Red sugar

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【オーストラリア】世界遺産キュランダ、高原鉄道で行く熱帯雨林とケアンズの旅

2016_01_12_ケアンズ

2016年1月12日、オーストラリアにあるケアンズ近郊を旅行していた僕は

世界最古の熱帯雨林が眠る世界遺産エリア、キュランダへ行ってきました。

キュランダといえば映画「アバター」の撮影地だったり、

世界の車窓からのオープニングを飾り続けたキュランダ高原鉄道があるばしょです。

ケアンズ旅行の際には必ずと言っても組み込まれる観光地、それがキュランダなのです。

キュランダが属するのは完全な熱帯雨林、高原鉄道を利用し山脈の中を抜け

帰りはスカイレールと呼ばれる超巨大なゴンドラ設備を使い海へと戻って行きます。

 

世界でも珍しい手付かずの原始林が残っている場所ということで

どちらかというと自然が好きだなという我々夫妻にとっては間違いの無い場所で、

一日を楽しく過ごすことができました。

オーストラリア旅行記、二日目の始まりです。

 

オーストラリア旅行の記事:1日目

 

オーストラリア旅行の記事:2日目 この記事

 

オーストラリア旅行の記事:3日目

 

前回の記事から随分と時間が過ぎてしまいましたが、ケアンズ観光記第二夜です。

前回は「新婚旅行でとHISのケアンズ旅行に行ってみたけど実際どうなの?」

ということをレポートすべく、1日目の成田出発とケアンズトロピカルズー(動物園)

そして夜のケアンズ市内のレポートを書きました。

オーストラリアといえばコアラやカンガルーだったりしますが、そういうのは1日目に。

 

二日目は世界遺産の熱帯雨林であるキュランダを訪れます、トコトコ走る高原鉄道

どうやって建築したのかよくわからないスカイレール、そして晩御飯までが2日目となります。

 

1.キュランダとは

オーストラリア大陸右上に位置するケアンズ近郊にある熱帯雨林に築かれた街の名前でもあり

周囲一帯のことを指しているようです、アサートン台地と呼ばれる高原地帯の東側に位置し

周囲一帯はキュランダ国立公園/バロン渓谷国立公園という形で自然保護区となっています。

熱帯雨林の街ということですが、60年代にはヒッピーが数多く流入し今でもその名残が残り

観光資源の多くに彼らヒッピーの工芸品などが挙げられています。

 

日本では見られない正真正銘の熱帯雨林を見ることができるというのが一番の売りでしょうかね。

 

2.ケアンズを出発し高原鉄道でキュランダへ

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オーストラリア初日が終わり、二日目の朝がやって参りました。

海外旅行をする場合立ちはだかるのは食事の壁、リッジスの朝御飯はこんな感じ。

海外の米は油で炒めているのか、バターでもまぶしたのか、脂っこいぞ……。

出汁という文化の無い海外食に早くも日本食が恋しくなります。

 

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この日の観光行程はオーストラリアの世界遺産のひとつ、キュランダを見ることです。

ホテルまで着た添乗員さんに連れられキュランダ高原鉄道の駅まで移動します。

普段の登山と違って全部人にやってもらえるから楽だ……。

 

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駅のホームに行くまでの売店でうろうろ、売ってるお菓子が全部珍しい。

 

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キュランダ高原鉄道の発車駅に到着です。

日本人観光客が全然おらず、僕と奥さんだけでちょっと戸惑いました。

みんなジャングルには興味ないのかしら?

 

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キュランダ高原鉄道の起源は1891年、アサートン台地東端のキュランダへ

山脈を33kmも走り抜けます、所要時間は2時間かからないくらい、結構トロトロ走ります。

途中多くの滝があったりして見るものには事欠かないし、

世界の車窓から気分で撮影するのも楽しいです。 

 

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車窓からはのどかな景色です、オーストラリアという広大な台地と農場を見ながらキュランダへ向かう。

 

世界の車窓からの名シーン

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キュランダ高原鉄道からの景色は一言で言うとあれです、「世界の車窓から」

実際に一時期オープニングで使われていたシーンなのでテンションが上がります、

あの曲が流れると一日が終わるって感じがしますよね!

アホみたいに晴れた空の元、トコトコと汽車が走っていく、圧倒的に長閑。

 

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列車から手を出して撮影していいですよということで、カメラを落とさないように

結構楽しく撮影させてもらえました。

 

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「あ、これ世界の車窓からで見たことある景色だ。」

 

このあとバロンフォールズ駅に止まりますっていうナレーション入るやつですよね。

この辺は予習済みだとテンションが上がります。

 

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ガッタンガッタン非常に怖い音をたてて走るキュランダ高原鉄道。

 

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途中には滝がありしぶきが豪快に汽車にかかったりしていました

ここはすでに熱帯雨林の中なので窓から顔を出すととにかく蒸し暑い。

 

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途中駅で一旦停車、ここから巨大な滝が見えると言うことで見学が可能になります。

線路以外マジなジャングルの中なので乗り遅れた場合は取り返しがつかないことに……。

 

