【登山まとめ】2017年総括、一年間を思い出の山で振り返る、春夏秋冬山のまとめ
2017年も終わりを迎えようとしています。
今年も随分といろいろなところを駆け回りました、
念願の九州から北は北海道阿寒まで。
春夏秋冬季節の山を求めて歩き回った一年となりました。
拙い文章と写真で地方の山のことを書き連ねてきましたが、
少しでも山の楽しさや、その土地のことが伝われば幸いです。
一年も終わるということなので、今年登った山を振り返り。
「月別ここ登っておけばまずいい思いはできる、大丈夫だ問題ないランキング13」
を開催したいと思います。
グッバイ2017年、夏は結構泣かされたけどいい年だった!
そして2018年、どうかいい旅をたくさんできますように。
あといい写真たくさん撮れますように。
それでいってみましょう、2017年月間ベストマウンテン!
月別ここ登っておけばまずいい思いはできる、大丈夫だ問題ないランキング13
- 2017年月別ベストトレッキング
- 1.【金峰山】
- 2.【唐松岳】
- 3.【三毳山】
- 4.【沼津アルプス】
- 5.【雌阿寒岳】
- 6.【御座山】
- 7.【田代山】
- 8.【鷲羽岳/水晶岳】
- 9.【立山/剱岳】
- 10.【赤岳】
- 11.【苗場山】
- 12.【大マテイ山〜鶴寝山】
- 13.【南沢山】
2017年月別ベストトレッキング
1.【金峰山】
2017年1月22日、金峰山登山。
奥秩父で唯一雪山になる山「金峰山」
一月後半ようやく雪が積もったこの山に登ることが出来ました。
冬季のアクセスは富士見小屋方面からとなり、
コースタイムの長さと積雪による足元の重さがダブルパンチでやって来ます。
それに耐えて千代の吹き上げまでたどり着けば感動的な冬の景色を拝むことができるでしょう。
晴れている金峰山からは富士山もくっきり、奥秩父の盟主たる貫禄ある眺めです。
樹林帯は真っ白な雪の世界、トレースがない場合かなりしんどいと思います。
もともと樹林が美しい山なので雪があるとひとしお綺麗になるのが特徴でしょうか。
気持ちのいい樹林歩きを楽しむことはできる山です、是非とも晴れている日に歩いてみてください。
山頂の五丈岩は雪が積もると言うよりも凍っていると言う表現が正しい状態に。
登りきったご褒美として最高の景色が約束されている山でした。
ただし冬の寒さはすさまじく、風も強いので防寒にはしっかりと注意して登りたいですね。
2.【唐松岳】
2017年2月28日、唐松岳日帰り登山。
北アルプスで冬季日帰りができる山として有名な唐松岳。
ロープウェイで八方尾根までアクセスが可能で
その先には白馬岳、五竜岳、鹿島槍ヶ岳、劔岳と壮大な景色が広がっています。
一般人が冬登山で見られる最高の景色を見るならここです。
山頂からは劔岳がくっきり。
雪に閉ざされた北アルプスの山々を、山の上から見られるなんて凄いことです。
登っているときは常に五竜岳、鹿島槍ヶ岳を見ることが可能です。
北アルプスの秀峰がならぶ銀座を心行くまで歩いている気分が味わえます。
唐松岳に登る際は天候には注意しなくてはなりません、
無風快晴のタイミングでなくては危険なので
常に天気予報サイトとSCWを見ておくと良いでしょう。
下手な天気の時に登ると地獄になるので、そこだけは本当に注意。
うまく登れれば真っ白な雪の世界に浮かぶ銀嶺を心行くまで堪能することが可能です。
僕があるいたときは本当に天気に恵まれており、最高の景色を堪能することが出来ました。
この山に連れていってくれた登山百景さんにはとても感謝です。
3.【三毳山】
2017年3月25日、三毳山。
雪山が落ち着き残雪期に入るころ、平地近くでは春が訪れています。
アズマイチゲやカタクリといった早春を彩る花達が一斉に開花し、山々を彩ります。
二度目となる栃木県のみかも山、この山はカタクリとアズマイチゲの群生が素晴らしく
