Red sugar

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【登山カメラ道具】AF-S NIKKOR 28mm f/1.4E EDレビュー、Otusに迫る神レンズを登山で使い倒す

NIKKOR28mm

2017年6月30日、ニコンから新しいf1.4レンズが発売されました。

AF-S NIKKOR 28mm f/1.4Eという名のそのレンズは

広角ながら美しいボケ味と圧倒的解像度を持ち合わせる脅威のレンズ。

価格も驚異的なこのレンズ、気になる方も多いかと思いますが、この度購入に至り

夏山登山において十分に活躍してもらったので、その写りっぷりを見ていきたいと思います。

 

遠景が多めのレビューとなりますが、随時いい写真が取れたら更新していきますので

お付き合いいただけますと幸いです。

AF-S NIKKOR 28mm f/1.4Eのレンズレビュー、それではいってみましょう。

 

 

1.AF-S NIKKOR 28mm f/1.4Eのスペック

 発売日   : 2017年6月30日

 値段    : 19万円から24万円の間

 最短撮影距離: 0.28m

 フィルター経: 77mm

 重量    : 645g

 

 特徴: 圧倒的な描写力と自然なボケで28mmを極める大口径広角レンズ(公式)

 主観における感想: 解像度に特に秀でたレンズだが、シグマのような目の痛い感じはない。

 解像力の高さに対してボケがきれいで画面全体の調和が取れやすいレンズ。

 

 重量は比較的重め、D750/D810双方装着状態でおよそ1.5キロくらいです。

 僕は2台装備なんで3キロくらいカメラ背負って歩いてることになります、まじか。

 

今回の写真に関して 

全てFlickrに原寸の写真をアップしています、等倍で写真を見たい方はFlickrをご覧ください。

AF-S NIKKOR 28mm f1.4E ED | Flickr

 

2.早速実写へ、28mm f/1.4での作例

広角だけどよくボケると言う24mm f/1.4のようなスペックの持ち主のこのレンズですが

売り文句や各所のレビューを見る限り解像力に自信があるレンズのようです。

海外の評価サイトだと、Carl Zeiss  Otus 1.4/28 ZF.2(実売60万円くらい)と

同じくらいの性能であるという評価もあるようです。

価格差を見ると本当かよと突っ込みたくなりますが、比較対象としてOtusがあげられるほど

性能の良いレンズということは間違いないということでしょう。

 

購入後、夏山はすべてこのレンズとD750を組み合わせて撮影を行いました。

広角レンズはチルトがないと不便なのでD810での使用はしていません、

高画素機での撮影はそのうちD850買うのでその時したいと思います。

 

では早速遠景の描写から、山でとりあえずこのレンズとD750があれば下記のような

写真が撮れるようです、という参考にはなりそうな写真を。

 

D75_9992

NIKON D750 f/7.1 ss400 iso100

浄土山から見た立山雄山、現像時に明瞭などはいじりましたが

すごい量のディテールが残っていて驚きました、

遠景解像力の高いnikkor 58mmみたいな写りをする広角レンズです、最高か。

 

D75_9916

NIKON D750 f/6.3 ss400 iso100

浄土山直下の展望台から眺めた北アルプス南部、手前の五色ヶ原のディテールがやばい

迫力のある粒感を演出できそうなのでプロの写真とかだとやばいことになりそうです。

 

 

 

D75_0157

NIKON D750 f/9.0 ss400 iso100

室堂を写したこちらのショット、湯気がもくもく上がっている部分の岩のディテールとか

よくのこってるなぁーと感心しました、

こういうショットを撮った時24mmf1.8とかだとここまで綺麗には出なかったので

やっぱりf1.4レンズってすごいなと思います。

 

D75_0048

NIKON D750 f/8.0 ss400 iso100

雄山側から浄土山、すべて三脚を利用せずに撮影をしています。

解像力にこだわりはないのですが、単焦点に目が慣れていると甘めのレンズを見た時に

なんか気持ちよくないなという感覚に襲われてしまいがちです。

28mmは三脚+ミラーアップなどを駆使すれば恐ろしい結果が出そう。

 

D75_0301

NIKON D750 f/7.1 ss400 iso100

別山から見る剱岳、剱岳のトゲトゲしい岩肌も鮮明に写してくれる。

D750でこのレベルなんでD810ならもっと綺麗だったんだろうなと帰ってきて後悔しました。

 

D75_0412

NIKON D750 f/5.0 ss500 iso100

剣御前から剣山荘へ歩く悪路から撮影した剱岳、この道マジでファックでした。

疲労が限界で手ぶれがひどかったのでssをあげて対処しています、剱岳かっけぇ……。

 

D75_0438

NIKON D750 f/5.0 ss400 iso100

西日を浴びる剱岳、注目すべきは剣山荘周辺の草木の粒感か。

画面端も結構解像していて気持ちがいいとおもうのですが、いかがでしょうか?

