【東海】沼津アルプス日帰り登山、桜舞う香貫山と駿河湾の潮風の旅
2017年4月13日、静岡県静浦山地を構成する春の名山、
沼津アルプスへ行ってきました、標高は1番高い鷲頭岳で392mとなります。
登山といえば例年GWあたりからシーズンに入るため
3月4月はオフシーズンと受け止められがちですが。
里山では春の花が咲き乱れる、低山の旬の時期でもあったりするのです。
東京の街で桜が散ったくらいの時期から山では桜が咲き始めます、
登山道を彩る桜の花道を歩けるのは数日だけ。
晴れと休日と満開の条件が整う場所を見つけたらあとは飛び込むだけです。
伊豆半島の付け根に位置する沼津アルプスは山全体が桜に彩られた絶好の桜登山スポット。
駿河湾の潮風と満開に花開いた桜の山を歩きます。
一斉に花を広げた桜に彩られ、あたり一面に華やかな空気が舞う。
時期を思わせる花は新たなる旅路や、新しい一年の訪れを実感させる。
潮風が絶え間なく吹き付ける沼津の山は、桜に包まれ数日ばかりの艶姿を見せる。
透き通った純白の花びらは穢といったものを一切感じさせることなく、
風に撫でられそよそよと揺れる枝先の花はどことなく無邪気な子供を思わせる。
視界の先の太平洋と空が作り出す、果てしない青の景色にくっきりと浮かんだ桜模様は、
この山が春の季節において随一の名山であるということを主張するような景色であった。
はい、今回は桜の名所、沼津アルプスです。
東京から2,000円ちょっとで訪れることのできる沼津、
その町外れにどっしりと立つ香貫山をスタート地点に南へ10キロ続くコースを歩きます。
香貫山を筆頭に、沼津アルプスは桜の名所であり
山と花見を組み合わせた登山としては首都圏随一ではないでしょうか。
満開の桜と青空重なった4月13日、桜登山を楽しむために沼津を訪れることに
今回は沼津駅から歩いて香貫山へ、大平山まで沼津アルプスを歩き、
沼津港でご飯を食べて変えるという沼津アルプス定番コースを歩きます。
電車でゆく一人桜登山の始まりです。
1.沼津アルプス登山に関して
沼津アルプスへのアクセス
【電車】東京→熱海→沼津 2,270円
【帰りのバス】多比→ダイハツ前 480円
往復合計運賃 2,750円
帰りのバスは途中で降りて、徒歩で沼津港へ向かっています。
沼津アルプスのコースタイム
香貫山登山口9:50→香陵台10:00→展望台10:30-10:50→香貫山山頂11:00→
横山11:40→徳倉山12:30→志下山13:30→鷲頭山14:15→大平山15:20→多比バス停15:50
合計登山時間 6時間00分
思いの外長い、桜の時期は花を見てると帰りが夕方になります。
地図は沼津市の観光案内などを参考にしてください。
今回の沼津アルプス登山で使用したカメラ
NIKON D750+AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED
NIKON D810+AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
fliker https://flic.kr/s/aHskT3Tgs8
2.沼津の街から香貫山へ
2017年4月13日午前8時45分、熱海駅。
沼津アルプスへ向かうため東海道線を乗り継ぎ
はるばる東京からやってきました静岡県。
登山をしているとなかなかに静岡県の沿岸に来ることがないため新鮮な気分です。
熱海で沼津行きの東海道線に乗り継いだのですが、これが変わった電車で随分立派でした。
車内はすべてボックス席、なんということだ、旅してる感じがやばい。
近所の里山でもこれは旅なんだと強く念じて家を出ますが、
この電車は乗ればもう…旅してる感が溢れます。
午前9時20分、沼津駅到着。
今日の舞台沼津市に到着しました、香貫山はここから歩いて30分ほど。
まずは山王さんと呼ばれる日枝神社に向かい、桜を眺めてから香貫山へ向かいます。
沼津といえばラブライブ サンシャインです。
一時期駅という駅にラブライブの広告が貼られていたので見たことある人も多いはず。
スマートフォンアプリ市場を席巻する国民的アイドルアニメ。
沼津市はモデルとなった場所で、ファンが聖地巡礼に来るとか…。
