Red sugar

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【登山カメラ道具】AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G EDを購入して使ってみた感想

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2015年のことにはなりますが、ニコンAF-S NIKKOR 20mm f/1.8G EDを購入しました。

販売してからまだ時間があまり経っていないレンズでレビューも少なく

24mmf/1.8Gと迷っている方も多いのではないでしょうか?

 

24mm/1.8Gは以前まとめて持ってるレンズの話をしたときにレビューしましたが

今回はこの20mmに絞って登山における使い心地をレビューしたいなと思います。

 

【ニコンAF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED スペック】

最短焦点距離 20cm

開放F値            F1.8

フィルター経   77mm

最大経+長さ 82.5x80.5 mm

重量     355g

ニコンから販売されたフルサイズ対応の広角単焦点レンズです。

非常に軽量なことが特徴なのと、周辺部まで渡り非常に高い解像度を誇るのが特徴らしい。

購入後は登山において主に山頂付近や稜線など

開けた山で使うことが多いレンズとして活躍してきました。

色乗りも濃い感じなので紅葉撮影では活躍してくれたかなと思います、

色乗りはニコン純正という感じでシグマとかに比べると濃い目。

 

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結論から言うと24mmと20mmはどっちも持っていて損はしないレンズです。

APS-C機を利用の場合は20mmの方がいいかもしれません、24mmだと35mm付近になるし。

 

フルサイズで超広角レンズを探すと純正の場合は12mm-24mmと16mm-35mm

というレンズが存在していますが、重いしフィルターが……

なので登山で使用することを考えると超広角に分類されるレンズを使う場合は

20mmのこいつが必然的に選択肢に上がってくるわけですね。

超広角ということであればこの20mm、24mmでは刺激の足りない方にオススメです。

 

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20mmの外見はこんな感じ、24mmと非常に似た姿をしています。

フードは少し浅く、登山ではフィルターをつけないと木などで傷がつく可能性があります。

めちゃくちゃ軽いのが特徴で本当にレンズが入っているのか不安になります。

 

20mmという画角は16mmなどに比べるとマイルドな広角。

周辺部が少しゆがんだ感じのダイナミックな絵を撮るようなレンズではありません。

僕も最初そういった写真を期待していたのですが、思いの外20mmは普通です。

 

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では早速撮ってみた感じに行ってみましょう、武甲山の工場を撮るとこんな感じ。

この日は半分曇り空で空が白くなりがちでした、工場のさびた感じや独特の雰囲気は

しっかりと出ている気がします、ちょっと暗めに撮った方が味があるかもしれません。

 

解像度は十分、広さもあるので建物などを撮るにはかなり便利なレンズだと思います。

パースを生かした絵作りをしていけるのかなと思います。

 

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ケアンズで車窓からとった写真、空を撮るとこのレンズの特徴が出るのですが

結構ダイナミックな空を撮影できるんだなぁと感心します。

広角側になると1mmの違いが結構雰囲気を変えてくれるのですが、

24mmだとこんなふうにはなかなか写らないから不思議です。

 

24mmと違って画面外の意図しないものまで画面内に収めてしまうことがあります。

 

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谷川岳で撮影したこちらの写真、天神平からの道を収めつつ奥の山を写しています。

こういった写真を撮るなら広角の出番、稜線に出ている時間が多い登山であれば

20mm/24mmはつけっぱなしでお勧めできるレンズです。

 

雲が写っていると結構ダイナミックに見えたりするのではないでしょうか。

 

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逆光耐性もしっかりとしています、太陽を正面から捉えても大きいフレアは発生しません。

24mmも逆光性能は高かったのでさすがナノクリスタルコートといった感じですね。

この写真F値8で撮影していますが、光芒が綺麗に出てくれました。

このレンズはF5.6くらいでコントラストがとても綺麗になる気がしています。

 

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20mmは星空撮影で使う方が多いかなと思うのですが、周辺部まで比較的綺麗です。

天の川をダイナミックに捉えることができるかなと思います。

何よりもF値が1.8と非常に明るく、開放でも解像度が高いので夜は強いです。

 

この写真は標高200mもないケアンズの近郊で撮りましたが、

天の川をちゃんと写すことができました、レンズのおかげだと思います。

 

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雲取山から東京を見た景色を一枚、こちらの写真でも周辺部は比較的綺麗です。

F1.8という明るさのおかげでISOを1250とかその辺で撮影できるのが非常に嬉しい。

広角単焦点は夜間の撮影でもF1.8という開放が使えるのが何よりも助かります。

 

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雲取山で道とご来光を一緒に撮影、この後APC-Sクロップで同じレンズで違う画角を試します。

この画角が20mmの画角。

 

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こちらが同じレンズでAPC-Sクロップを利用した画角。

APC-S規格のカメラで撮影すると30mmの画角で使用することができます。

フルサイズ機で使っている方なら20mmと30mmを併用できると考えたほうがいいでしょう。

クロップはすごい便利で、ズームレンズがなくてもある程度ズームは対応できます。

実際はズームレンズがあればさらに×1.5倍まで拡大できるんですけどね。

高画素なフルサイズ機の強みはクロップを利用することにより

単焦点レンズを3つの画角で使用できることでしょう。(×1/×1.2/×1.5ができる

 

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朝日を真正面から迎え入れようとゴーストが発生しないのはありがたいですね。

もちろん完全に入らないというわけではありません、角度によっては入りますが…。

ご来光を撮影するときになどは、出目金ではないレンズのほうがいいと思います。

 

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最短焦点距離が短いのである程度近づいて撮影することも可能です。

しかし花などを撮る場合はちゃんとそれ用のレンズを使ったほうがいいでしょう。

超広角に分類されるこのレンズは寄ったところで対象が小さく映ります。

 

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東京タワーを撮影しに行ったりすると実は捗るレンズだったりします。

下から見上げると24mmでは苦しかったりするのですが、

20mmだと割とすんなりフレームにおさめることができました。

 

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D810であればクロップがAPC-S以外にも存在しており、少しだけ小さくするのも可能。

結果的に3つの画角を使うことができるようになります。

明るいレンズなのでイルミネーションなどもお手の物です。

夜間の撮影となれば大口径で明るい単焦点は最高のお供になるのではないでしょうか。

 

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ニコンAF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED、標準ズームの外側にある世界。

登山においては前玉が出ている場合は岩にぶつけたり枝がぶつかったりで

なかなか使うのに勇気がいる世界です。

この20mmf/1.8であれば前玉の露出はなく、フィルターをつけれるので最適と言えるでしょう。

 

もし24mmのズームや単焦点を持っていて次のレンズを考えているのであれば

超広角として揃えてみるのもいいのではないでしょうか?

僕は24mmと20mmを利用していますが、20mmは標高の高い山では大活躍します。

 

以上、ニコンAF-S NIKKOR 20mm f/1.8G EDのレビューでした。

20mmと24mmは画角が結構違ったので比較するものでもないですね。

レンズを一つも持っていない状態でどちらか一つを買えと言われたら僕は20mmを買います。

 

 

Nikon 単焦点レンズ AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED AFS20 1.8G

Nikon 単焦点レンズ AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED AFS20 1.8G