Red sugar

山と写真とカメラが趣味の人にお勧めな登山ブログ、全国の山の登山情報と山岳写真情報を書いています

【東北】葉山、月山と対なる寒河江の山、梅雨に濡れた花とブナの森を行く旅

2018_06_17_葉山

2018年6月17日、山形県寒河江市にある【葉山】へ登ってきました。

標高1,462mの葉山はかつて山岳信仰があった山で、

江戸時代初期までは出羽三山は月山、葉山、羽黒山と数えられていたようです。

その後も、農耕の神をまつるこの葉山は修験の地として多くの人でにぎわうのですが……。

 

そんな、山形らしい修験の山としての歴史を持つ葉山。

今回は6月の梅雨空の中、雨に濡れた葉山を登ります。

 

あいにくの天気であったため、眺望に恵まれることはありませんでした。

しかし、山の中の静かなブナ林の音やドウタンをはじめとする

様々な小さな植物たちが登山者を出迎えてくれることとなりました。

 

久々の曇天登山、山の植物の姿に目と耳を傾ける登山の始まりです。

 20180617-DSC_4849

村山葉山登山に関して

地元では単に葉山と呼ばれるこの山は、地元の学校では校歌として扱われ、

月山と対になる山として扱われています。

 

元来山岳信仰の山として栄えていましたが、出羽三山の内容の変化に伴い、

その栄光は徐々に失われていきました。

今は登山口周辺に残る遺構と山頂の奥の院等から

その面影をかろうじて感じることができるといった感じでしょうか。

 

山としては緑が豊かで、東北の山の特徴である美しいブナ林はもちろんのこと、

山頂エリアには池塘や高層湿原に咲く花々をちらほら見ることができます。

 

登山口にある葉山市民荘のガイドさんに話を聞くと、

一番美しい季節は【秋】だそうです。

 

20180617-DSC_0853

6月の村山葉山はこんなところ

6月は雪解けも進んでいる最中。

豪雪地帯である月山は未だにその山肌の殆どを雪の中にうもらせた状態。

この葉山にも斜面には多くの残雪が残ります。

 

山は新緑を迎え、ブナ木は緑に輝く葉を携え、

さらにこの時期の花であるサラサドウタンが登山道を彩ります。

葉山はどうたん通りという場所もあるくらいドウタンツツジに覆われた山で、

この花を見に来るにはいいところなのではないでしょうか?

 

また、山頂一帯の池塘にはいろいろな生き物の卵があったり、

イワイチョウの花などが咲いています。

 

 

1.村山葉山日帰り登山に関して

葉山へのアクセス

葉山は寒河江の山で、山形市内からのアクセスは近いです。

基本的にはマイカーでのアクセスとなる山です。

寒河江市葉山市民荘にナビを合わせると今回の登山口に到着します。

 

葉山日帰り登山のコースタイム

葉山市民荘5:55→岩野コース入り口6:25→うば様6:50→100万ドルのドウタン7:30→

お田沼8:00→大僧森8:40→大つぼ岩8:55→奥の院9:25-9:55→お田沼11:00→

どうたん通り11:10→車道分岐11:45→葉山市民荘12:10

合計登山時間 6時間15分(標準CT7時間00分)

ドウタンだらけの山でした、結構気軽に登れますがほとんどブナ林です。

 

この登山で使用したお金

【ガソリン】 約2,000円

【朝食】   600円

【行動食と水】800円

【お風呂】  300円

合計 約4000円程度、山形滞在中に向かったのであまり参考ならないですね。

 

この登山で使用したカメラとレンズ

2018_06_17_葉山 | Flickr

NIKON D850+AF-S NIKKOR 28mmf1.4E

NIKON D850+SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD

タムキューが、タムキューが今回は大活躍します!!

 

2.葉山、月山と対の山

20180617-DSC_0672

2018年6月17日5時30分、寒河江市葉山近郊のサクランボ畑。

おはようございます。

真っ赤な身をブランブランとたわわに実らせたサクランボ畑のど真ん中から

おはようございます

 

心に話しかける登山ブログ、Redsugarです。

 

さて、本日は山形県の大体ど真ん中、

寒河江市にある葉山に登ります。

葉山の登山口に行く途中ですが、わかりますでしょうか?