多くの観光客と登山者で溢れるおすすめのスポットです。
関東のカタクリスポットでは最も群生が素晴らしい場所です。
岩舟駅から歩いて回っても楽しめるので、車がない人でも楽しむことが可能です。
カタクリの写真を撮る場合、望遠レンズがほしくなります、広角ではなかなか綺麗に撮れないので
ズームが可能なコンデジや、望遠レンズを持っていくのが良いでしょう。
下山後はいわふねフルーツパーク内にあるジェラートもしっかりと食べておきましょう。
とちおとめをバニラアイスに刷り込んだ非常に美味しいアイスを味わえます。
4.【沼津アルプス】
2017年4月13日、沼津アルプス。
4月は登山でいうと最もオフシーズンと言える時期ですが、桜の花が咲く低山であれば話は別。
沼津アルプスは香貫山から続く稜線に桜の花が大量に咲き乱れる花の山です。
桜時期は是非ともお勧めできる低山ウォーク、ただし結構きつい。
桜もしっかりしていますが沼津のこの気持ちのいい景色がポイントですね。
涼しげな潮風をその身に受けながら、山を歩けるのがこの山のいいところです。
沼津アルプスの前半戦は香貫山、ここは桜がとにかくすごいので
縦走しなくても香貫山をぶらぶらするだけで花見としては満足できるレベルでした。
桜越しに沼津の街を見るもよし。
桜自体を愛でるもよし。
とにかく全力で桜を楽しむのであれば香貫山がお勧めです。
人もあまりいないので、静かな公園の中で心ゆくまで桜を楽しむことができます。
東海道線を利用してちょっとした電車の旅もできちゃうので、
4月に歩くならこの山は是非ともお勧めです。
5.【雌阿寒岳】
2017年5月29日、雌阿寒岳日帰り登山。
5月は久住山などの九州遠征もあったのですが、僕の思い出に残っているのは雌阿寒岳。
久住山はGWだとまだ冬枯れの景色になってしまうんですよね、5月末に訪れた雌阿寒ですが
高山植物の芽吹きが始まる時期が重なったことと、とにかくその景色の良さに圧倒されました。
雌阿寒岳に登る場合注目すべきは向かいにある阿寒富士、この二つの山はセットの山で。
二つの山をぐるりと周回するように歩くことが可能です。
山頂から見るとどちらの山も超個性的に見えるので、是非とも阿寒富士にも登ってほしいところです。
雌阿寒岳山頂は火山としては超一級の景色、安達太良山をコンパクトにしつつも
迫力は間違いなくこちらの山の方が上と言えるでしょう。
山頂から聞こえる噴気の轟音と迫力は凄まじいものがあります。
阿寒湖対岸にある雄阿寒岳の景色の良さ、雌阿寒岳自体の展望、植生の豊かさ、森の美しさ。
そして帰りの温泉の素晴らしさと、山の楽しさがコンパクトに詰まったとてもいい場所です。
6.【御座山】
2017年6月4日、御座山日帰り登山。
6月は仙ノ倉山、安達太良山、不忘山など様々な山に行きましたが印象に残ったのは御座山。
二百名山にも指定されてはいるものの、かなりマイナーであるため歩く人は少なめ。
しかしシャクナゲの時期に歩けば綺麗なシャクナゲトンネルを味わえますし。
山頂からは八ヶ岳や南アルプスを綺麗に眺めることが可能です。
佐久周辺はマイナーながらいい山が多く、隠れた名所を発掘するのが楽しいスポット。
御座山は6月時期であれば気持ちのいい山歩きが楽しめるでしょう。
6月の花といえばシャクナゲ、東北などではハクサンイチゲが咲き誇る時期ですが
御座山のシャクナゲもなかなか楽しめるものです。
山頂付近はご覧のようにシャクナゲがたくさん咲き誇る素敵な登山道が続きます。
梅雨時と言われている6月は色々な山がシーズンを迎えて行きます。
関東からほど近い佐久の隠れた名山を登ってみるのも良いのではないでしょうか?
7.【田代山】
2017年7月17日、田代山日帰り登山。
2017年の夏は本当にファッキンでした、遅れてきた梅雨、晴れない空、微妙な天気!!
