【八ヶ岳】蓼科山、北八ヶ岳に構える女の神山、雪景色の写真撮影登山
2017年12月23日、世間はクリスマスの炎に包まれたッ!
クリぼっちで煽られる者、サンタの服を来てバイトに精を出す者。
悲しみを背負い部屋で枕を噛んで寝る者……、だが登山者はそんなことどうでもよかった。
「ヒャッハッハーーっ!山だーっ!」「標高もたっぷり高いぜっ!」
「クリスマスなどいらぬっ!引かぬ!媚びぬ!省みぬ!」
長野県北八ヶ岳蓼科山は登山者が支配する日になっていた。
2017年12月23日、長野県八ヶ岳にある蓼科山に行って来ました。
円錐形で均整の取れた独立峰として知られており、
別名女の神山、諏訪富士とも呼ばれています。
百名山の一角に選定されており、標高は2,531mと結構な高さを誇る立派な山です。
世間はクリスマスムード一色で、
山の上でもクリスマスのケーキを食べたりするモヒカ……登山者が増えるこの時期。
クリボッチなので山にいこうぜ登山隊なども過去に居ましたが、
今やクリスマス前夜に山に登る物好きは少数なのでは……。
この日僕はある任務で蓼科山に降り立ちました、それは『年賀状写真の撮影』という重大任務。
結婚すると「年賀状しっかり出せよ」という圧力が何処からともなくかかってきて
『デザイナーなんだからいけてる年賀状作れるよね』とまで言われる始末。
考えた末、お家で手軽に印刷で済ませたいけど、写真は頑張ります。
という事で年賀状写真の素材を撮影するために、蓼科山に行って来ました。
山頂は噂に聞く強風、雪は少ないながら極寒の世界が広がる中の撮影登山旅が始まります。
蓼科山について
八ヶ岳北部エリアに位置する独立峰で、富士山のような綺麗な三角形をした山です。
夏は様々な登山口から山頂を目指すことができますが、
冬は主に女乃神茶屋の登山口から登ることになります。
山頂付近は風が強く木々のない岩石ばかりの景色が広がります。
八ヶ岳でも硫黄岳と同じく風が強いことで知られているため、
冬に歩く場合は風対策を万全にするのが良いでしょう。
また、この蓼科山にはビジンサマと呼ばれる神様がいると言われています。
なんでも黒い雲の中におり、黒い雲から赤と青のすだれのようなものが垂れ下がっているとか。
山仕事の方はビジンサマを見た日は山仕事を休むと言われています。
いわゆる神の住む山だから、女ノ神山と呼ばれているんでしょうか。
今回は撮影登山という事で、山頂に2時間ほど滞在して年賀状素材の写真を撮影しました。
蓼科山の山頂は非常に寒く、防寒対策をしっかりしないと楽しめないので、
バラクラバ等をしっかりと準備することをおすすめします。
1.蓼科山、冬山日帰り登山に関して
蓼科山登山口へのアクセス
基本的に車でのアクセスがオススメですが、公共交通機関を利用したアクセスも可能です。
公共交通機関を利用したアクセス
【準備】事前に立川駅で始発まで暇をつぶす。
【電車】立川→高尾→大月→甲府→茅野 2,590円(7時46分茅野着)
【バス】茅野→石臼平別荘地バス停 1,200円
往復合計運賃 7,580円 なんと1万円以下で長野に行ける。
車を利用したアクセス(埼玉から)
ナビを「スズラン峠」か「しらかば2in1スキー場」に合わせましょう。
東京の方は中央道を、埼玉の方は上信越道を利用するとスムーズに到着すると思います。
蓼科山登山のコースタイム
女乃神茶屋9:15→幸徳平10:25→蓼科山頂ヒュッテ11:50→山頂11:55-14:20→
幸徳平15:00→女乃神茶屋15:55
合計登山時間 6時間40分 山頂で過ごした時間はあっという間でした。
この登山で使用したお金
高速代行き 2,930円/3,810円(ETC/通常)