 

D75_0389

NIKON D750 f/13.0 ss400 iso100

逆光です、逆光耐性に関しては後ほどもサンプルをあげますが

NIKKORのf/1.4レンズとしては普通、といった印象を受けています。

普通に太陽撮影しても綺麗に写ります、角度によってはもちろんフレアが入りますけどね。 

 

D75_8500

NIKON D750 f/6.3 ss500 iso100

鷲羽岳から見る水晶岳です、持ち前の解像度の高さに初めてハッとさせられた瞬間。

解像力に関して言えばこのレンズは58mm f/1.4の遠景解像力が常に続いているレンズ。

という感想はこの時に抱きました、山の遠景をとるのであれば画角は少し狭いが

解像力とかで言えばかなりリッチ、贅沢なものが撮れるのでは。

 

D75_8409

NIKON D750 f/5.0 ss320 iso100

鷲羽岳から見る槍ヶ岳、これも森のディテールが結構すごい、58mmみたいな密度感。

手前の池の周辺といい凄まじい解像力をお持ちです。

 

D75_8634

NIKON D750 f/6.3 ss400 iso100

水晶岳から鷲羽岳方面を望む、解像力に脅威を感じた一枚。

写すものによるんですが、この時は正直「細かすぎてもうなんかよくわかんねーな」

と思いました、解像力で殴るならこのレンズがとてもオススメです。 

 

D75_8843

NIKON D750 f/5.6 ss400 iso125

三俣蓮華岳山頂からのショット、結構お気に入りです。

草原部分の解像度はもう言わずもがな。

僕は58mm f/1.4と35mm f/1.8が遠景がバキバキで好きなレンズなのですが

この28mmは広角ながらバキバキの解像力を持っていてとても楽しいです。

 

D75_8524

NIKON D750 f/6.3 ss500 iso100

ワリモ岳への登りです、何気なく歩きながら撮影してもカリカリに写るって素晴らしい。

地面は白い砂が敷き詰められており、地面のディテールはとりわけ豊かです。

現像時に細かい砂の質感がしっかり出ているだけでとても嬉しくなります。

 

D75_9240

NIKON D750 f/10.0 ss500 iso100

八ヶ岳です、地蔵の頭から赤岳山頂を見上げます、超ガスなんで記事にしないかも。

これまでの立山や鷲羽に比べると赤土が特徴的、そんな赤土も結構細かく写ります。

画面の端もよく映ってるし画角的にもちゃんといろいろ入ったじゃんと

お気に入りの一枚となりましたが、登山自体はガスで涙目でした。

 

D75_7263

NIKON D750 f/6.3 ss400 iso100

草津白根山の次に訪れた田代山、看板付近にピントをおいていたのですが

帰って現像した際に全部綺麗に解像していてびっくりしました。

この時は28mmってやっぱり使いづらいなと感じており、構図を考えていろいろ撮影。

20mmや24mmと違って広くなんでも写す感じではなく、

主題をちゃんと意識しないといけない画角だなと感じてます。

 

遠景写真で解像力を見てみて

ここまでの遠景ショットから、僕はこのレンズは解像力は高いと判断しました。

解像力といえばシグマなのですが、シグマ以上の解像力があるレンズだと思います。

少なくとも以前所持していた35mm F1.4 DG HSMよりは解像力に秀でたレンズだと思いました。

 

一応SIGMA35mmってどんなんだっけ??と記憶を遡り写真を探してみました。

NIKKOR 24mm f/1.8及び35mm f/1.8と合わせて解像力を見てみましょう。

 