まずは香貫山に向かう途中にある山王さんへ、駅から15分程歩けば到着です。
すでに桜が満開でした。
早朝の神社は神主の方などが掃除に勤しんでおり、ピリッとした雰囲気。
しかし、今日の朗らかな天気もあって爽快感がある。
立派な社屋でお参りを済ませたら香貫山へ向かいます。
香貫山は山王さんから歩いて20分ほどとなります。
橋を渡り眼前に立つ香貫山へ、山が一部白くなっているのは桜です。
ちょうど満開のご様子、いいときに来れたようです。
途中黒瀬バス停を通りました、バスを利用する場合はこのバス停で下車します。
駅から30分程なので歩いてもいいし、バスでも大丈夫です。
3.沼津アルプス登山開始
午前9時50分、香貫山登山開始。
バス停からまっすぐ歩き続けると唐突に登山口が現れます、歩道の右手側に注意。
階段登って香陵台へ向かいます。
歩道から階段を登ると早速登山道めいた森林に突入、低山っぽい景色。
舗装も何もされていない登山道を登っていくと車道に出ます。
香陵台前は桜が満開、多くの観光客の方々が香貫山の桜を見に訪れている様子でした。
香陵台には休憩所と公園があります、五重塔と桜という定番の構図はここで撮影されるのですね。
幼稚園のハイキングか何かで子どもたちが楽しそうに歩いていました、とても可愛いですね。
春らしい景色に思わず笑みがこぼれます。
桜と五重塔と子供達、めちゃくちゃいい天気の中香貫山に来ることができました、感無量。
この五重塔は戦没者慰霊塔となります。
後ろにあるはずの富士山と五重塔、そして桜というのがこの場所の定番の風景だとか。
沼津で最も良い花見スポットということなので、是非とも春に来てほしいところです。
桜満開、咲いたばかりの桜は透き通るような花びらの美しさです。
こちらは山桜、緑がかった花と葉はソメイヨシノとはまた違った美しさがある。
梅でも緑と白の品種がありましたが、清潔感があってとてもきれいです。
ピンク色の宝石とでも言わんばかりの桜、今年の花見は香貫山で。
香貫山の花は一級品です、静かな環境でもありますし、
東京の山や公園の喧騒とは無縁の穏やかな世界がここにはあります。
関東周辺で少し手間をかけて花見に行くというのであれば、香貫山をとても強くおすすめしたい。
香陵台周辺から山頂側へ歩けばもっと人も減り、静かな花見を楽しむことができます。
富士山だけは生憎雲の中に隠れてしまったため見ることができず。
しかしそれ以外の桜と青空は完璧な一日です。
香陵台の駐車場には平日に関わらず沢山の車が止まっていました、
香貫山を訪れるなら徒歩かバスがいいんでしょうね。
登山道に戻り展望台を目指します。
ちなみによくある五重塔と富士山を重ねて撮影するためには車道を歩かなくてはいけないようです。
今日は富士山が特に見えないので登山道を進みます。
香貫山の登山道には沢山の水飲み場がありました、水には困らない山だ…。
沼津アルプスは思いの外コースが長く水を大量に消費するので、
水の心配がある人はちゃんと補給しながら進みましょう。
公園の割には本格的な登山道。
山中は桜でいっぱいです山桜やソメイヨシノが至るところに咲き乱れ、
登山道には花びらがハラハラと舞い降りてきます。
桜花見登山でこれほどの山、早々お目にかかることはできないでしょう。
富士山はすごい雲に包まれている…、予報的には富士山周辺は快晴だったので残念…。
山の斜面で満開を謳歌する山桜がただひたすら眩しい。
香貫山はどこを見ても桜です、山全体が桜に染まっており、ピンク色に白にと本当に華やか。
駿河湾の綺麗な曲線と太平洋、そして桜という気持ちの良すぎる景色が視覚を刺激してくれます。
山に登りながら海と桜を楽しめるって本当に良いな…。
午前10時15分、夫婦岩。
香貫山にはいくつかの岩スポットがあります、こちらは夫婦岩、どのへんが夫婦…。
ネッシーとかヒトコブラクダにしか見えません。
夫婦岩の近くにも水飲み場が、標高が低いゆえにインフラが整備されまくっている。
夫婦岩から展望台まではそう遠くはありません、階段の整備された登山道を登れば車道に。
駿河湾の大展望と沼津の桜
午前10時25分、香陵台展望台到着。
香貫山で一番展望の良い香陵台展望台に到着しました!