高速代帰り 2,930円/3,810円(ETC/通常)
ガソリン代 3,000円くらい
バッジ 500円
温泉料金 700円
朝食 750円
行動食 800円
合計 11,610円 電車の方が安いです。
この登山で使用したカメラ
D850+AF-S NIKKOR 28mm f/1.4E ED
D810+ AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
D750+ AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED
今回もニコンフルサイズ3台を持って登山しました、手持ちのレンズ全部持ち出し。
2.晴天、雪のない道をゆく蓼科山
2017年12月23日、横川SA。
早朝の上信越道横川SAからおはようございます。
クリスマスの始まりを告げる23日、東京の街でカップルがデートに繰り出す中
奥さんからの指令を受けて蓼科山へ向かっています、目的は年賀状の撮影。
シーズンを意識して雪がある写真が良いなという事で、
雪が残っていそうで、日帰りで早く帰れる山を探しました。
黒斑山と迷ったのですが、連日の晴れ模様で雪が少ないということで、
標高が比較的高く雪が残っていると聞いた蓼科山にレッツゴー。
午前9時15分、女乃神茶屋到着。
地図では女神茶屋、看板は女乃神茶屋。
多くの文化人がその均整のとれた姿に魅了されたと言われる蓼科山、
明治期の歌人伊藤左千夫などが詠っていたそうです。
言い伝えによると山にはビジンサマという神様が昔住んでいたとか。
さて、登山の方というと少し遅めに到着してしまったため、駐車場が満車状態。
女乃神茶屋さんの前に数台の空きがあったので使わせていただきました。
土日はかなり早く来ないと駐車場は埋まってしまうようです。
登山口のトイレはこちら。
さすがは人気の登山スポット、駐車場にバイオトイレ完備です。
冬季は一番端しか空いていないようでした。
午前9時25分、蓼科山登山開始。
蓼科山登山プレイボールです、北八ヶ岳の百名山『蓼科山』登山が始まります。
ちなみに登山口周辺は笹と少しの雪で、奥多摩とかの山と変わらぬ景色が広がります。
入山してから最初はなだらかな丘を進みます、蓼科山はその姿からもわかるように
後半戦で一気に標高を上げるタイプの山、まずは急登スタート地点までのんびりと歩きます。
『本当に雪があるのか心配になる』
数日前は降雪後でたくさん雪があったらしいけども、
その後の晴れ続きで雪がなくなってしまったようです。
アイゼンなど不要、愛などいらぬっ!と言わんばかりの道が続きます。
チェーンスパイクがあればそれが一番良いんだろうなーという道が続く。
蓼科山はスタートの標高が高いためすぐに白樺やダケカンバと思われる木々が現れます。
標高をあげていくと雪が硬質になり滑りやすくなります。
どこかのタイミングでアイゼンを装備することにはなるでしょう。
今日も12本アイゼン装着です、万全の体制で山頂へ向かいます。
僕の利用しているカジタックスのバンド式はいろんな靴に使えるから便利です。
靴のシャンクがしっかりしている靴限定ですけど……。
午前10時25分、蓼科山南西2,110m地点。
標高2,110m地点、この辺から蓼科山の急な坂が始まります。
今まで優しかった蓼科山がモヒカンからケンシロウに表情を変えます。
急な登りが始まるとは言っても足元はトレースががっつりついています。
圧雪状態でかなり歩きやすい。
時期的にたくさんの人が歩いた直後だったので、楽に登ることができました。
3.急登、雲と青空が回る空の下で
午前10時40分、幸徳平到着。
休憩スポット的にはちょうど良い場所です。
