【関東】宝登山、山を埋め尽くす満開の蝋梅、甘い香りの花と武甲山を眺める秩父の旅
関東の冬と言うのは雪がありません、僕の実家では1月ともなれば朝は-20度近い寒さ
ジョジョのホワイトアルバムよろしく鼻の穴まで凍る寒さで、
冬に外に出るなんて愚か者の行為でした。
それが関東では1月にジョギングは出来る、山には登れるとアウトドア天国です。
さらに言えば12月から3月にかけて咲く花があるなんてことを聞けば
見に行かないわけには行きません。
というわけで、冬に咲く花「蝋梅」で有名な秩父の観光地、宝登山へ言ってきました。
蝋梅と温泉と焼き肉を堪能した1月の休日の始まりです。
いつも一人で登っていますが、たまには大学時代の友達と山を登りたいなと思った僕は
その週の頭には友人二名を集め週末の計画を立てていました。
計画とは言っても普段の仕事の忙しさから考えれるのは深夜1時〜2時の間です。
この時期にどこに行くかと迷ったときに思い出したのが、大好きなブログである
very blue氏の秩父関係の記事でした。
旅行の行程が非常に良く考えられており、無駄がないプランに感心した僕は
すぐさま【これだーーーッ!】と飛びつき宝登山観光を決意しました。
旅行日程をパクる参考にすることを決意した僕は日曜日、1月25日。
気がつけば池袋駅に立っていました、目指すは秩父。
と言うわけで朝の7:30に池袋で湘南新宿ライン籠原行きに乗った僕らは、
熊谷と言う埼玉の地で人生初となる秩父鉄道と対面していました。
ここSuicaとかPASUMO使えないですよ?
秩父の洗礼を浴びせられた僕らは【秩父周遊切符】というアイテムを駅員から勧められます。
1440円の周遊切符、一日の間、秩父鉄道を何度乗り降りしても大丈夫な無敵の切符になります。
秩父に行くなら全力で周遊切符を推すね!!
今回同行する二人はアウトドアにもな慣れており、ほどよい装備できてくれました、ありがたい。
駅では丸々と太った鳩がパンくずをつついていました、誰かあげたのかな?
秩父線は本数が少ないので注意、宝登山に行くなら9時の電車に乗れば大丈夫だと思います。
すでに蝋梅の気配が漂っている。
秩父線は少し古めの車両、ちょっとだけノスタルジック
窓から見える景色は奥多摩や丹沢とは違う雰囲気を持っています。
駅のホームの学生、駅と合わせて昭和の香りがする。
秩父の車窓から景色を楽しみ、友人の作った特性ピーチティーを味わうこと一時間、
今日のスタート地点、野上駅に到着。
セメントの材料を積んだ貨物が通りすぎて行きました、武甲山のじゃないよねと思いつつ見送る。
なぜかモンベルが近くにあるようです、欲しいものがたくさんある。
僕はモンベラーなので、モンベルショップには目がありません。
駅前にある長瀞観光案内の看板には川下りや蝋梅と、様々なレジャー情報が載っています
紅葉の時期に来ても楽しそうですね。
駅からは長瀞アルプス行きの看板を目印に進んでいきます、山頂までは約2時間。
長瀞アルプスに入りましたが、歩いた最初の感想は
「登山というよりは里山歩き」というのが近いものでした。
朝の木漏れ日が疲れた心を癒してくれます、もっと俺を癒してくれ。
登山道は人の手が丁寧に入っているため、とてもきれいです。
歩いていると無性に遊びたくなってしまいます、きのことか生えてないかな。
落ち葉の中にはドングリや栗が沢山落ちていました、シマリスとかいそうですね。
登山道をずんずん進む友人、元陸上部なだけあって早い
神まわりって何だろう、凄く気になりました??
分岐路には細かく道標があります、宝登山に向けて進むのみ。
冬の低山は歩き易くて本当に良いですね、木漏れ日が心地よい。
秋の名残がちらほら見えます、この辺きのこが多そう
手が入った山だと杉林も気持ちいいものです、普段は真っ暗だから好きじゃないんだけど…
僕は写真を撮りながら歩くのでペースが遅いです、なので二人を前に出します。
前衛は頼んだぞ!!