ここからの景色が絶品です、桜の時期に沼津に来たら山に登らなくてもいいから
ここにだけは来てほしいと思える場所。
このオブジェは富士山が見えているときに真価を発揮します。
展望台からの景色は本当に気持ちがいいぜ。
ミニチュア富士山、本当は背景にリアル富士山があり、ダブル富士山を撮影することが可能。
おしゃれな写真が撮れる場所なので、夕方とかに来ると楽しいと思いますよ。
展望台からの景色。
「駿河湾すげぇええええ!!!」思わず叫んでしまうほどに綺麗な湾です、
何でしょうこの爽快感あふれる景色は。
海が見える山は気持ちがいいとは言いますが、低山といえども香貫山の持つ爽快感はレベルが違う。
駿河湾の持つスケールの大きい景色は本当に感動的でした。
こちらは伊豆方面、湾の形がくっきり。
静浦山地の立地の良さをよく理解しました。
沼津という街は良いところにあるんだなぁと感心するばかりです。
目の前には愛鷹山を従えた富士山、そして太平洋と贅沢な景色が広がるわけです。
それを一望する香貫山、桜の時期は本当におすすめできる。
そしてこちらが本日歩く沼津アルプスの姿、まず香貫山から次の山に行くまでなんですけど…
すごいアップダウンしていないかこれ…??
結構タフコースと聞いているのですが、見た感じかなりアップダウンがありそうです。
香貫山の電波塔を後にします。
展望台周辺ももちろん桜満開、車道側は桜の花道になっていたようですね、
観光客の方は車道を歩いて展望台に来ていました。
若葉の生えた新緑の桜もまたいいものです、新緑も楽しめるなんて一石二鳥。
展望台は桜もあるし抜群の景色だし猫まで居ます、一日ここで過ごせそうです。
猫を観察しているだけで時が流れていく。
餌が豊富なんでしょうか、何匹もの猫が香貫山には住んでいるようでした。
展望台を後にして山頂へ向かいます、
楽しい香貫山観光から沼津アルプス戦へと心をシフトチェンジ、展望台から少し道を戻り山頂へ。
午前11時00分、香貫山山頂到着。
山頂は全く展望がありません、景色は展望台で楽しむことにしましょう。
山頂から次の山に向かう途中も桜まつりです、
山頂の奥は人も少なく静かに桜を楽しむのであれば良いところに。
今年は東京で花見をすることができなかったのですが、そんな事を忘れさせる素晴らしい桜。
白、ピンク、白、ピンクと交互に現れます
山桜って青空の下だととんでもなく綺麗、清涼感があるのは白と緑の組み合わせのせいでしょう。
こちらはこちらで、やはりきれいなのですが。
普段見ない山桜はやはり刺激的です、暫く桜の撮影に夢中でした。
満開の桜にダッフィーも大満足間違いなしです、
可愛いものに可愛いものを組み合わせることにより絶対的に可愛いものが生まれます。
さて、桜で大興奮しすぎました
次の目的地横山へ向かいます、山桜が案内するような登山道を下る。
「結構下るな…」最初に持った印象でした、
沼津アルプスは結構どころではなく、このあとかなりのアップダウンを演出してきます。
横山への道はわかりづらい
横山へは少し道がわかりにくいです、ガードレールのある林道に出たらまっすぐと下りましょう
打ちっぱなしのゴルフ場の横を歩き続けます
ゴルフ場の駐車場を過ぎても下り続けます
舗装路に出てもしばらく降り続けます。
どこまで下るんだ?という気持ちになりますが、その分登ればいいだけです
舗装路を歩き続けると左手に指導標が現れます、これに従い車道に降ります。
車道に出たら左手に曲がる、ここ迷いやすいので注意です。
出口より少し高いところに指導標があるので見落とす可能性があるんだよね。
舗装路を歩き続けるこっちであってるのか不安になってきた頃、
横山への登山口が現れます、これまたわかりにくいので注意です。
3.横山から徳倉山へ
午前11時25分、横山へ向けて登山開始。
香貫山を越えて沼津アルプス本番戦スタートです。
こちらの山も見事な山桜が至るところに咲き誇っています。
新緑を感じさせる花々を眺めながら横山を目指す、少し登りがきつい?