ソロだと疲れた時に休むだけなので、あんまりこういうところで休まなくなります。
この日は午後になると晴れる予報で、登っている間は曇り空。
そのためなかなか気持ちが盛り上がりません。
山頂について青空の下で写真が撮影できるのか心配で心配で……。
蓼科山にしては風がない、無音の山をもくもくと登ります。
ソロで登ることがほとんどな僕にとってこういうときが一番辛い、他者との会話って大事です。
自分の帰りたい気持ちを押さえつけて、晴れることを信じて登ります。
よく登っている時に何考えてるの?と聞かれますが、飯と風呂と布団のことを考えています。
そうしていると青空がふと姿を表しました。
上空の雲は速度が早く、うまく東へ流れていっているようです。
青空は見えるけど雲が分厚いため信用できない。
一応晴れ予報だよなと言うことを逐一SCWで調べながら歩きます。
諏訪方面は晴れている、山にだけ雲がかかるパターンです。
八ヶ岳は内陸にあり冬の時期も日本海側の低気圧の影響を受けにくい環境にあるため
晴れの日は比較的多い地域、その代わり寒いという北海道十勝みたいな気候条件な場所です。
蓼科山も例に漏れずよく晴れるけど寒い。
連日の快晴で木々の雪はとれてしまって、霧氷が見れる感じではないですね。
霧氷は見れないなと思っていたら、目の前に凍てつくような景色が現れました。
霧氷という感じではないけども、こういうのはいいですね。
ちなみに晴れることと風が強いこと、この二つの条件が揃うと雪が吹っ飛んでしまいます。
なので霧氷が見たいなら前日の天気が降雪や曇りであることか大事です。
この日は歩いてる途中も曇っているくらいなので、
霜が木々に張り付いてモノクロの世界が広がります。
真っ白な世界に広がる霧氷、立派なものではないが、
これはこれで曇っていないと見れない景色です。
後ろを振り替えれば晴れているし、雲は凄い速度で東に進んでいる、
必ず晴れると言い聞かせて先に進みます。
登山で重要なのは気持ちです、想いで進むのが一番大事です。
少しでも帰りたいと思うと速度が落ちます。
想いの力を知りたい人は神々の山嶺を読みましょう、名作です。
徐々に青空の見える時間が増えてきました、これは行ける。
山頂は晴れると確信を得たのはこのあたり。
帰りたいと思って本当に帰らなくてよかったです。
山頂直下付近から岩が多くなります、蓼科山の山頂は岩を積み上げたような場所で
この辺から岩場っぽさが色濃くなってきます。
晴れた……、やったぜ。
雲が東に抜け蓼科山に光が降り注ぎます、なんとか年賀状撮影ができそう!
下界を見下ろしても雲の数は少なく、北アルプスも見えるくらい天気は良い。
急いで山頂に向かうことにします。
蓼科山の山頂付近は岩場、鎖などもあります、
雪が積もるとかなり歩きにくくなると思われるので、注意したい。
それまで見えなかった南八ヶ岳方面、雲が被さっていてあんまりよく見えない。
北八ヶ岳と南八ヶ岳の間は風が強く雲の通り道でもあるからか、
ベッタリと雲が張り付いてしまっていました。
雪はそれほどでも……、いきなり岩場が始まるんだなこの山は。
蓼科山は立派な火山であるため、山頂は火口から溢れた岩石で溢れています。
西にあるのは霧ヶ峰、めっちゃ近いですね。
長野県の真ん中くらいにある高原地帯、標高2,000mクラスの丘陵が広がります。
今は車道もあって観光地になっているので、
家族で夏の思い出を作りに行くには良いところかも。
冬はネイチャーフォトグラファーの方々が霧氷の撮影などに来るようです。
現れる太陽、ほどよい雲のお陰で良い景色が広がります、
未だに赤岳が見えないことだけが残念。
「山頂にたった瞬間晴れていること」が好きでわざわざ調節しながら歩いていました。
