【関東】伊予ヶ岳、千葉が誇るマッターホルンに登る旅
1月も中旬です、齢25を回ったあたりから一年の体感速度がとても速く感じます。
ぼんやり生きているからなのか、仕事が忙しすぎるのか。
年が明けてからやりたいことを全部やるペースで生きていると毎日が濃いですね。
一年が速いと思うよりも、一年が長かったと感じれる小学生の時間感覚で生きていきたいものです。
さて、1月の3連休つくばに行った僕はその足で千葉に居を構えた同僚の家へと向かいました。
千葉の環境の視察と、千葉が誇るマッターホルン【伊予ヶ岳】を登るためです。
南房総にそびえ立つ山と柑橘に囲まれた旅の始まりです。
一日一日を全力で生きていればと言うのはいろんな本に出てきますが、そんなことを簡単に出来れば苦労していない。
と思ったのですが、最近任天堂の岩田社長の講話で「自分にとって向いてることに注力すべきだ」というお話を聞き
情熱を注げることに力を注げば必然的に一日一日がいいものになるかなーとか思い直す年明けからはや2週間。
千葉の朝は早い…、伊予ヶ岳へ向かう為には交通の便が少ないため早めの行動が求められます。
前日を同僚の家での酒盛りに費やした僕達は、翌日袖ヶ浦を朝7時40分に出発しました。
目指すはJR岩井駅、今回の目標は標高336mの伊予ヶ岳です。
千葉は清々しいほどの平地で、地元の十勝平野に近いものを感じるのですが
それでもやはり山が足りません、日高とか大雪がみえねー。
袖ヶ浦を出てから大体1時間ほど電車に揺られるとJR岩井駅に到着です。
途中鋸山で有名な浜金谷などが有ります、船でもこられるらしい。
Go to TATEYAMA!!
内房線は車両が1両しか無いローカル線と思っていたのですが、そうではなく中央線のような立派な電車が現れました。
海の向こうの富士山を見たり寝たりしていればいつの間にか岩井駅に到着です。
駅舎を出ると僕らを迎えてくれる水仙のモニュメント。
そう、このときはまだこれから始まる季節感0の花盛り登山のことを僕も同行している梅菌も知らなかったのです…。
【千葉は冬とかそんな季節感が全くねぇ常夏の国だってことさ!!】
駅を降りると地図が、朝は風も無くとてもあたたかくていいですね。
日が傾くと海からものすごい風が来るので早めの行動を心がけます。
関東では富士山をいかに奇麗に見るかが観光にとって重要。
10時になると駅にはかわいらしい黄色いバスが現れます。
その名を【トミー】、富山だからだね、安直。
トミーに揺られること20分ほどで、伊予ヶ岳へのスタート地点【平郡天神社】経到着です。
鳥居の後ろに山頂が見える…。
立派な看板。
登山前の通例、神社にお参りを済ませてからの出陣です。
ここの狛犬は彫りが深い…、イタリア系とかですね。
さっそく標識に従って里山を登っていきます。
今回は標高336mの低山なので本当に里山と言う感じでスタートします。
蜂蜜を作っているらしいがなにぶんこの季節は蜂がいない…
なかなかに道の状態が悪いです、雨で轍が形成されていました。
多分雨の次の日とかは泥まみれになるのでは?
木に結びつくツタの感じが他の山より目立つのは南の低山の特徴かなと思います。
三浦半島とかもこういう光景がよくある感じ。
基本的には常時杉林の林道をズンズン上がっていきます。
道はしっかりと整備されているのですが、意外と急です。
こんな急に整備する必要ある!?と思う位斜度がキツい、一気に標高を上げられてる感を感じつつ登っていきます。
歩いていると禿げた木よりも常緑樹の方が目立つ…
あまり真冬と言う感じが有りません。
風は冷たいのに雰囲気は早春を演出してくる南房総という大地。
そんなノリにだまされては行けません、今は1月の真冬だと言うことを自分に言い聞かせて気を引き締めて登ります。
高度も上がってくると一面を俯瞰することが出来ます、太平洋の景色は気持ち良さそう。
奥には大島も見えます。
上を向くと山頂展望台が鎮座しています。
あんまり距離がないけどこの高度どうやって稼ぐんだろう?その疑問は直ぐに解決します。
向かいに見えるのはこの後登る富山です。
里見八犬伝発祥の地だとか…、僕は里見八犬伝と聞くとアニメを思い出すんですよね。
アニマックスでやってるの昔見た。
前方を見ると大渋滞が起っていました、いきなりロープが現れます。
群がるおばちゃん達!!果たしてこのロープを乗り切れるのか!!!
全然余裕で登っていきました、石が落ちてきたら困るので少し間を空けて僕らも続きます。
ロープが有るだけはあって斜度は急です、無くても上がれるけど
人も多い為、テンションのかかったロープにぶつかってバランスを崩すのも頂けないのでロープを使って登ります。
この日は登山客で溢れていた為登山道が大渋滞です。
ロープを掴んで20分もすると山頂に到着です、一瞬の出来事でした。
ていうかこの描き方3366mに見える!ずっちーな!
山頂からは館山方面や浦賀水道を一望する展望を得ることが出来ます。
嘘、浦賀水道は富山が邪魔で見れません!