このサクランボ畑、山の中腹だというのに延々とサクランボ畑が続いていきます。

「あーたしさくらんぼー♪」とか聞こえてきそう。

 

20180617-DSC_0673

午前5時55分、葉山市民荘。

サクランボ畑の山なりな道は大変スリリングでした。

「途中対向車きたらこれはどうしょうもないかもしれないね」

という場所を越えて今、葉山市民荘へ付きました。

これが本日のスタート地点となります。

 

さて、今回は山と高原地図の朝日連峰を持っている人はご覧いただきたいのですが、

葉山市民荘を起点に、100万ドルのドウタンのある岩野コースと

どうたん通り側双方を歩く周回コースで歩きます。

 

登りが岩野コースで、帰りがどうたん通りとなります。

 

20180617-DSC_0674

葉山市民荘はこの時期から営業中みたいですね、

登りが立っていますがこの時間帯はもちろん営業していません。

 

20180617-DSC_0675

目の前にはジャージャーと水が流れています、葉山の美味しいお水ということですが

「本当に、大変誠に美味しいお水でした」

 

下山後に、一般家庭の方々が大量の空ペットボトルに水を汲むシーンに遭遇しますが、

それくらい美味しいお水でした。

 

20180617-DSC_0676

葉山市民荘から岩野コースまではまずは車道を東に向かって進む必要があります。

山の中の車道をまずはコースタイムで40分ほど歩きましょう。

 

20180617-DSC_4794

タニウツギが咲いています、6月は登山口に大体タニウツギが咲いているんですよね。

山に登ればシャクナゲ、ドウタン、ハクサンイチゲと見れて、

降りてくればタニウツギといった感じです。

 

20180617-DSC_0679

「ガスが色濃くなってきた、サイレントヒルみたいだ」

この日そんなに天気は良くない予報で、雨は振らないにしろが雲はあるだろうなという天気。

目の前には、霧に覆われた道が広がります。

ラジオ、つけたほうがいいかな……?

 

サイレントヒル:KONAMIが初代プレイステーションで発売したホラーゲーム。

霧に覆われた街の中で失踪した娘を探す。

伊藤暢達氏の非常にグロテスクな世界観が特徴的、

みんなの記憶に残っているのは大体3まで、それ以降の記憶は曖昧ではないだろうか?

ROOM?なにそれ?

ゲーム中ではラジオに雑音が入ると敵が近くにいるという合図で、

真っ暗で錆と血に塗れた世界を日本刀やセクシービームといった武器で生き残る。

 

20180617-DSC_0682

午前6時25分、岩野コース入り口。

岩野コースの入り口に到着しました、葉山の入り口ですね。

この奥には社寺の跡地などがあり、かつての流行りの一端を垣間見れるとか。

今目の前にあるのは鬱蒼とした森に続く新緑の道のみです。

 

20180617-DSC_0684

葉山山頂への指導標があります。

 

20180617-DSC_4799

ヤマツツジが申し訳程度に咲いています。

 

20180617-DSC_4802

しっとりと濡れた樹林の中、蜘蛛の巣も魅力的に輝く。

遺構に関しては看板が何枚かあっただけで、

それらしい建造物が何かあったかと言われれば「ないです」という状態でした。

 

20180617-DSC_0689

湿った土を踏みしめて山頂方面へと登山開始です。

 

20180617-DSC_0690

まずこの八丁坂という登りをさくっと登りましょう、思いの外楽に登れた道ですが……

 

20180617-DSC_0691

午前6時50分、うば様。

八丁坂から登る途中、うば様と呼ばれるお地蔵さんが現れました。

うばと聞くと姥捨て山的なことが頭によぎる、

日本昔ばなしで育っているのでどうしても……。

しかし、東北の山ってそういうお話多いんですよね、やはり寒いからなんだろうか?

 

ただ目の前にあるこのお地蔵さんはすごく優しそうで、

登山者はかなり助かる見た目をしていました。

 

3.ドウタンと樹林が広がる静かな登山道

20180617-DSC_0694

うば様から先はブナ木が生い茂る新緑の登山道。

東北特有の美しい広葉樹の森が広がります。

 

20180617-DSC_0699

葉山の登山道は地面が柔らかいところが多く、

ウッドチップの上を歩いているような歩きやすさが特徴的です。

 

20180617-DSC_0701

曇天ですが、こうしてブナ林に差し込む光は優しくて癒やされる。


20180617-DSC_4809

足元にふと目をやると不気味なギンリョウソウが咲いていました。

山を登るようになるとやたらと目にするようになる植物ではないでしょうか?