岩はほぼ露出して乾燥状態、アイゼンが岩肌にカチャカチャ当たります。
晴れたので本当にゆっくり歩いていました、太陽光の中をなるべく長く歩きたい。
赤岳方面には雲がかかっているように見える、でも山頂は晴れていたようです。
蓼科山からは北横岳などがきれいに見えますね、
初心者の雪山デビューによくおすすめされる場所ですが、歩いたことがありません。
2月の滅茶苦茶寒い日に歩きたいと思っています。
先程までの曇り空でバリバリになった岩、もっと寒ければ綺麗なんですけどね。
蓼科山からの展望で見るべきはこの南八ヶ岳方面、
ここ以外はあんまり壮大な景色がないかも……。
美ヶ原やアルプスはちょっと遠いし、奥秩父もあんまり見映えはよくないんですよね。
小屋が見えてきました、山頂にはそれなりに雪が残っているようです。
午前11時50分、蓼科山ヒュッテ到着。
クリスマスシーズンのみの営業ということで、
小屋の方が宿泊客を迎え入れる準備をしていました。
登山者のクリスマス、楽しそうですね。
霧氷の木々が所々に、山頂は風が強くこれまでよりも気温が一気に下がります。
登りの斜面では言うほど風は強くなかったのですが、ここに来て急に風が強くなりました。
雲が少し位あった方が空はきれいと言います、
複雑な表情を見せる雲のお陰で空にディテールが生まれるからと理解している。
山頂に向かいます、山頂側の方が風が強いみたいで、西に行くにつれ風が直撃するようになる。
4.山頂到着、年賀状は蓼科山で
午前11時55分、蓼科山山頂到着。
北八ヶ岳の盟主蓼科山到着です、言われていた通り風が強い、顔にビリビリ風が叩きつけます。
これから山頂で撮影となるのですが、バラクラバがなければ容易に凍傷になるでしょう。
蓼科山山頂はご覧のように広く、窪んでいます。
吹雪くと自分がどこにいるのかわからなくなると思うので怖いです。
一応山頂タッチ、やるときとやらないときがある儀式です。
この日はインナーグローブの上にサンダーパスグローブという薄手の手袋をしていました。
ウインターグローブはザックの中から出ることはなかったです。
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さて、年賀状写真撮影スポットを探しながら山頂をうろうろします、
岩場が歩きにくくてしょうがないな……。
多分今歩いてるこの辺が火口なんでしょう、蓼科山って富士山みたいな
綺麗な成層火山のなりをしていたのかな。
雪原状態の場所を発見、この辺が良いかな?
山頂の西側の方が雪もあるし展望も良いので、この辺で撮影をすることにしました。
雪が少ないと思っていた蓼科山でしたが、ここでようやく雪とご対面できて嬉しい。
雪は柔らかく足がズボズボと埋まります。
空にはがっつりと雲が……、太陽が出たり消えたりしています。
撮影には光が必要なので、セッティングをして光待ちをすることにしました。
蓼科山山頂の方位盤、ここでセッティング開始。
年賀状写真を撮影するために持ってきました、江戸張り子のお犬様と大分の姫だるま鈴です。
リアル鏡餅ではなくコンビニで買った餅になってしまったのが残念。
2018年は戌年ということでお犬様の写真を撮影します。
2018年の年賀状を作るため色々考えるがどれもしっくり来ない……。
最終的に使った構図、青空部分に文字がおきやすいので、見上げる形の構図にしました
この構図にたどり着くまで1時間ほど、800枚近く撮影をしていた模様。
最終的に雪を掘ってそこに身体とカメラを埋めて煽り構図にすることができました。
こんな普通な写真撮るのにも時間がかかるので、プロの仕事はやっぱりすごい。
撮影が終わり、ダッフィーを撮影する、ハッピークリスマス!