IMGP6293

PENTAX K-3+SIGMA 35mm Art f/6.3 ss160 iso100

「ごめん、SIGMAもちゃんと解像してた」と思う出来でした。

ただ立体感とかは28mmf1.4に軍配があがるかなと思います。

そもそも機種が違うので正確な比較にはならないんですけどね。

ちなみに写真は紅葉の大朝日岳です、偶然紅葉してたんですけど

今思い起こすと本当にベストなタイミングで歩いていて、得した気持ちです。

 

CSD_2470

NIKON D810+AF-S NIKKOR 24mm f/1.8G ED  f/6.3 ss160 iso64

「ごめん、AF-S NIKKOR 24mm f/1.8G ED売って本当にごめん、すごい解像してた」

解像力スコアでトップクラスの性能を持つニコンのf/1.8レンズです。

ごめんなさいこのレンズ解像力で言えば本当にトップクラスでした、

ちょっと今見て28mmのために売ったことを後悔してます。

もう一回買い戻したいくらいこのレンズ良かったんですね。

 

CSD_6761

NIKON D810+AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED   f/5.6 ss250 iso64

「ごめん、AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G EDも売って本当にごめん、解像してた」

ごめんなさいこのレンズ解像力もしっかりと解像してました、

しかも立体感がちゃんとあって58mmf1.4や28mmf1.4みたいなすごくいいレンズでした。

手放してわかる過去のレンズの良さというやつです。 

正直nikonの35mm1.8、24mm1.8はかなり良いレンズで1.4じゃなくても満足できます。

僕もお金があれば35mmと24mmは1.4と1.8両方持ってたいです。

 

3.ボケって綺麗なの?開放とかを見てみよう

f値が1.4と明るいレンズですが、遠景の際は絞ることが多いのです

でも近接や比較的近い距離の時はf1.4からf2.8くらいで撮影したかったりしますよね。

そういった際にきになるのはボケの綺麗さなのかなと思います。

 

 

解像力に偏ったレンズの場合、ボケ具合などが硬かったり、ボケが汚いことが多いですが

この28mmはどうなんでしょうか、広角ながら滑らかなボケということで期待が膨らみます。

山歩きで使用している関係上花が多いのですが、ボケ具合を見てみました。

ちなみに解放だったり絞ってたり、まちまちです。

 

D75_7242

NIKON D750 f/5.0 ss1000 iso100

田代山での一コマ、ニッコウキスゲを相手に結構接近して撮影してます。

この時は開放で撮影するには太陽光がかなり強かったため少し絞り気味で撮影

f/5.0の割には背景が気にならない感じにボケてるとおもうのですが、どうですかね。

 

個人的にはボケがうるさいという評価ではないのですが。

 

D75_7212

NIKON D750 f/4.0 ss1250 iso100

近接して撮影、これはちょっと背景がうるさいかも、

ボケも背景もうるさいかも、あんまりよくないですねこれ。

 

ASN_6564

NIKON D750 f/1.4 ss4000 iso100

草津白根山がこのレンズのデビューとなりました、夏山の始まりを告げたこの山で、

夏山のためのレンズとして封を切った28mm。

 

コマクサ相手にf/1.4の開放を試してみました、案の定背景が全くわかりません。

よくボケるねと思う反面ピント面がすごいしっかり映ってて驚きました。

 

ASN_6564

NIKON D750 f/2.2 ss2000 iso100

ちょっと絞ってみました、この背景だとボケがうるさいという感じには見えないけど……。

相変わらずピント面の解像力は結構すごい、ピントがしっかりあってる感じがある。

58mmだとピント面も若干ボケてない??と思うことがありますが、このレンズはそれがありません。 

 

ASN_6567

NIKON D750 f/2.2 ss2000 iso100

別角度のコマクサ、何枚か見ていてボケはあんまりうるさい感じはしないと思いました

あんまり堅い感じもしないと思っている。

 

ASN_6578

NIKON D750 f/3.2 ss1250 iso100

このショットだとすこし背景がうるさいなーと感じますが、色のせいか??