香貫山よりも結構しっかりとした上りです、ていうか直線的な登りだな…。
少し登り続けて気が付く、低山として侮ることなかれ…ッ!
沼津アルプスはガッツリとした降って登ってを繰り返すハードな山だ。
鎖場ではないが虎ロープが張られた急な斜面が続きます、雨上がりとかは歩きたくないなぁ…。
晴れていても木の根で足が滑りそうになるので歩くのに難儀します。
午前11時40分、横山到着。
結構登った挙句、唐突に山頂が現れます。
展望などは特にないのでそのまま次の山へ向かいます。
次は徳倉山へ、横山に登ったばかりなのにまた降りる。
ここから先は本格的な登山道なので指導標も大分しっかりとしてきます。
分岐ポイントには大体指導標があるので心配せずに歩きましょう。
ワシズ山…、鷲頭山であって鷲巣ではありませんがこの人を連想させます。
徳倉山へ向かう登山道は雰囲気が良い、
木漏れ日の落ち方とかは沼津アルプスで一番だったかもしれない。
しかし、徳倉山へは非常に厳しい階段をひたすら登らされることになる、
とんでもない速度で足に乳酸が貯まる…
山頂まで曲がることのない一直線の階段はかなりの長さなので、休憩を取りつつ登ります。
午前12時15分、徳倉山山頂。
かなり長い階段でした…結構面食らった感じでしたが、階段を登りきれば山頂がすぐに現れます。
徳倉山山頂は芝生に覆われており、愛鷹山と富士山の展望を得ることができます。
富士山は生憎雲の中に隠れてしまっていますが、前衛の愛鷹山はきれいに見えている。
裾野に広がる沼津の街を見ながら休憩を取ることにしました。
休憩がてら分身写真を撮れるかなと思ってやってみたらわりと綺麗に撮影できました。
アホな写真も撮ったので先を急ぐことにします。
徳倉山からも軽くいったん降ろされて、そしてまた登らされてを繰り返します。
4.志下山から太平山へ
新緑の雰囲気が漂う鬱蒼とした森の中を歩いていきます、
沼津アルプスは低山であるがゆえ、山の中に入ってしまうと風がそんなに吹いていない。
尾根筋を少し外れると少し蒸し暑い熱気が漂う。
どことなく鎌倉アルプスの湿った緑を彷彿とさせる景色が続きました。
野いちごの花が咲いていました、つまりもう少し季節が降ればここでは野いちごが採れそう。
株が小さいので実がなるかは不明ですけども。
暑い、木漏れ日が綺麗とか思いつつも春にしては高すぎる気温に体力と水が奪われてゆく。
沼津アルプスは体力を使うので水をたくさん持っていかないと辛い。
馬頭観音付近を通過した際にわらびっぽい草を発見、この辺生えるのね。
開き気味の姿を気にしたことがないので、わらびかゼンマイかの区別がイマイチつきません。
沼津アルプスは探せば山菜が生えている場所がありそうですね。
徳倉山から鷲頭山へ向かう途中で江浦湾やあわしまマリンパーク方面の展望が開けます。
沼津アルプスで気持ちのいい展望スポットです、香貫山から見る駿河湾に次ぐ景色。
江浦湾と鷲頭山の絶景
遠くに見える鷲頭山と江浦湾を眺めながら歩くこの時間は至高の時間。
海から吹き付ける潮風が暑さで火照った体を優しく冷ましてくれる、本当に涼しい。
海のきらめきがゆらゆらと視界を照らします、漁港と海と山の組み合わせに外れなし。
どんなつまらなそうな低山でも海辺の展望を合わせれば気持ち良い。
座るのにちょうどいい岩場もあり、5分ほど海を見ながら休憩していました。
汗がじんわりと引いていき、首筋を通り過ぎる風が気持ちよくて危うく寝そうになりました。
海の眺望を楽しむのもほどほどに、今日の最高峰鷲頭山への登山へ心を切り替えます。
すらっと立ち上がった鋭いこの山が鷲頭山です、白いのは山桜。
鷲頭山も結構な山桜で山が彩られています。
鷲頭山まではまずは横移動、ちょっと距離がありますが山桜が左右に生えた道は飽きを感じさせない。
徐々に黄色みを帯びてゆく太陽の光を受けて変わってゆく白い花びらを見て、