撮影はD850、D810で行い、D750は雪の中に放置されていました。
さらに後半D810も雪の中に30分ほど置き去りにしていたのですが、
特にバッテリーに影響出ることはありませんでした。
ニコンのこれらの機種はフル充電から1300枚近く撮影できるのですが、
寒くても全然へたらないのが良いところです。
撮影していたら日が傾いてしまいました、光が黄色く西日の様相。
山頂の撮影スポットを回収して下山することにします。
蓼科山の自撮りスポットとしてはこのあたりをおすすめしたいです。
方位盤の側なのですが八ヶ岳と太陽が良い感じに入ります、
この日は赤岳とかが隠れてしまったのが惜しい。
霧ヶ峰、雲の向こうに北アルプスも見えます。
霧ヶ峰は本当に上しか雪がないですね……。
冬の北アルプスという冬山登山者憧れの大地を眺めながら一服していました(水を飲んでいた)
下山しようかなと思ったタイミングでなんと赤岳が出現、向こうも晴れているようでした。
間にあると思われる雲が邪魔ですが、八ヶ岳最高峰を見ることができて満足。
帰りは蓼科山山頂の蓼科神社でお参りして帰りました、
いつもお願いは
・たくさん山にいけますように
・家族が増えますように
・無事に帰れますように
上記の三本立てです。
理想は年間登山日数50日なんですけどね、これがなかなか難しい。
雲のでかたによっては結構エターナルな人社の景色になる場所です、
若干煽り気味で撮るとかっこいいのではないでしょうか。
本当に広い蓼科山山頂。
北アルプスが綺麗に見えて来ました、これは撮影しなくてはならないという義務感が湧き
一度下山しようとしたのに方位盤まで戻ることにしました。
めまぐるしく変わる天候、風が強く雲がすごい速度で形を変える。
そんな強風の蓼科山山頂をずーっとうろうろしていました。
山頂でこうしてだらだら過ごせるのもソロ登山だからこそですね。
一直線に伸びる北アルプス、東日本と西日本を隔てる壁ですねこれ。
冬シーズンは広角レンズしか持っていないのですが、この日は標準の58mmを持っていたので
かろうじて上記のような景色を写すことができました、北アルプスの山並みが綺麗です。
こちらは浅間山、先日歩いた時とは打って変わって雪がありません。
やはりこの数日の晴天で雪が溶けてしまったようです、
雪が充実しているのはやはり1月2月ということでしょう。
群馬県側に見える特徴的なこの山はなんだろう、荒船山とかかなと思ったけど位置が違う。
赤岳は顔を見せたり見せなかったりを続けている、スカッと晴れればいいんですけど
なかなか最後まで気持ちのいい景色を見せてはくれませんでした。
陽も傾き空も雲に覆われてきたので帰ります、日没前くらいに下山予定になりました。
蓼科山ヒュッテからもくもくと煙か上がっていたので「営業中かな?」と思い
訪ねてみるとクリスマス特別営業を開始した直後でした。
宿泊客に混じってバッチを購入、小屋はアットホームで楽しそう。
立地が山頂なのでご来光撮影とかめっちゃ捗る気がするなここ。
登るときはなかったけど、下山時に発見したニコチャン、雪山は落書きがたくさんあります。
5.下山、小斉の湯を目指して
日がくれる前に下山しなくてはいけないのですか、岩場なので歩きにくくて速度が出ません。
雪の斜面は下山しやすいはずだが、傾斜がキツいので歩きにくい……。
登山時はガスで真っ白だった登山道は光に照らされてとてもきれいです。
立ち枯れした木々が広がる景色がよくみえる。
できれば最初からこの景色で登りたかったところ、曇り空は絶望しかない。
縞枯山などにもある立ち枯れ地帯が蓼科山にもあります、
特異な景色が広がる場所なので楽しみながら歩きたい。
多くの方が下山した後で、道は完全に踏み固められていました。
事実上僕が最後の下山者だったようです。
刻々と傾いて行く日の光、夕方の陽を見れるなんてレアで嬉しい。
樹林の間から覗く太陽が森の中を黄色く照らします、
辺りには木々からパラパラと雪が降ってきていました。
八ヶ岳の森は確かにきれい、蓼科山は登りがかなりきついけど初心者が来るにはいい所ですね。
