【北関東】筑波山、森のせせらぎと風を感じる旅
僕の今年のテーマは旅です、悩んでいるくらいならとっとと行ってしまう
行きたいところに行ける自分になろうと思いました。
小さいことですがいつもは乗らない電車に乗ることからでも始められるのかなと思います。
さて、今回は【西の富士、東のつくば】と名高い東側の独立峰
筑波山に行ってきました。
前年の激しいハードワークから心機一転し、今年はやりたいことをやりたいときにやる
と心に決めた僕は1月の3連休の前半を旅に費やすことにしました。
月曜日は働くけど…。
そんなこんなで朝の6時に目をこすりながら起きた僕は、北千住のつくばエキスプレスの駅に立っていたのでした。
始めてのつくばエキスプレスで初めての北関東登山です。
そんなこんなで今回のコースです
北千住8:00→つくば駅9:00→筑波山神社9:35→女体山山頂11:30→休憩1:00→
男体山山頂13:30→筑波山神社15:00→つくば駅16:00
コンクリートジャングルに職場のある僕はつくばのような内陸の程よい町は憧れです。
コンクリートばかりじゃない、畑が有るような町がやはり落ち着きます。
つくば駅からバスにゆられて30分、筑波山神社バス停に到着です
TXから筑波神社まで寝てて全く景色が解らなかったぜ…
バスから降りたら標識に従ってまずは神社まで歩きます
「お土産屋の朝は早い…」
僕の横を車が凄い速度で走っていきます、少しは手加減してくれよぉ
まずは登山の安全を祈る為に参拝を行います、定例行事ですね
参拝しようと鼻息を荒くしたところだったのですが
朝から何も食べていない僕は参道に行く前の出店で売っていた【あじまん】に手を出してしまいました、あじまんはクリームに限る、うまい。
本殿の前においてあったこれはスイカ???
筑波山は僕の感想では岩がテーマの山と認識しています、沢山の変わった岩がある山です。
スイカもその一つ。
神社の境内に入ると隕石の衝突で出来た穴があいていました(どんど焼きをしていました)
立派な狛犬です、威厳が有りますね。
筑波山神社に到着です、まずは手を洗おう…
さすが観光地です、手水舎も立派ですね。材質は花崗岩かな??
神社正面から右手奥に向かい、白雲橋コースへと向かいます。
鳥居を潜るとすぐに登山道が始まります、今回は最も急登と呼ばれる白雲橋コースを登って行きます。
僕の中では登山道の1000mは1時間です、つまり2時間半後には山頂にいるはず…。
観光地だからといって舐めると痛い目を見ます、筑波は全力で俺を倒しにきている。
筑波山は岩の多い山です、巨石が至る所に転がっているため
登るのには結構な力を使った気がします、しかも急な登りが多いためペースが速くなりがちです。
奥多摩に比べると巨木が多いと言うのも筑波の特徴かなと思いました。
杉林がブナ林に姿を変えていく過程をじっくりと楽しむことが出来ます。
白雲橋コースをしばらく進むと弁慶七戻りというトンネルに差し掛かります。
岩がどうやって固定されているのか本当に不明。
確かにいつ落ちてきてもおかしくない…。
この日関東は雲一つない晴天、ですが筑波山は平野独特の強風に見舞われていました。
これが後で悲劇を生むことに。
岩を細かく見てみるとほとんどが花崗岩でした、雨が降ったらつるんつるんになるんじゃないだろうか…
尾根に出るといっそう風が強くなりますが、展望が一気に開けます。
時間帯によっては影筑波が見れるかも。
もう少し早く登っていれば奇麗な影筑波が見れたかもしれない…
岩の他にも地衣類が豊富らしい筑波
山頂直下も割とハードな岩登りが待っています、渋滞が起りがちですね。
ここを登ると女体山の山頂に着きます。
11時30分、女体山山頂に到着です。
一月と言えども山頂は人でごった返していました。
山頂からは筑波ののどかな町並みが一望出来ます、もちろん皆の富士山もここから見ることが出来ました。
とりあえず三角点は踏ませてもらおうか。
女体山神社に参拝したらロープウェイ駅まで降りてご飯タイムです。
しかし、先ほどの【風が強い】というのが悲劇となって僕に襲いかかるのです。
気分は最高だね!