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こちらがバロンフォールです、バロン渓谷国立公園のバロンはここからきているんですね。

キュランダ高原鉄道の中盤の観光地ですが、停車時間がそんなに長いわけではないので

長居するとマジで電車に置いていかれます。

 

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天然の滝かなと思ったけど上に堰堤がある、人工的にせき止めているようだ。

 

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熱帯雨林の水ということですが、そんなに綺麗じゃないんですよね、普通に濁っています。

日本のアルプスや丹沢山地みたいな感じで水が透明感あふれるような雰囲気は0。

これが正真正銘の熱帯雨林の水というわけですね。

 

2.キュランダ到着、ヒッピーの街を観光 

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キュランダ駅到着。キュランダ駅では鉱夫のおっさんの人形がお出迎え、ヒッピーの街じゃないのか(困惑)

 

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数日前までどしゃ降りだったらしいのですが、からっと晴れてました。

南国感溢れるキュランダを歩きます。

 

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まずは昼食ですということでハンバーガー屋へ、こちらのハンバーガーはかなり美味しかったです。

キュランダでは食べ物があまりないので、ご飯屋さんを見かけたら容赦なく足を運びましょう。

 

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栄養補給後はキュランダで自由行動、小さな露天が立ち並ぶこじんまりとした町の中を歩きます。

ここはまさしく観光のための町っていう感じがしました、個人で経営しているような

小さなアトリエが街の中にたくさんあります。

 

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ここにあるショップはかわいいものからアボリジニグッズまで幅広い

そしてケアンズ近郊はなぜか飴玉やアイスのお店が多いですね。

 

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キュランダのメインストリートはこんな感じの商店がどこまでも立ち並びます。

意外にみんなちゃんと接客してくるのでほぼ雰囲気は日本と同じです。

 

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オーストラリアらしい木彫りですね。

 

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キュランダに限らず、ワニ皮製品はケアンズ近郊ではよく見かけます。

海や川にワニが普通に生息している場所なので、捕まえたら即座に加工なんでしょうか? 

 

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変わった形の建物も沢山、これがオセアニアだ!という感じのお店が多かったです。

 

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日本でもよく見るこの柄は世界共通らしい。

キュランダの商店は工場製品というよりはハンドメイドの衣類などが多かったです。

白人国家である割には雰囲気が完全にアジアンテイスト、アジアンなお店が好きな人には

キュランダの雰囲気はかなり合うものがあるのではないでしょうか? 

 

3.キュランダバタフライパークで蝶の宴

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次に訪れたのは、奥さんが行きたいと行って来たは花鳥園ならぬバタフライパーク、

飛ぶもの全般がダメな僕には恐怖でしかない。

 

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オーストラリアの蝶でけぇ!!

谷川の土合駅に夏になったら出てくるクスサンとかスズメガみたいなやつが沢山います。

蝶が好きな人なら幸せなんでしょうけど、虫が苦手な人にとってこれはかなりきつい。 

 

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まずね、もう胴体がでかい、蝶なのに蛾みたいに体がでかい。

そして色がカラフル、日本ではまず見ないような原色バリバリ、

お前の体なんで特色インク使ってんのっていうくらいカラフル。

パントーンで色指定したみたいな色しやがって……。

 

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そこらじゅうを蝶が飛び回っているので、生きた心地がしませんでした。

生き物大好きな奥さんは随分と楽しそうでしたが、昆虫苦手な僕は死ぬかと……。

 

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日本でもよく見るようなカラーリングの蝶もいましたが、明らかに体のサイズが違う。

白人体型とアジア人体型と同じように蝶にも国家間で体格差があるようです。


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バタフライパークと買い物を済ませた僕らはスカイレールでキュランダを後にすることにします。

キュランダの街中をぶらぶらしながら適当に時間を過ごしましょう。

 

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マーケットで買い物をしている間もアイスクリームは欠かせません、

オーストラリアに来てからどれくらいのアイスクリームを食べたんだろう。

どこでアイスを食べても美味しいのがケアンズのいいところですね。

 

4.スカイレールから見る原始の熱帯雨林

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キュランダ村からの帰りはスカイレールというゴンドラを利用します。

数キロにわたる長距離ゴンドラ、やることのスケールがやっぱり違うわ……。 

大雪山ロープウェイとかとは比べ物になら無い距離のゴンドラにいまから心が踊る。

 

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チケットを二枚購入、このゴンドラからの景色がアバターの冒頭のシーンとほぼ一緒だとか。

 

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ゴンドラにのっていざ出陣!!