ピンクテープはしっかりと新品が巻かれていました、ちゃんと整備されてる。
西日が指す笹エリアまで降りてきました、ここまで来たら下山したといえます。
夕日が良い景色だぜ……。
夕日に浸っていたら今にも陽が暮れようとしていました、ヤベェ。
なんとか完全に日が暮れる前に下山できたようです、よかったよかった。
駐車場の車はほとんどはけ、女乃神茶屋の前の車もほとんどが帰った後でした。
蓼科山のバス停は冬季休業中。
公共交通機関で来る場合はこの下の石臼平別荘地でバスを降り、
標高200mほどを車道で上がる感じになるらしいです。
午後3時55分、女乃神茶屋到着で下山完了。
なんとか空が明るいうちに帰ってこれました、冬は活動できる時間が短いので
できれば午後3時前には下山していたいところです。
誰もいなくなった女乃神茶屋の駐車場で帰りの支度を整え、温泉に向かうことにしましょう。
ここでどの温泉にいくか迷ったのですが、
ここは山写氏のブログの記事を参考に小斉の湯にいくことにしました。
やってきました小斉の湯、大人一名700円。
この温泉は700円にしてはめちゃくちゃ設備がいいので胸を張ってお勧めできます。
内湯と露天風呂の二つがあるのですが、オススメはこちらの露天風呂。
本館から渡り廊下を歩かなくてはいけないのですが、非常に情緒ある作りですでに満足。
いい雰囲気の旅館に泊まりに来た気分にさせてくれます。
浴室は先客の方々で埋まったいたので、山写さんの記事でご覧ください。
展望がとにかくいい温泉で、下山後にゆっくりと景色を堪能しながら
1日の登山に想いを馳せて湯に浸かることが可能です。
下山後の牛乳がチチヤスであったことだけが心残りでしょうか、八ヶ岳高原牛乳を期待していた。
でもよく冷えた牛乳を風呂上がりにぎゅーっと吸い上げるととても美味しくていいです。
山で年賀状の撮影を終え、お風呂と牛乳も味わったということで、
奥さんの待っている埼玉への帰路につくのでした。
6.まとめ
北八ヶ岳の富士山とも言える蓼科山、女乃神茶屋から登るコースは男らしい直登。
日光男体山を思い起こさせる一直線の登山コースでした。
風が非常に強く山頂はとても冷える山で、初心者向けの山と紹介されていても
装備に関してはしっかりと揃えなくては危ない山です。
山頂からは南八ヶ岳の山々、北アルプス、浅間山を気持ちよく眺めることが可能です。
今回は雲がやや多い天気となりましたが、
結果的に雲がないと見れない景色が見れたのかなと思います。
樹林帯と岩石の積み重なった広い山頂、樹林帯を抜けた瞬間の開放感と
もうすぐ山頂だねってわかるその高揚感はなかなかのものです。
360度パノラマであたりを見回すことのできる広い山頂は長い時間楽しめることでしょう。
また、山頂小屋はとても好立地な場所にあるため是非一度泊まって見たいと思いました。
天の川撮影や朝日を撮影するにはとても楽しそうな場所だと思います。
この記事を持ってようやく2017年が終わりました。
2018年は登山の回数自体は少し減るかなと思うのですが、中身は充実させていこうと思います。
遅くなりましたが、あけましておめでとうございました!
今年も登山ブログRedsugarをよろしくお願いいたします。
蓼科山の地図はこちら
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ニコンの3次元ハイファイレンズ、不思議な写りをするレンズです。
ポートレイトなどではすごい立体感が出ます。
熱めのお茶を持って行きましたが、おかげで山頂で寒い想いをせずにすみました。
山専用ボトルは一本あると非常に便利です、カップヌードルとか食べるのにもオススメです。
腰につけるボトルポーチを購入しました、これは革命的に便利なアイテムです。
バルトロ75についてるボトルホルダーと同じものがZ40やサースフェーにつけられます。
日帰り登山でボトルに水を入れてる全ての人にオススメです。
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