前へ前へと心がせかされます。
再び降ってまた登る、今日はこればっかりです。
累計標高差登り約1,100mは伊達ではありません。
鷲頭山への尾根道は展望台がいたるところに設置されており
海の眺望を得ることができる、と言ってもどれもあまり変わらない景色。
海を見れば見るほど下山後の食事が楽しみになります。
春霞のおかげで海と空の境目が曖昧に、この時期の海の景色はいいかもしれない。
午後1時15分、志下山山頂。
唐突に現れる志下山、通り道上にいきなり現れました。
鷲頭山まで結構な距離がありますね…。
道中シャガが咲いていました、桜に続きシャガも満開とは。
日陰でなくては咲かない花です、西洋風のフリルをつけたような花びらが特徴的。
日陰を好む花ですが、木漏れ日の中佇む姿も非常に絵になります。
アヤメ科の植物で春のこの時期には山でよく見かけますね。
午後1時40分、ぼたもち岩
鷲頭山への登り起点に到着しました、ぼたもち岩というスポットがあるので
ここで一旦水を補給、この先の登りに備えます。
ぼたもち岩の裏手には手書きのメッセージが……。
看板がわかりにくいのですが、ワシズ山・中将宮と書かれている方向へ向かいましょう。
中将宮から鷲頭山へ
午後1時50分、中将宮。
今までの沼津アルプスの雰囲気とは全く違う、日陰の鬱蒼とした樹林の中へ入ると
中将宮という絶壁の下に作られた史跡が現れます。
中将宮は平重衡(清盛の5男)のことで、この地で最期を迎えたということで作られた史跡です。
源平合戦後、鎌倉へ連れてこられた後にこの地で最期を迎えたようですね。
中将宮をすぎて再び強烈な登りへ、相変わらず斜度がきつい。
グイグイ登る急な登山道、ロープを頼りに一歩ずつ登っていきます。
午後2時5分、小鷲頭山到着。
鷲頭山の前に小鷲頭山が現れました、特に展望などはないので鷲頭山を目指します。
標高差残り70mもないのですが、最後もまた急な登りをプレゼントされました。
午後2時15分、鷲頭山山頂。
ようやく鷲頭山の山頂へ到着です、山頂には山桜の木が植えられており
山頂へ来た登山者を祝福するかのごとく花びらを空に泳がせていました。
鷲頭山までくればあとは大平山のみ、登り返しはあと一回です、しんどい。
ここまででだいぶ体力を消費した上に、鷲頭山は沼津アルプスで一番手強い山。
太平山を無事登れるか心配でならない。
山頂の山桜は見頃を迎え、ちょうど満開と言った感じでした。
各山のピークには必ず山桜が植えられており、この時期は桜が登頂者を祝福してくれます。
鷲頭山をあとにしたら次は大平山です。
多比峠方面を目指して指導票の指す方向へ。
沼津アルプスはここで最後の変身を見せます、これまでの登山道とここから先の登山道は
大きく雰囲気を変えることとなります、ここから先が一番手強いです。
岩道の太平山へ
鷲頭山から大平山まで、それまでの整備された山道が一変し岩がメインの岩低山の様相へ。
側面が切れ落ちた鋭い岩の尾根道を歩き続ける登山道が姿を表すのです。
これまででだいぶ体力を削られた足にこの岩道はキツいものがあります
岩を掘った階段などは特に滑りやすく神経を使いました。
岩尾根を過ぎて再び登りに、再びぐいっと直線的な登りを要求されます…。
大平山の手前まで来たのですが、登る気を失わせる斜度と距離でした。
今日何回登り返しをしたんだろう…、低山なのにとても長いよこの山…。
午後2時35分、大平山到着。
本日最後のピーク、大平山山頂にようやく登頂できました。
山頂は広くベンチなどが用意されており、休憩するにはちょうどいい場所になっています。
大平山からは奥沼津アルプスという
あまり整備されていないマニアックルートへと続く登山道が伸びています。
僕は興味がないのでスルーして多比の海岸側へ降ります。
大平山から分岐に戻り多比へ。
このとき注意しなくてはならないのは、多比方面は二つあるということです。