圧倒的な湿度の中、なんとか掴んだ晴れ間で歩いた田代山、ワタスゲの天国と呼ばれる
田代山湿原は本当に素晴らしい場所でした。
アクセスには非常に難があるこの場所ですが、6月下旬から7月上旬であれば
まず間違いなく地平を埋め尽くすほどのワタスゲを見ることが可能でしょう。
僕が歩いた7月中旬はニッコウキスゲの時期、ワタスゲとニッコウキスゲの共演という
夢の尾瀬湿原の旅を満喫することができました。
尾瀬エリアの一角にある田代山、尾瀬といえば尾瀬沼や燧ケ岳のイメージが強いですが
この田代山、帝釈山は本当にいいところなので是非とも歩いて観てほしい場所です。
帰りは湯の花温泉の共同浴場で温泉に入ることをお勧めします。
僕のお勧めは岩の湯、川に面している温泉では温泉から川へダイブすることが可能です。
夏の登山と川遊びを1日で楽しめる最高のスポットです。
8.【鷲羽岳/水晶岳】
2017年8月4日〜6日、鷲羽岳水晶岳縦走。
今年の8月は苦悩と幸福に溢れた8月でした、前述の通り夏の天気が非常に悪く
8月も常に天気予報とにらめっこが続きました。
しかしその中でなんとか勝利を掴み取ったこの鷲羽岳、水晶岳登山は本当に幸福に溢れていました。
2016年の大雪山トムラウシ縦走に匹敵する素晴らしい経験ができたといえます。
夏の北アルプスは晴れてさえいればどこを歩いても素晴らしい経験ができます。
その中でも水晶岳は別格、どこから歩いても普通は一泊しなくてはなりません。
そのため、晴れの水晶岳に登れたときはそれはもう感動を覚えるのです。
3日間の中で晴れたのは2日目と3日目の朝だけでしたが、この北アルプス黒部源流の旅は
道中の景色どれを取っても素晴らしく、北アルプスってすごいところだなということを
再認識させてくれる旅でもありました。
槍ヶ岳は北アルプスの最後に登りたいなと思っているのですが
2018年のうちに登ってしまいたいなと思うくらい素晴らしい見た目をしていました。
北アルプス最深部水晶岳、苦労も多い山ですが、夏のチャレンジとして
挑戦する価値は十分にある場所かと思います。
9.【立山/剱岳】
2017年8月27日〜28日、立山剱岳縦走登山。
8月はもう一つの登山をあげたい。
月一つに選び切ることができなかったくらい素晴らしかったのが立山、剱岳縦走。
立山は前評判から日本一の山ということを聞いていたのですが、登ってみたら確かに……。
納得させられる凄みを感じる山で、非常に思い出深い場所となっています。
圧倒的な稜線歩きと魔王城のような剱岳、この景色を見るだけで心が踊ったことを覚えています。
立山のいいところはそれぞれの山小屋に温泉が付いていたりシャワーがついていることですね。
剣山荘、雷鳥荘と色々な小屋でシャワーや温泉を使用できます、素晴らしい!
室堂の圧倒的な自然景色、別世界という言葉がふさわしい光景。
何度でも歩きたくなる素晴らしい山です、アクセスもお金はかかるけど難しくはないのが嬉しい。
剱岳は日本百名山で最も登山道が厳しいとされる山。
この山を登ることが2017年の目標でした、思ったよりもスイスイ登れたのは嬉しいところ。
別山から眺める剱岳は本当にかっこよくて、映画になるのも頷ける姿でした。
立山剱岳は両日とも天候に恵まれたのが本当にありがたかったです。
立山は室堂までバスやロープウェイでアクセスが可能で、
山頂まで小学生の団体さんが歩いていたりします、初心者でも歩ける3,000m峰といえるでしょう。
10.【赤岳】
2017年9月14日、八ヶ岳日帰り周回縦走。
2017年の悪天は9月までも続き、紅葉シーズンの10月になるまで天気がぐずつきました。
本当は夏に登りたかった赤岳、秋の入り口となる九月中旬に
赤岳から硫黄岳までの周回登山で無事綺麗に歩くことができました。
Redsugarという赤が名前に入った感じでやってきているので、
赤岳という名前には惹かれるものがあり、登る際は絶対に快晴と決めていた中の登山でした。
八ヶ岳は北アルプスや南アルプスよりも手軽でコンパクトにまとまった山岳地帯。
気軽にアクセスすことができ、それぞれのコースタイムもちょうどいいという特徴があります。
中でもお勧めは硫黄岳、赤岳を最もかっこよく見れる山だと思います。
登山を初めて北アルプスや南アルプスに行く前の山としてはとてもおすすめな八ヶ岳。
樹林帯が非常に美しく、それが終わった後は綺麗な稜線を味わうことが可能です。
冬も夏も楽しめるオールシーズン楽しい場所で、是非冬も歩いてみたいと思わされました。
11.【苗場山】
2017年10月1日、苗場山日帰り登山。
紅葉シーズン到来の中歩いたのは苗場山、2017年の紅葉は当たり年ということもあり
至る所で美しい紅葉の報告が上がっていました。
苗場山は山頂の高層湿原が有名な山、ワタスゲの季節か紅葉の時期かと考えており。
黄金の草木が地平を埋め尽くす紅葉の時期に歩くことが叶いました。
山頂の湿原は巨大の一言、田代山湿原をどこまでも広げたような凄まじい面積を持ちます。
巻機山や月山を平たくしたような景色でしょうか?