 

20180617-DSC_4810

少し標高を上げると現れるのがサラサドウタンツツジ。

鈴のような形をした可憐な花がたわわに実ります。

 

20180617-DSC_4812

葉山はドウタンツツジの木が本当に多く、

今回登ったコースのいろいろな場所でこのドウタンツツジを見ることができます。

 

20180617-DSC_0713

午前7時30分、100万ドルのドウタン。

地図上に描かれていた夜景みたいな名前のドウタン。

確かに立派な、盆栽みたいにきれいに枝がわかれたドウタンが現れます。

本当にここだけ盆栽みたいに整備されているのが不思議。

 

20180617-DSC_0716

100万ドルというのはこの盆栽的な整った枝につけられた価格ではないだろうか?

そう思うくらい、ドウタンツツジの花よりもその出で立ちに納得できる木でした。

 

20180617-DSC_0720

100万ドルのドウタンツツジをすぎるとシャムコースとの分岐に差し掛かります。

ここは山頂へ向けてスルー。

 

20180617-DSC_0723

分岐をすぎると直ぐに周囲の木々の背が低くなります。

稜線に出たといった感じですが、あいにくの曇天故に景色はそこまでよくありません。

 

20180617-DSC_0724

稜線部分は低木と湿地で構成されており、湿地付近は木道が整備されています。

この木道と沼の景色が見えたら、奥の院までは残り半分といった所でしょう。

 

20180617-DSC_0726

午前7時55分、お田沼。

稜線にある池塘とお花の楽園、お田沼にやってきました。

おでんって言われると……おでん……。(正確にはおだぬま)

周囲は風もなくひんやりとした空気に包まれています、さて、山頂を目指そうか。

 

4.お田沼、稜線は池塘と花の道

20180617-DSC_0725

お田沼周辺は小さな池塘がチラホラ。

木道から出ることはできないので遠目に花を眺めます。

 

20180617-DSC_4821

たまに木道脇にこうしてお花が咲いているのがありがたい。

 

20180617-DSC_4843

イワイチョウの花です。

小さいのでスルーしがちですが、

透明に透き通った雌しべの琥珀のような輝きは見ていて飽きない。

 

20180617-DSC_4849

マクロで近づくとわかる雌しべの美しさ。

マクロをつけて歩くっていうのは写真の練習にもなるので、是非おすすめしたい。

 

20180617-DSC_4830

池の中にはなにかの卵が沈んでいました、これ多分サンショウウオの卵だと思います……。

サンショウウオの卵があるっていうのは自然が豊かな証……だよね?

 

20180617-DSC_0727

お田沼を越えて稜線を辿り山頂を目指します、稜線というか尾根道は笹が深い。

 

20180617-DSC_4850

イワハゼ(アカモノ)が登山道を彩ります、ハゼって言うと魚みたいですね。

コケモモみたいな花ですが、どうやら違うようですね。

 

20180617-DSC_4852

お田沼から先はどこでもこの花を見ることができる、

というくらい山を埋め尽くしていました。


20180617-DSC_0737

山頂方面は相変わらず雲の中。

ガスに覆われた稜線ですが不思議と自分がいるところだけはガスがない。

人間高気圧としての能力を発揮してしまったか……!

 

20180617-DSC_0742

ここからは小僧森、大僧森という2つのピークを越えて奥の院へ向かいます。

山頂は奥の院の少し手前にあるのですが、

展望はあんまりだし特に何もないです、奥の院を目指しましょう。

 

20180617-DSC_0743

ガスガスの登山道ですが、露は無く乾燥した藪が広がっていました。


20180617-DSC_0744

小僧森まではやや道が悪い、少し荒れた道を登って行きましょう。

 

20180617-DSC_0745

午前8時25分、小僧森。

小僧森からは展望が良くなり、稜線ウォークといったような道になるのですが、

いかんせんガスで何も見えません、ガックシ。

 

20180617-DSC_0748

尾根沿いは花もないんですよね、岩と緑の登山道を慎重に進みます、

途中道が崩落している場所もあってびっくりしました。

 

20180617-DSC_0751

午前8時40分、大僧森。

小僧森から大僧森へ、このピークを越えてしまえば後は大つぼ岩と山頂のみ。

しかし、森というほど森じゃないんだけどな、この名前って何なんだ……?