海側に降りるためには「多比(海岸)」を目指しましょう。
最後の下りも急でした、沼津アルプスは全体的に道が急ですね。
車道まで出ればあとは海岸まで歩くのみ。
こちらにも監視員の方がいました、海沿いは猫天国ですね。
午後3時50分、多比バス停。
多比のバス停に降りてきました、多比のバス停は注意点があり、多比と名前がついたバス停が
3つ集まっているのでどれでまてばいいのかわからないというところです。
沼津駅行きのバス停はこの写真のバス停になります。
いやー、本当に長かった沼津アルプス……。
バスが来るまでの間コーラを飲みながら海岸へ、潮風が気持ちいい。
登山後の海って爽快感がありすぎる。
午後4時のバスに乗り沼津駅方面へ戻ります、しかし今日は沼津港で食事をしてから
帰ろうと考えているので途中下車をしなくてはなりません。
バス停留所としては「ダイハツ前」か「槙島」で下車して沼津港まで歩きます。
バスを降りてから沼津港までは10分ほど、橋を渡れば沼津港はすぐそこです。
沼津の街ってどこから見ても愛鷹山がどでーんと見えるようです。
午後16時30分、沼津港到着。
本日のご飯スポットである沼津港に到着しました、
平日の夕方ともなれば開いているお店はまばら。
いろいろな名店があるのですが、雰囲気で入る場所を選ぶ。
寿司や丼物ランチが終わっていたこともあり、本日のご飯は丸天さんで頂くことにしました。
そびえ立つかき揚げで有名なお店になります、天ぷらや揚げ物が有名ではありますが、
刺し身もしっかりとおいてあるのでご安心を。
しらす三色丼を注文、白魚と桜えびのプリプリとしてクリーミーな食感は最高の一言、
登山後の空きっ腹に優しく収まってくれました。
食後は沼津バーガーで朝霧高原ソフトクリームを購入、
高原系ソフトクリームの濃厚な甘みで口の中をさっぱりさせて帰路につくのでした。
もちろん徒歩で沼津駅に。
香貫山から始まった沼津アルプスは展望よし、噛み応え充分、食事美味しで最高の一日。
熱海で東海道線に乗り替えたら東京までひとっ飛びというアクセスの良さもいい場所でした。
5.沼津アルプス日帰り登山を終えて
沼津アルプス、桜の時期に登る香貫山は文句なしの花の名山です。
どこを見ても花が広がり、山頂からは沼津湾の長大な姿、そして愛鷹山と富士山の共演。
スケールの大きい景色が目の前に広がります。
4月の桜を楽しむためには百名山よりも香貫山、
沼津という街の楽しさ存分に楽しみながら歩く日帰り登山は
思い出に残る一日を提供してくれることでしょう。
ちょっぴりコースは厳しめですが、それに見合う満足感は間違いなく得れる場所です、桜の時期にはぜひ訪れてみてください。
潮風と桜の花びらが舞い散る沼津アルプスはこの時期で最もおすすめできる山の一つです。
人生最高の山は続く。
沼津アルプスの地図はこちら
沼津市の観光ページなどから地図をダウンロードしましょう。
この登山で役に立ったアイテム
大量の水が必要になりました、1リットルの水があれよあれよとなくなります
4月に入れば里山は20度近いので、できれば2リットル持ち歩きたいところです。
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日差しが非常に強い晴れた日の登山では帽子は必需品です、日焼け対策にもなるし
汗がだらだら垂れてこないための装備にもなります。
(シーダブリューエックス)CW-X スポーツタイツ ジェネレーターモデル レボリューションタイプ (ロング丈) 吸汗速乾 UVカット HZO659 BL M [メンズ]
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思いの外長く時間のかかるコースなので、サポートタイツの着用をオススメします。
やっぱり効果があると僕は思います。