あたりには志賀高原の山々が立ち並び、上信越の山の懐の深さを感じさせてくれました。
祓川コースから歩くとコースタイムは比較的短めで、危険な箇所も少なく初心者でも
ちゃんと歩くことができるのがこの山のいいところだなと思います。
尾瀬のような湿原を山頂で味わいたい方にはとてもおすすめできる山です。
12.【大マテイ山〜鶴寝山】
2017年11月5日、大マテイ山、鶴寝山日帰り登山。
奥多摩随一の紅葉を誇るのは大菩薩嶺から小菅の湯までの登山道。
その間にある二つのピーク「大マテイ山」と「鶴寝山」
一般的に登山オフシーズンと思われる11月ですが、紅葉は標高1,000m付近まで降りてきて
奥多摩などのエリアが最盛期を迎えます。
関東で登山をしているなら是非とも歩いて観てほしいと思うのがこの奥多摩エリア。
牛の寝通りと呼ばれる大菩薩から小菅に降りるまでのコースは赤い紅葉がとにかく美しい
奥多摩は黄葉が多く、黄色い葉が多いエリアではあるのですが
この一角だけは赤が主役の紅葉の山、真っ赤な葉に彩られた森林浴を楽しむことができるでしょう。
一眼レフを片手に歩くのであれば、この大マテイ山はとてもおすすめです。
奥多摩に登山しに行くなら奥多摩駅で降りてそのまま小菅まで行くのがマストと言えるくらい。
紅葉の素晴らしい山です。
鶴寝山との周回コースは巨樹の道と呼ばれる爆発的紅葉エリアも楽しむことが可能です。
下山後は即温泉にも入れるので、初心者には是非とも歩いてみてもらいたい山です。
百名山以外にもいい山がたくさんあるんだなということがわかるいい例かと思いました。
13.【南沢山】
2017年12月2日、南沢山日帰り登山。
霧氷には色々な種類がある、ということを教えてくれたのがこの南沢山。
今まで八ヶ岳で観られるような全山霧氷の山ばかりかと思っていましたが
この笹と白い桜のような木々のハーモニー、エモい霧氷とはこのことか。
という景色を教えてくれたのが南沢山です。
阿智セブンサミットの一つで、長野県の端っこに位置しています。
冬の桜ってこのことかというくらい素晴らしい景色を見れる南沢山。
前日の天候のコンディションなどをよく考えなければ霧氷を見ることができないのですが
うまく霧氷の時期に合わせれば素晴らしい景色を堪能することが可能です。
山頂付近のクリスマスツリーの霧氷群や、斜面に沿って広がる木々は素晴らしいの一言。
まだ記事にはかけていないのですが、12月一押しの山なので是非とも読んでいただきたいです。
かなりマイナーな山にはなるのですが、目の前に広がる中央アルプスの絶景と、
目の前に広がる綺麗な霧氷の景色は八ヶ岳の霧氷に勝るとも劣らない美しさを持っています。
2017年も終わりということで、今年の印象に残った山々をまとめてみました。
登山とブログを始めて2018年で4年目に突入します。
これからも色々な山と、温泉と、できればご飯を食べて旅を楽しみたいところです。
ほぼ週刊連載くらいのペースで気長に続けていければいいなぁと思っていますので。
引き続き気の向いた時に読んでいただけますと幸いです。
これを読んでくださった皆様にも、良いお年が訪れますように。
そして来年も是非ご覧になっていただけますようお願いいたします。
人生最高の山は続く。