 

20180617-DSC_0754

大つぼ岩のある場所までは登りです。


20180617-DSC_0760

午前8時55分、大つぼ石。

山頂手前、葉山の展望スポット大つぼ岩に到着しました。

大きな岩が崖に向かってせり出していて、

そこの上から葉山の山頂方面を眺めることが可能です。


20180617-DSC_0766

ちょうどガスが弱まり、葉山奥の院などが見えました。

6月の葉山は雪渓もまだまだ残っていますね。

 

20180617-DSC_0770

大つぼ岩からは一本道で山頂へ向かいます。

 

20180617-DSC_0771

そして現れただだっ広い広場……これはもしや……。

 

20180617-DSC_0772

午前9時05分、葉山山頂。

葉山山頂へ到着しました、本当に何もありません、ナッシング!!

笹薮の平地を少し切り開きましたって感じだねこれ。

 

20180617-DSC_0773

朝の時間帯が終わりを告げ、空に光が差し込む事も、

徐々に天気は回復してきているようです。

 

20180617-DSC_0776

山麓はもう晴れているようですが、山頂はガスが取れない。

登山ではよくあること。

 

20180617-DSC_0778

山頂と言いつつ山頂ではない葉山山頂をあとにして、奥の院へ向かいます。

 

20180617-DSC_0781

奥の院周辺も池塘がある湿地帯。

道もしっかりとしていて、各方面からのコースが合流するからか整備具合が違いました。

 

5.奥の院、雲に隠れた月山を眺めて

20180617-DSC_0783

奥の院の手前には鳥居が、ここを抜ければ真の山頂です。

 

20180617-DSC_0784

午前9時25分、奥の院。

本日の目的地奥の院に来ました。

葉山の展望は奥の院のほうが優れているとのことでしたが。

ご覧の通り月山が見えるどころの話ではない。

 

20180617-DSC_0786

あたりを見回してみたけど月山はどこにもない。

麓の方は晴れているようなのですが、山の上にガスがかかっている状態です。

 

20180617-DSC_0787

こちらは逆側の山の内コース方面。

奥の院で出会った登山者の方々に聞くと葉山のおすすめコースはこっちだそうです。

な、なんだと……!!

 

理由は稜線地帯が長く、池塘のある湿原を歩く時間帯が長いから、なるほどね、畜生……!

 

20180617-DSC_4866

奥の院の脇には一輪だけミヤマオダマキが咲いていました、誰か植えたのかな?

 

20180617-DSC_4871

紫と白と黄色という和物なカラーリングのお花です、

意外に見る機会の少ない花かもしれません。

東北ではよく見かけるのですが……。


20180617-DSC_0789

曇天の空に鐘の音が鳴り響く。

でもまぁ、あんまり後悔はしていないし楽しかったと思うよ今日の登山は。

 

ガスと言いつつも山の稜線や景色は見えていたので、

月山が見えなかったことくらいしか不満点がない登山でした。

 

20180617-DSC_0790

さて、奥の院から下山です、今回はピストンで駐車場へと戻ります。

雪渓が見える遠景は月山ですね。

 

20180617-DSC_0793

下山時にこうしてみると、確かに山の内コースに比べると

湿原が少なくヤブに覆われた道が続きますね。

 

20180617-DSC_0797

山頂に戻ってくると、月山の裾野が少しだけ見えました。

残雪が複雑な柄を作り出しているのだけわかった。

 

20180617-DSC_0800

下山しているとところどころ晴れ間も見えますが、

やはりまだ空は分厚い雲に包まれている、ブワッと晴れてほしい。

 

20180617-DSC_0801

麓はみるみる晴れていく、結構立派な川が流れてんだなこの山とのんびり眺めながら下山。

 

20180617-DSC_0812

街の方もよく見えるようになりました、

雲さえなければ展望の開けたいい稜線なんでしょう。

 

20180617-DSC_0818

雪渓を辿って下山していきます。

 

20180617-DSC_4881

登りでは気が付かなかったのですが、シラネアオイがたくさん咲いていました。

谷川主脈縦走でさんざん見たので感動が薄かったのが残念だけども

花はこちらのほうが鮮やかな色合いでした。

 

20180617-DSC_0823

午前10時45分、小僧森。

下山はスムーズです、どうたん通りに合流するまではアップダウンが多いのですが、

基本下っているのでパワーの消費は少ないかな。

 

20180617-DSC_0829

木道も多少傾斜がついていて、スルスルと歩けてしまいます。

 