もうちょっと開放だと気にならなくなるのかも。

 

ASN_6456

NIKON D750 f/4.0 ss320 iso100

朝露を纏う笹林、水滴の描写はいいなぁと感じます、後ろはまぁそこまで気にならないかな。

後ろの玉ボケはちょっと角ばってますね。


ASN_6498

NIKON D750 f/2.8 ss1600 iso160

ワタスゲ、この写真だと後ろは華麗にボケてていいなと思いました。

背景が暗いところに明るいものが浮いている構図なんで

大体のレンズで綺麗に撮れるものだとは思います。

でもこのワタスゲを撮影した時はこのレンズなんて透明感があるんだろうという感想

購入直後だからなんでもよく見えたのかも。

 

D75_7428

NIKON D750 f/4.0 ss320 iso200

被写体が浮き出る感じはとてもいいです。

歩いているときに人を写したりすると58mmみたいな立体感が出てとてもいいなと思いました。

 

D75_7594

NIKON D750 f/3.2 ss2000 iso100

仙丈ヶ岳、キバナシャクナゲ群生地にて。

僕このレンズのf/3.2くらいは好きじゃないかもしれない、背景がうるさく思えるショットは

だいたいf値が3.2だったりします。

 

D75_8583

NIKON D750 f/5.6 ss500 iso100 

水晶岳のしたから歩くさく兄と鷲羽岳、最短付近だとf/5.6でもボケますね、そりゃそうか。

 

いろいろ花を撮ってみた感じ、登山ではあんまり気にならないボケかなと思います。

そもそも綺麗なボケと一緒に撮りたいという時は58mmf/1.4があるのであんまり使いません。

広角でもぼかすことができるよいう表現力の高さは間違いなくあるのですが。

あんまりそういうのを撮ろうと思わないので、いまいち僕は評価できませんでした。

でも汚いとは思わないボケ具合だと思っています。

 

4.暗いところで撮影してみる

星空でも使えるレンズだと思うのでぜひそちらも撮影したいのですが、2017年9月現在

まだ星空を撮影することができておりません、だいたい満月か夜曇りにぶち当り

綺麗な天の川を収めることが今年はできていないのです。

星空に関しては撮影次第アップしたいと思います。

 

その代わりですが、夜間の撮影や暗い場所での撮影を何枚か集めてみました。

 

D75_7817

NIKON D750 f/5.6 ss250 iso640

仙丈ヶ岳の樹林帯、こういうショットよくあるけども

画面全体の解像感の高さからくるきめ細やかさはさすが。

原寸で見たときに奥の木々の立体感にハッとさせられるものがあります。

 

 

D75_9045

NIKON D750 f/16.0 ss2秒 iso100

スローシャッターで八ヶ岳山麓の小川を撮影、

小川より画面左の草木の細かい粒感に感動。

やっぱり立体感がすごいレンズですねこれ、解像力よりもそこが個性かな。

 

D75_9054

NIKON D750 f/2.5 ss200 iso3200

ポートレイト的な距離でケルンを撮影、ここには載せられないけども、

このレンズポートレイトも綺麗です。

被写体が立体的に浮かび上がる感じがあります。

ただこういったショット以外でも、遠景でも立体感があるのが本当にすごい。 

 

D75_8282

NIKON D750 f/4.0 ss10秒 iso200

夜の槍ヶ岳、星空を撮影するつもりが満月で全く駄目でした、代わりに槍を撮影。

f値が明るいので夜間の使用でも心強い。

でもこのショットちゃんとピントあわせられませんでした、人間的な性能のため。

 

D75_8294

NIKON D750 f/2.0 ss8秒 iso160

夜の鷲羽岳、これはピント合いました、山頂付近のディテールちゃんと出てます。

開放付近での撮影となりましたが遠景がちゃんとバキッとしていて気持ちがいいです。

 

D75_3473

NIKON D750 f/2.0 ss13秒 iso640

苗場山の駐車場に早く着いてしまったので星空が映らないかなーと挑戦。

少しだけ星を取ることができました。

撮影した感じ得た感想は単焦点としては普通だなーと、四角も普通といった感じです。

星を取るのにはそもそも画角が足りないのでこれで星を撮影することはないのでは。

 

5.逆光耐性を見てみる

逆光に強いと言われているニコンのレンズですが、逆光に関しては各社独自の

コーティング技術を持っておりどこも似たようなものなんじゃないかと思っています、実際。

AF-S NIKKOR 28mm f/1.4E EDですが、レンズレビューでは紫色のフレアが入るのが

問題と言われていました、再現性があるのか試してみたのですが

一度だけ再現することができました、この紫のフレアは発生する状況は限定的です。

気をつければフレアは出なくなるのでそんなに気にすることではないと思います。

 