この日の天気は快晴、宝登山ハイキングには最高のコンディションです。
奥に宝登山が見えてきました、距離的にあと1時間くらいかな?
友人が早くも疲れている状態ですが頑張って歩いてもらいます、とっとと歩くのだ。
ペンキの塗られた木の節が「血の涙を流す目玉」状態に…、伐採用の目印?
この看板の先は登山道から一度舗装路へ。
山頂手前の北側斜面を上がっていきます、北側斜面なので寒いです。
これが名物看板【毒キノコに注意】!!
毒キノコで苦しんでいる俺の図を入れようかとも迷いましたが、
いろんな人がやっているのでスルーッ!!
看板から先は怒濤の階段が我々を待っていました、かなりの傾斜を伴い僕らを襲います。
しかもッ!長いッ!!
こんなところでも陸上部魂見せなくてもいいのにと思う位先を進んでいく友人。
階段を登ると開けた場所に出ます、ここまでくれば階段は後一回です。
最後の階段を上りきればそこは宝登山山頂です、階段を長いこと歩くと疲れますね。
正面には秩父を見下ろす武甲山、そして眼前には蝋梅が咲き乱れています。
山頂は沢山の登山客でにぎわっており、皆さん料理の腕を振るっていましたが
僕はいつも通りカップ麺です、落ち葉がふわふわなポジションを探してそこを陣地とします。
皆でお昼ですが、全員カップヌードルは味気ない、次回は鍋でも作りたい。
友達と談笑しつつご飯を楽しんだら、蝋梅鑑賞へと乗り出します。
武甲山と蝋梅鑑賞へと向かいましょう。
この日の蝋梅は西側が満開になっており、ちょうど見頃と言った感じでした。
山頂から蝋梅園に近づくだけで解る高貴な香り。
蝋梅の香りは甘く、和風の奥ゆかしさが有ります。
雰囲気的には京都とか平安という単語が似合う、純和風な大人の香りです。
蝋細工で出来たような透き通った花びらを持つ蝋梅、下向きに咲いているのは理由があるのか?
奥に見えるギザギザの山は日本百名山の一角「両神山」です、鎖場が多く楽しい山ですね。
僕は八丁尾根を歩きましたが、しっかり山を登りたい人にはお勧めですよ。
満開の蝋梅、最高の時期に来れたのは間違いない。
太陽の光を浴びた蝋梅は菜の花のようなビタミンカラーであたりを彩る。
蜜蝋で作ったような花の甘そうな香を胸いっぱいに楽しむ。
蝋梅を楽しんだ後は山頂神社を見物に。
そこではみかんを焼くと言う衝撃の儀式が行われていました、一体何やってんだ!