20180617-DSC_0830

お花畑まで戻ってきました。

待っていれば晴れるんじゃないかなと思わせるような天気ですが

山頂に雲が残っているのはる場合夕方まで取れることはないよねと思います。

 

20180617-DSC_0833

再び樹林に突入することには木漏れ日が差し込むほどに天気が回復しています。

しかし、ここまで来たらもう帰る、また登り返すのなんて面倒です。

 

20180617-DSC_0837

天使の梯子が降り注ぐ空模様、街の方はどうやら完全に晴れ渡ったようですね。

 

6.どうたん通り、ブナ林を一直線に下る下山路へ

20180617-DSC_0839

午前11時10分、どうたん通り分岐。

さて、ピストンで帰るのはなんかもったいないなと感じる本日は周回ルートで下山します。

帰りはどうたん通りを使って降りれば車がおいてある葉山市民荘の裏手に出ることが可能です。

 

20180617-DSC_0840

どうたん通りはその名の通りどうたんしか生えてないんじゃないの?

っていうくらいどうたんに満ち溢れた場所です。

「これが全部食べれる実なら最高なんだけどなぁ……」


20180617-DSC_4883

色づく前の若いどうたんで空はびっしりと埋め尽くされておりました。

 

20180617-DSC_0842

どうたん以外は基本的にはブナ木の樹林。

落葉がウッドチップのように積み重なり

フワッフワになっている道をかけるように下ります。

 

20180617-DSC_0847

この道は最初のどうたん以外は本当に見どころが……なかったです。

 

気がついたらかなーり下っていました、下りで使うとあるきやすさも追加されて

コースタイムをみるみると巻いて行くことが可能なのです。

 

20180617-DSC_0849

「あ、日本で最も山に登って写真を撮られているであろうクリスマスダッフィーの写真を忘れた」

ということでここで木漏れ日ダッフィーです。

本日ガスの山頂故にここのほうが絵になった。

こういう場所で取るとダッフィーが木霊とかそういうものに見えますね。


20180617-DSC_0860

午前11時45分、車道合流。

一旦キャンプ場の方か林業の方が作ったであろう道路に出ます。

しかし、登山道は道路を挟んだ向こう側です。

 

20180617-DSC_0862

ピンクテープが巻かれているので迷うことはなかったです。

 

20180617-DSC_0866

タニウツギが咲いているということはもう標高はかなり下がりましたね。

あたりの緑も標高が低い場所の緑です。

 

20180617-DSC_0867

登山道をひたすら下り続けるとキャンプ場の裏手に出ます。

 

20180617-DSC_0873

キャンプ場の裏手から車道を下り続けると、

こういった民家の裏に出ます、市民荘の裏手にあった家です。

 

こんな山奥に、とも思いましたが

この辺さくらんぼ農家の方がめっちゃいらっしゃるんですよね。

 

20180617-DSC_0874

葉山市民荘が見えてきました。

 

20180617-DSC_0876

午後12時10分、葉山市民荘。

下山完了です、戻ってきてみれば中の雰囲気がだいぶ気になる感じに。

暖色のライトがついてて、どんな場所なのかめっちゃ気になるぞ!!

 

20180617-DSC_0879

というわけで、中にお邪魔してみることに。

特に入場料とかはいりません。

靴を脱いでするするーっとお邪魔します。

 

20180617-DSC_0882

中はこんな感じの公民館的な場所、職員さんがガイドも兼任しているらしく、

葉山のおすすめのシーズン等を聞くことができました。

 

職員さんが言うには葉山のおすすめは「秋」だそうです。

山頂の池塘周辺が真っ赤になり、木道から紅葉と青空のコントラストがリフレクションするのがきれいなんだそうな。

ふーん、……ちくしょう…。

 

20180617-DSC_0877

葉山市民荘の庭には池があります、こちら池の脇にはお花も満開。

 

20180617-DSC_4902

マクロを持ってきていたのですが、この頃はまだマクロの使い方を理解しておらず。

開放f値2.8の90ミリといった感じで使っています。

背景もっと整理しておけばな……(涙

 

20180617-DSC_4904

帰ろうと思ったら何やら水を組んでいる方々が……。

そういえば僕が市民荘に入ったくらいに来た人たち、

ずーっと何やってんだ?と思ったら大量のペットボトルに水を組んでいました。

 

ミニバンにすごい数のペットボトルが積まれててびっくり。

お風呂とかもここの水で沸かす……のかな?というくらいの水の汲みっぷりでした。

 

20180617-DSC_0880

僕もなんだか水が飲みたくなって、最後にお水を頂いて帰ることに。

東北の山のお水は大体どこでも美味しいけれども、ここは本当に美味しい

 

20180617-DSC_0887

奥さんのご実家に帰る前に、アイスを食べてお風呂に入って帰ることにします。

やってきたのは山形の定番アイス道の駅「寒河江のチェリーランド」

ソフトクリームじゃなくてジェラートが有名な道の駅です。

 

20180617-DSC_0888

ここのジェラートでおすすめしたいのは「米味」

山形産のつや姫が使われたジェラートは本当に美味しい!!