このレンズ、普通に逆光には強いですよ。

 

ASN_6460

NIKON D750 f/11.0 ss320 iso160

草津白根山の夜明け、こういう角度で写る日光からは特に影響を受けません。

光芒綺麗だなー程度に思っていたこのシーンですが、空がいい感じの色で

それに気がついてもっとまじめに撮影していればと思わされた瞬間でした。

 

ASN_6500

NIKON D750 f/3.2 ss4000 iso100

草津白根山の弓池、朝日が上がり直射日光となりましたが特に大きなフレアも見当たりません。

池からも反射が来ているけどあんまり影響は受けていない様子。

やっぱり逆行性能は優秀だと思うこのレンズ。

 

ASN_6491

NIKON D750 f/10.0 ss400 iso160

湖面に反射した太陽、特に問題なし

画面外から差し込んでいる光の影響も特に受けていない感じ。

画面上部に黄色い光と玉が差し込んではいるけども、たまたま気にならなかったのか。

画面真ん中のモワモワしたのは池の底の石が見えているようだ。

 

D75_8361

NIKON D750 f/11.0 ss320 iso100

大きなフレアが出たのはこの時、鷲羽岳の登りで太陽が出瞬間です。

結構絞っていたんですけど普通にフレアが入りました。

斜め上中段くらいから浴びるとフレアが出るんだろうか?

 

D75_8367

NIKON D750 f/10.0 ss320 iso100

そしてこれ、問題の紫フレア。

やっぱり中段くらいの高さから光が差し込むと出やすいんだろうか

これまで使ってきたレンズでも似たような状況では普通にフレアが出ていたので

対処はしやすいといえばしやすいけども。

少し動かすだけで外れてしまったので、この紫フレアを極端に恐れる必要性はないと判断。

 

D75_8390

NIKON D750 f/11.0 ss320 iso100

ちょっと動かすと入らなくなってしまいました、紫フレアが出る位置は限定的のようだ。

似たような場所に光源があっても写ることと無いことがあるのです。

この時再現しようと頑張ったのですが、あんまりうまくいかず。

 

D75_8829

NIKON D750 f/11.0 ss640 iso160

夏山で二ヶ月ほど使ってみて紫色のフレアが出たのは、一回のみでした。

それ以外のフレアは非常に小さいので、逆光耐性はやはり高いと評価。

こういった角度の撮影でも、他の単焦点だと白い粒が出たりしましたが

あんまりそういうのは見当たらず、普通に太陽に向かってカメラを向けれるレンズだと思います。

 

6.その他の撮影

花火大会に行ったので28mmを持って行ってみました。

結果は惨敗でした、花火大会など混雑が予測され、足でスポットを稼ぎにくいところでは

そもそも単焦点レンズは全くもって力を発揮することができません。

ハマれば強いけど対応力が限定的という

単焦点レンズの弱点をもろに浴びることとなった花火大会でした。

赤川花火大会、すごかったけど混雑も凄まじく、もう二度と行きたくないと思ってしまった。

花火は本当に綺麗でした、どこか空いてるスポットがあれば誰か教えてください。


D75_9677

NIKON D750 f/13.0 ss10秒 iso100

あんまり参考にならないけども。花火を撮影する際もこのレンズを使いました。

花火を撮影する際は位置取りが全てだと思うのですが、

このときは残念ながら位置が真横に近くさらにかなり距離が近かったため

画角的にかなり厳しい撮影を強いられることとなりました。

正直20mmf1.8の方が対応力があってこういう時はいいでしょう。

 

というかニコンの単焦点では20mmは随一で優秀です、超広角なのに自然に映るし

解像力も非常に素晴らしい、画面隅々まで綺麗に写る。

まず悩んだら20mmf/1.8を買えというくらい素晴らしいレンズです。

 

D75_9576

NIKON D750 f/11.0 ss15秒 iso100

花火はどんなレンズで撮影してもあまり変わらないかな……、

差が劇的に出る被写体じゃないですね。

 

D75_9722

NIKON D750 f/16.0 ss15秒 iso100

単焦点は自分の足でスポットを探す関係上、

固定位置で動けなくなる花火大会などにはなかなか向いていないと感じます。

あと赤川花火大会は升席で見る花火大会です、無料の席で見ても綺麗に見えません。

正面から見て初めて感動するように設計されているので横から見るとわけがわかりません。

 