必死にバーナーでお湯を沸かすこと15分
沸きません、風が強すぎて火が消えてしまいます…。
僕の持っているバーナーの出力では筑波の風に耐えることは出来ませんでした。
お湯を沸かすことを諦めた僕は女体山パーラーでご飯を食べるファミリーの視線から逃げるようにロープウェイ駅を後にするのでした。
お湯をわかそうと彷徨う僕、着々とシャリバテが迫っています。
そんな中キツツキのものと思われる穴を発見、しかし作りかけのようだ。
筑波山には小さい社がいろいろあります、見つけたら片っ端からお参りしておく。
お湯を沸かしたい…お湯を沸かしたい
筑波山「お客さん!屏風岩ですよ凄い展望ですよ!」
お湯を沸かしたい…お湯を沸かしたい
筑波山「お客さん、こちらは陰陽石になります!」
お、お湯…
筑波山「こちらは出船入船デスっ!!」
いや、お湯…
筑波山「胎内くぐりをしないなんてもったいない!」
…
筑波山「ガマ石ですよ!石を投げませんか!?」
様々な岩を見せつけられること20分ほど
女体山と男体山の中間地点ほどに、少し風が弱くなる場所を発見しました。
岩なんてどうでも良いからお湯をください!
早速残り少ないガスでお湯を沸かす僕。
しかしここでも風は容赦なく吹き付け火をかき消します、隣にはジェットボイルでお湯を沸かすカップルが。
結局10分かけて沸かしたお湯は60度ほどのぬるいお湯で、
スナック菓子のようなカップヌードルを貪り食らう僕の姿がそこには有りました、無念。
風が強い中でお湯を沸かすのは難しいですね。
残念な昼食でお湯の為に40分ほど時間をロスした僕は急いで男体山に向かいます。
途中には巨大望遠レンズで何かを打ちまくるフォトグラファーの方々が、
何を撮っていたんだろう…。
低山ではわんちゃんの散歩を良く見かけます、柴犬は最強に可愛い。
ロープウェイ乗り場から男体山までは割とすぐでした、こちらにも神社が有るのでお参りを済ませます。
山頂直下には洋風な廃墟が、脇道から降りれると思ったらいつの間にか自由散策路へ。
電波塔側に向かって裏道を降ります
霜柱なども無く、むしろ木の新芽が生えてきている…
1月と言う季節に新芽が見れる内地の気候に感動を覚えました。
あんまり人が歩いていないような道の雰囲気がする…
風が強いので木々のせせらぎが津波のような音を立てていました。
広葉樹のせせらぎは山で聞く海の音です。
下ること15分ほどで男体山の端にある展望台へと到着します。
ここが筑波山の中でおそらく最も展望のいい場所でしょう、
間違えてきてしまったのですが偶然に感謝です。
富士山から日光方面まで見渡せる最高の展望が得られます。
男体山まで登ったら自然散策路の展望台には絶対に行きましょう!
ルートを間違えてることに気がついた僕は男体山まで戻り、御幸ヶ原コースから筑波山神社へ戻ります。
男はロープウェイなどには頼ってはならないのです。(キリッ)
白雲橋コースに比べれば楽とはいえ、階段によって僕の足腰は徐々に削られていきます。
意外に階段の方がキツい!
至る所でこちらの実を見る機会がありましたが、これは何の実なんだろう。
ドングリの一種??
御幸ヶ原から降りる途中には神々しい社が、何とも言えない神聖な感じが有ります。
でも年齢的・職業的にこういう場面で思い出すのはRPGのダンジョンなんだよなぁ…
やはりこちらの道も岩がゴロゴロしています、足に負担をかけないように注意しながら降りましょう。
二股のとんでもなくでかい杉。
Vだね。
こんなところにも【関東ふれあいの道】がいました。
全制覇した猛者ってどれくらいいるんだろうか。
下まで降りてきてしまえば、関東あるあるの杉林になっていきます。
もうすぐで下山完了です。
おなじみの赤い実。
一体どんな味がするんだろう。
神社の裏には様々な植物が咲いています。
無事に御幸ヶ原コースを下山した僕は、温泉に入るかどうかを迷ったのですが
お湯を沸かす時間や本来予定に無かった自然散策路に入ってしまったことからの
時間的ロスを考え、そのまま帰ることにしました。
バスを待っている間も強風は絶え間なく吹き付けます。
駐車場で待っている間も楽じゃないぜ…。
バス停からは沈み行く太陽と関東平野が一望出来ました、左手には印旛沼、右手には富士が見えました、印旛沼でけぇ!
その後、無事にバスに乗れた僕は16時には筑波駅に到着し、帰路につくのでした…。
筑波山は800m台ですが、100名山の名にふさわしい展望を持った山だと思います。
コースは急登で、低山だからとなめてかかると僕のように痛い目を見るので
登る際は本格的な登山と言う覚悟を持って登ることをおすすめいたします。
因みにご飯を持っていかなくても山頂ではつくばうどんという美味しそうなうどんの販売が行われています。
こちらに舌鼓を打つのも一興かもしれませんね。
出店も有り食には困らない山なのでおすすめです。