どんな食べ方だよそれと思っていたのですが、聞けばみかんを焼くという食べ方あるんですね。
甘くなるとは言うけど本当なのかしら。
神社に於いてあるおみくじなどをあたりの登山者は購入して楽しんでいましたが
おみくじに100円を使う気になれなかった僕は、いつの間にか干し柿を手にしていました。
ここでしか食えないんだから食うだろの精神です。
手作りな感じがいいですね。
神社を見回すと狛犬が、宝登山の狛犬はちょっと怖いです
オオカミをベースとした狛犬なのでガリッガリに痩せた狛犬なんですね。
蝋梅の花に癒され、神社も満喫したので下山開始です。
つぼみからも香ってくる上品な香り、庭に一本欲しいですね。
山頂ロープウェイの傍に整備されている下山道をつかって下山します。
途中ロープウェイと数回すれ違いましたが、あれはあれで楽しそうだなと思いました。
下山道も抜群の展望で目を楽しませてくれます、
ちなみにこの時期の下山道は霜柱が溶けて泥まみれになっていることがほとんどなので
汚れてもいい服装で来ることを強くお勧めします。
下山後、宝登山神社の前を通り過ぎようとしましたが、ちゃんと参拝することに。
社は非常に立派、東照宮を想起させる装飾の細かさよ。
日光東照宮系の原色を用いた日本的な装飾。
日本的な色と言うとくすんでるものを意識する方も多いと思いますが、
本来の日本的な色はかなり明るい色が多いです(大学の頃勉強した)
極彩色という感じですね。
境内には大黒様などが奉られています、いやーいい笑顔。
ここの神社の狛犬は山頂とは違い、ザ・スタンダード系でした。
下山後は温泉へ向かう為に一目散に長瀞駅へと向かいます。
途中屑きりやわらび餅を味わうために、お茶屋にはいりたくなること数回
観光地なだけあって美味しそうなお店が沢山有ります。
長瀞駅に着いたものの、電車が来るまで時間があるため岩畳を見学に。
なかなかの景勝、夏はバーベキューとかで確かに盛り上がりそう…。
火曜サスペンス劇場とかのエンディングで出てきそうなロケーション。
岩畳までは魅力的なお土産屋さんが軒を連ねます、限定せんべいとか限定プリンとか
いろいろ食べたい心を抑えて電車を逃さぬ為に急ぐことに。
観光地に何故か売ってる木刀、修学旅行で木刀買う人必ずいますよね。
電車に乗ったら皆野駅まで移動し、皆野からタクシーで温泉を目指すことにします。
と言うわけで今日の温泉は秩父温泉【満願の湯】です。
露天風呂から滝をボケーっとしながら眺め、
サウナで体を温めるという今日の第二目標の為に必死になったかいがありました。
念願の露天風呂とサウナを味わった僕らは、休憩所で横になることなく
16時10分の電車に乗り秩父へ向かうことにします、目指すはそう…
秩父の名店【高砂ホルモン】、いつか行ってみたいと思っていました。
温泉でぼけーっとしてしまい、電車の中では夢うつつな状態でしたが
目を開けるとそこには飛行機雲と夕焼けが広がっていました、
秩父って本当にロマンチックです。
秩父駅の隣、お花畑で下車した僕らは急いで高砂ホルモンへ向かいます。
予約前提のお店なのに予約をしていない状態…。
まず最初は一号店に向かいますが、こちらは5時から満席で入ることは出来ませんでした。
店主の方がもう一店舗の方を紹介してくれたのですが、
そちらは見事に席が空いているとのことだったので、即予約です。
と言うわけで今夜の晩餐会会場にやってきました!
究極の豚ホルモンとはどんなものなのか、わくわくしながら注文を取り
いざ宴が始まりましたが、これが大成功、ホルモンは大変美味にございました…。
このお店のことをブログに書いてくれたveryblue様には本当に感謝したい。
その後、20時前後くらいまで酒を飲み続けた僕らでしたが、酒を飲み過ぎたため
帰りの電車で友人一名がトイレに行っている間に電車が発車すると言う悲劇に遭遇。
無事電車を一本逃しました。
この頻尿!と罵られつつも本日最高の笑いを提供してくれた彼には頭が上がりません。
山に行くたびに尿のことを僕は聞き続けることでしょう。
こんなことも思い出となり笑い話になるから旅や登山はやめられません。
初心者向けの山で、登山だけではなく花も楽しめると言う一石二鳥の面白さを持つ
と言うことで今回友人と宝登山を歩いてきましたが、
秩父は本当に魅力的な地域と言うことがよくわかる旅になりました。
温泉につかり、焼き肉を食べて帰ると言うのは完璧なプランと呼ぶに相応しいものです。
以降、秩父に行く際は温泉と高砂ホルモンを楽しめるようにしていきたいと
心に強く誓う旅でした。
宝登山の地図はこちら
山と高原地図 奥武蔵・秩父 武甲山 2017 (登山地図 | マップル)
- 作者: 昭文社地図編集部
- 出版社/メーカー: 昭文社
- 発売日: 2017/03/10
- メディア: 地図
- この商品を含むブログを見る