打ち上げ花火、前から見るのが正解。

 

D75_9739

NIKON D750 f/16.0 ss10秒 iso100

撮影できてもトリミング前提になってしまうところが残念なところです。

でかい花火は割とフォーメーション気にせずに写すことができてよかったです。

でも正直花火はズームレンズでも単焦点でも変わんないと思う。

 

7.まとめ

D75_8653

28mmという画角は広そうに見えて狭い、ちょっと使いにくい画角だと思います。

ぼんやりと景色を見たときにだいたい見えている範囲がこの辺と言いますが

構図をしっかり考えなくてはものが入らなかったり、

いらない被写体が中途半端に入ったりしてしまいます。

 

登山においては使いやすい画角ではないので、ダイナミックな絵が撮りたい場合は20mmや24mmを使うのが良いでしょう。

この辺の画角の選択は登る山や何を重視するかによって変わると思います。

とにかく稜線や広大な景色を収めたい場合は20mmや24mmを。

ランドマークがあったりする場合は28mmを使うのがいいんじゃないでしょうか。

 

このレンズは比類なき解像力とボケの両立に価値があるので、

他の単焦点同様ハマった時は確実にクリティカルになる装備と考えて良いかと思います。

僕は普段歩きながらの撮影で登山道の状況を撮影することが8割、

このレンズはそこをキレイに写すのではなく

残り2割の絶景スポットで止まって撮影するわって時に

威力を発揮するためのレンズと考えて使用しています。

個人的な評価を聞かれれば100点のレンズです。

 

ニコンの単焦点は20mm/24mm/28mmと3つの焦点距離が存在し、うち24mmと28mmには

f/1.4のレンズがある状態、24mmf/1.4と28mmf/1.8以外を購入したことのある僕からすると

どれを買えばいいかと聞かれた時は20mmf/1.8か28mmf/1.4かなと答えるでしょう。

解像力というわかりやすい指針で言えば24mmf/1.8と28mmf/1.4は両方素晴らしく

遠景を撮影した時は両方とも満足いく結果を残してくれることでしょう。

あとは近接でのボケ具合と画角の好みになるのかなと思いました。

 

AF-S NIKKOR 28mm f/1.4E ED、ニコンの出した素晴らしい単焦点ですが

広角側の単焦点でどれを買うか迷っている方の参考に少しでもなれば幸いです。

 

レンズ沼は続く。

 

 

 

今回の記事に出てきたレンズ

Nikon 単焦点レンズ AF-S NIKKOR 28? f/1.4E ED フルサイズ対応

Nikon 単焦点レンズ AF-S NIKKOR 28? f/1.4E ED フルサイズ対応

 

今回レビューしたレンズはこれ、最新型の単焦点レンズ。

その性能は比類なきものでした、Otusに比べると30万円以上お得です。 

 

Nikon 単焦点レンズ AF-S NIKKOR 24mm f/1.8G ED

Nikon 単焦点レンズ AF-S NIKKOR 24mm f/1.8G ED

 

今回改めて見直したレンズ、f/1.8シリーズでは最新型のレンズですが

すごい性能の持ち主でした、20mmf/1.8と一緒に残しときゃよかったと後悔しました。

やっぱスペックだけ見ててもレンズはわかりません、自分で撮影した写真を

まじまじと原寸で見て初めてわかる素晴らしさというものがあると思い知らされました。

とても解像力の高いレンズです、お値段もお安いのでオススメです。

  

Nikon 単焦点レンズ AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED フルサイズ対応

Nikon 単焦点レンズ AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED フルサイズ対応

 

28mm/58mmと似た写り方するよね、と僕が思っているレンズです。

ニコン大三元と24mmf/1.4を設計した方のレンズなのですが、

立体感のある高級な写りをするレンズです、僕はSIGMAの35mmよりもこのレンズが好きです。

 

SIGMA 単焦点広角レンズ Art 35mm F1.4 DG HSM キヤノン用 フルサイズ対応 340544
 

解像力番長と謳われたシグマのARTレンズ、

ニコンを使っているのなら純正の35mmの方がいいかなーと思います。

PENTAX用のマウントが存在するので、PENTAX使いであればこれはオススメです。