奥ゆかしいバニラ味が好きな人はぜひ食べてみてほしいです!

 

20180617-DSC_0893

アイスを食べたら毎回来る「ゆぴあ」へ。

山形は大分に劣らずな温泉県で、全市町村に温泉が湧いているのが特徴です。 

このゆぴあは当ブログに一番たくさん出てきている温泉な気がします。

山形に来るとだいたいここに入っちゃうんだよね、300円だし。

 

20180617-DSC_0894

ソフトクリームもあるし、特産品もあるし、

300円でいい露天風呂も入れるハイパフォーマンス温泉です!

天童寒河江東根周辺の山に行くときはおすすめ!

 

20180617-DSC_0895

入浴後はさくらんぼサイダーをキメました、うーん「あんまり美味しくない!!笑」

パインサイダーを筆頭に、炭酸系は微妙な山形県でした……。

 

20180617-DSC_0898

家に帰ると尾花沢のスイカが待っていました、こんなに頂いちゃっていいんですか??

いいんです!ということで、美味しくスイカをいただきました。

 

20180617-DSC_4907

なぜかスイカを食べたあとにリンガーハットでパンケーキを食べて、

この日の全工程は終了するのでした。

パンケーキを食べた頃には葉山登山で使ったカロリーがすべて補充されていた気がします。

 

7.まとめ

20180617-DSC_0830

葉山山頂は木道と池塘に恵まれた場所。

月山に登ったときにすぐ真横に見える山、それが葉山です。

湿原のような場所があるのがかろうじてわかるその景色、

いつか歩いてみようかと思っていた山でした。

 

百名山でも何でもない山ですが、そこには歴史があり、地域の人にはとても愛されている山。

新庄方面から山形に帰る途中、月山と兄弟のように

目の前に屏風のように立っている山なので、山形の人にはなじみ深い山といえるでしょう。

 

稜線地帯は池塘と花があり、木道を歩くのは非常に楽しく思えます。

 

20180617-DSC_0716

ドウタンツツジとブナが彩る樹林帯。

樹林帯は東北特有のブナの美しさがあり、新緑時期はブナが最高に気持ちよく見れます。

 

ドウタンツツジはこの山の特徴とも言える花で、なぜこんなに?というくらい咲いています。

 

20180617-DSC_4849

曇りの日はマクロレンズを手に森へ。

あいにくの曇り空で展望を拝むことはできませんでしたが、

その代わりマクロを使うということを覚えた山でした。

空がだめなら草木を見よ、そこには無限の被写体があると言わんばかりです。

 

ちょうど一年前、写真の勉強もまだ始めたばかりのこの頃は

マクロの使い方なんて右も左もわからないという状況でしたが

曇りの日にマクロを持って歩くのは本当に楽しいんだな

と言うことだけはよくわかりました。

 

曇でも山を楽しむのであれば、

ぜひマクロをおすすめさせて頂きたい所です!

 

葉山の地図はこちら

山と高原地図 朝日連峰 以東岳・摩耶山 (山と高原地図 9)

山と高原地図 朝日連峰 以東岳・摩耶山 (山と高原地図 9)

 

 

この登山で役に立ったアイテム

雨の日はマクロを、ということ以上に、

マクロレンズを使って、撮影時に「後二歩寄る」と写真の勉強になります。

 

ナショナルジオグラフィック プロの撮り方 構図を極める (ナショナル・ジオグラフィック)

ナショナルジオグラフィック プロの撮り方 構図を極める (ナショナル・ジオグラフィック)

  • 作者: ブライアン・ピーターソン,ナショナルジオグラフィック,関利枝子,武田正紀,倉田真木
  • 出版社/メーカー: 日経ナショナルジオグラフィック社
  • 発売日: 2013/11/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログ (1件) を見る
 

写真がうまくなるにはこの本をぜひおすすめしたいです!