 

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スカイレールからの景色はまさしくジャングル、

アマゾンとかインドネシアを彷彿とさせる景色が目の前に広がっています。

ジャングル地帯の川は水の流れが穏やかなんでしょうか、水がとても濁っていますね。

 

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圧倒的ジャングル、樹林帯とかのレベルじゃない……、もし山の麓がこんなんだったらどうしよう。

登るのを諦めているかもしれない、でっかい虫とか沢山いるんだろうなこの辺。

屋久島チックですよと聞いていたが、明らかに屋久島どころじゃなくアマゾンみたいな景色。

 

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スカイレールに乗っているとタイムスリップしたような気分になります。

この景色は熱帯地方に来ないと見ることはできませんね……、そして空が青かった思い出。

けたたましい鳥の声が響きジャングルは結構騒がしい、空から見ていてもうるさいなここと思うレベル。

写真だと音が出ませんが、スカイレールに乗っていても鳥や猿か何かの声が聞こえてくる。

 

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木の密集具合がすごい、オーストラリアは大陸として古い大陸であるためなだらかな姿をしています。

その大地のなだらかさがジャングル感をさらに強くさせている。

 

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日本にはない大陸感がここにはありました、

日本で近しい印象を受けたのは北海道トムラウシとかだろうか

とにかく景色が広い、日本では見れないタイプの景色でした。

 

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ゴンドラを乗り継ぎキュランダの麓の街まで戻ります。

海も真っ青、空から眺めても南国っていう雰囲気がすごい伝わりました。

 

5.ケアンズの日常、そして3日目へ

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キュランダ観光を終えて地上に戻ったあとはケアンズ市内へ戻ります、

ちょうど時間もいい感じに消費し晩御飯までは自由行動といった感じ。

 

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ケアンズ市内に戻った僕らはツアーデスクで解散、ホテルまで散策しながら帰ります。

一応日本食料理店もあるようですが…、横綱ってまたすごい名前だな。 

 

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せっかくなのでケアンズ市内のスーパーへ行ってみることにしました、

海外のスーパーといえばやたら色鮮やかなフルーツが山積みにされているイメージ。

果たしてどんなもんなんでしょう?

 

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うん、割りとイメージどおりだった。

ここはイメージ通りに真っ赤でワックスでテカテカになったようなリンゴがおいてありました。

 

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果物に目移りしちゃいますね。

グレープフルーツやマンゴーやら色鮮やかなフルーツが無造作に陳列されていました。

オーストラリアのりんごはちょっと小さめですね、

幾つか購入して食べてみましたが日本のサンふじと違って蜜はあまり入ってなかったです。

シャキシャキ感も日本のりんごの方が上かなぁ…。

 

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飲料はご覧の雰囲気、ポリタンクみたいな入れ物につまったオレンジジュースがアメリカン、

英語圏のスーパーマーケットはやっぱこれだよ!と言わんばかりの陳列です。


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スチームをかけられてシナシナになったレタス、結構ワイルドな陳列です

テレビの向こうのスーパーが今僕の目の前にありますね。

 

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結局スーパーでカップ麺と果物等ジャンクフードを購入し、

夜ご飯までのひとときをホテルで過ごすのでした。

そして晩御飯のタイミングで街へ繰り出すと相変わらずフルーツバットがとんでもない数飛んでいる。

 

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カラスの代わりにコウモリが至るところにぶら下がっています、

ケアンズではコウモリとオウムがカラスの代わりに街を我が物顔で占拠しているのです。

 

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晩御飯はココズのレストランへ、シーフードが美味しいと言うことで期待値は高まる。

たしかにケアンズという自然派な町中にあってすんごいきちっとしたホテルでした。

ここは一人70ドルくらいでシーフードが食べ放題になります。

 

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とにかくエビが美味しい、ひたすらエビを食べる。

すげーエビ食うアジア人だ!と思われたかもしれない。

 

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メニューはバイキングでカキやエビが所狭しと並んでいました、

カキは当たるのが怖いので僕は基本的に食べません。

ホテルのメニューはたいへん美味しかったのですが、空調がとても強く寒かったのが残念。

 

僕らと同じツアーで行くような人がいたらここはあまりおすすめしないかも。

シーフードメニューは確かに美味しいのですが、

素直にナイトマーケットのお店でご飯を食べたほうが良さそうでした。

そんなわけでココズで晩御飯を食べた後、ホテルに戻り3日目に備えるのでした。

 

6.キュランダ観光を終えて

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さて、ケアンズ2日目ですが定番のキュランダツアーも無事に晴れ、本当に良かったです。

ケアンズに旅行に行く場合は大体キュランダ観光とグレートバリアリーフは付きもの、キュランダ高原鉄道は電車好きの方ならテンション上がること間違いなしでしょう。

 

マジな熱帯雨林の中を走り抜けるキュランダ高原鉄道は長閑ながらも、

見せ場がしっかりとしており十分楽しめる内容に仕上がっていました。

 

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キュランダ自体の景色は登山をやっている僕から見ると、

日本の山では見ることのできないとても広い景色で、

それだけでちょっと感動するものがありました、いつか海外で登山してみたいものですね…。

 

地平線まで続くとにかく広い、広大なジャングルを見たければぜひともキュランダをお勧めします。

 

 

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次回は3日目、ケアンズ旅行最大の魅力であるグレートバリアリーフ観光です。

ケアンズでパッケージツアーを頼んだ場合、グレートバリアリーフかフランクランド諸島を

選択することが多いかと思いますが、今回はフランクランド諸島でのシュノーケリングを選択しました。

青空の下でウミガメと泳いだケアンズ観光をレポートします。

 

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