でも切り立った崖の上なのでなかなかの高度感です。
足を滑らそうものなら確実に常世へ行けることでしょう。
山頂から北側には北峰が有ります、そちらの方が展望がいいとのことなので向かうことにします。
しかし千葉のど真ん中にこんな切り立った山が有るとは驚きです。
北峰へは歩いて15分ほどで到着することが出来ます。
北峰から伊予ヶ岳山頂を見ると実は先端に別れた岩があったんですね。
さすがにそれは見えなかった…。
北峰からとらえた富山、結構距離が有ることが解ります。
この後どれくらい歩けばいいんだろうと考えていました、
そう、僕は道を覚えずにきてしまったのです。
困ったときはなんとなくで歩けば何とかなるやの精神です、遭難することは無いだろうと伊予ヶ岳を舐めているメンタリティ。
良くないですね、皆さんは道を調べてきてから歩いてください。
三角点も踏んだら富山へ移動する為に下山を開始します。
下山をしていると下から鳥の声が聞こえたので、何かがいるなとは思っていたのですが
なんと下にいたのは鷹匠の青年でした!
僕よりも確実にわかい!!イケメン!!
連れてたタカですがこれがまた可愛い…、鷹匠さんと一緒にいるとこんなに可愛い生き物なんですね。
愛くるしいな…
鷹匠に会い興奮するもつかの間、季節感の無い伊予ヶ岳を下る作業に戻ります。
季節感が無いとは言いますが、おそらくこの時期に実を付ける木がそこらに沢山生えていました。
赤く熟そうとする何かの実が【夏かよ】っていう突っ込みを誘う
小さいドングリでしょうか?至る所で見ました。
下から見上げた伊予ヶ岳は確かにマッターホルンのようにそり立つ山ですね…
ってんなわけ有るかい!!
伊予ヶ岳に突っ込みを入れたら車道を富山方面に向かい歩き始めます。
そしてそこで気がつくのです…、道ばたの至る所に水仙が生えていることに…
全く季節感が有りません!この時期に花が咲いてるだけで違和感!
人が開拓しまくってる千葉ですが、未だにイノシシが出るらしいです。
そんな要素どこにも無い気がするけど…
猫がコンクリに足跡を付けていました、たまに見ますがコンクリを肉球につけた猫はどうなってしまうのかが気になります。
いや、自然にコンクリが取れてしまうんだろうけど。
富山に向かう為にみかん畑を横断したら無人販売所に到着してしまいました。
が、残念なことにシーズンが終わっていたためみかんは一つも見当たりませんでした。
木に成ってる奴以外は!!
木に成った柑橘に興味津々な僕を梅菌が制止しつつ、富山へと歩を進めます。
僕らは富山の裏側ルートから登ることになりましたが、これがコンクリの舗装道を山頂まで延々と歩き続ける拷問ルートでした。
登山道にもひたすら水仙が生える。
舗装道を山頂まで歩くと、富山の真ん中に出ます。
どうやらここが里見八犬士終焉の地らしい…、詳しくは知らないけど…
意外に狭いけどええの?
今回は富山展望台をスルーして愛の鐘から駅に向かって下山することにします。
途中のみかん畑で時間を食ってしまったためやむを得ない措置です。
愛の鐘と言うので思い切り鳴らしてみたら危うく鼓膜が破けるところだったと言う位大きな音が出ました…、全力で叩きすぎたか。
下っていくと伏姫籠穴という場所に出ます、読み方は「ふせひめろうけつ」です
籠なんて字見たの天上天下の主人公パパの名字以来だぜ。
一応観光名所なので見ていくことにしましたが何やら神聖な雰囲気を感じます…。
僕の心の中のソウルが何かを訴えている。
sakemaroは八犬士の誓約を結んだ
太陽礼拝のポーズ
やったぜ!
着地に失敗して崩れ落ちる。
二日間歩き倒した僕の足は踏ん張りが利かず、ジャンプ後に力なく僕は床に崩れ落ちていました…。
この軟弱者が!!
伏姫籠穴から下ると駅まで町の中を歩くことになります。
この日何度も見た水仙の花が植えられた沿道を駅に向かって進んでいきます。
岩井は僕の感覚的に【内地の田舎】の風景に一番マッチしていたところかもしれません、のどかだ…。
日も傾き海からの強風の中、なんとか駅までたどり着いた僕らはまずは【ご飯】
そして次に【風呂】に入ることにしました。
こちらの中華料理店のクーポンを使用してご飯を食べることに決定です。
エビチリを要求する!!!
そしていつもの【ご飯を食べるのに必死で写真を撮るのを忘れる】という失態をおかしてしました…。
岩井名物とも言える中華料理店のエビチリを写真に撮れないなんて…なんて言うことだ!!
とりあえずとても美味しかったので皆さんにも是非おすすめです。
駅を出たらまっすぐ進んだところにある中華喫茶店、おすすめです。
食事と風呂で非常に満足した僕らはそのまま岩井駅を後に、帰路につきました。
梅菌と袖ヶ浦で別れた僕は、そのまま千葉駅で京葉線に乗り換え東京駅まで向かうと言うロングな家路でした。
最後、あまりにもお腹が減っていた僕はエビチリ定食だけでは直ぐにお腹がすいてしまい、この日最後のご飯を食べに御徒町で電車を飛び降ります。
やっぱり締めはラーメンに限ると言うことでした。
さて、千葉県の誇るアスレチックマウンテン伊予ヶ岳ですが
交通の便が悪いこと意外はとても良かったです、特に鎖場やロープになれたいと言う方にはうってつけなのではないでしょうか?
みかん畑と菜の花畑を横断して伊予ヶ岳と富山に登るのは意外と時間と体力を削られるので、なるべくスピーディーに移動することをお勧めします。
因みに僕は冬に登ったのですが、汗をかくことも無く、展望も良かったので
冬に登ることをお勧めしたいですね。
出来れば帰りに房総の美味しいお魚を食べて帰りたい一日でした、これから行く方は是非その辺も考慮に入れていただければと思います。