Red sugar

山と写真とカメラが趣味の人にお勧めな登山ブログ、全国の山の登山情報と山岳写真情報を書いています

【北陸】白山、朝日に包まれる御前峰から大汝峰へ、絶景がほほ笑む北陸遠征の旅

2018_08_05_白山

2018年8月4日から5日、日本百名山にして日本三霊山の白山に登ってきました。

 

今回は白山二日目、御前峰で朝焼けを迎え、朝日に彩られる別山の景色や大汝の景色を写します。

そして、その先に広がる大汝峰を歩き快晴の空の元下山へ。

 

二日間奇跡のような晴れ晴れとした空模様に恵まれた白山登山、朝日作り出す

複雑な陰影の元浮かび上がる景色は美しく、多くの人々が感嘆の声を上げました。

白山は信仰の山、山頂で朝日を迎えるために多くの人が白山室堂を後にし

山頂では宮司さんの合図を元に朝を祝うというイベントがあったりします。

 

今回は白山二日目ということでそれらのイベントをしっかりと楽しみ

大汝峰から見る御前峰方面の展望をしっかりと目に焼き付け、そして下山というわけです。

白山のお楽しみは下山後も続きます、登山口の温泉から、

金沢駅でちょっとした海鮮を楽しむところまで、良い旅気分を味わうことができるのです。

 

勇気を出してやってきた北陸白山登山の旅、白山は常に微笑んでくれました。

それではいってみましょう!

 

 

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白山で迎える朝日

白山室堂から1時間ほどで到着することができる御前峰ですが、

朝の時間帯は当然のごとく多くの登山客でごった返します。

撮影ということで言えば、上の写真のような別山方面と小屋を写した写真などが

撮影することができます、あとは朝日に色づく大汝峰といったところでしょうか。

 

朝焼けの時間に宮司さんが上がってきて、みんなで朝日を祝うという

白山ならではのイベントがあるので登山ということで言えば絶対的に御前峰を推したいのです。

 

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朝の時間帯、大汝峰側から見てもいいなと思います。

でも、朝日に色づく大汝峰も捨てがたいので難しい所です。

朝日が昇ってくると同時に、水平線側に現れる美しいシルエットや、

海と空を分かつ色には感動を覚えることでしょう。

 

山頂は海沿いの山ということで結構風が強いので、夏といえども防寒具はしっかりと。

登山道が渋滞することもあるので、少し早めに上ることをお勧めします。

 

 

1.白山遠征登山に関して

別当出合登山口へのアクセス

【公共交通機関で向かう方法】

【夜行バス】東京→金沢駅      8,000円~10,000円

【バス】金沢駅→別当出合      2,240円

【バス】別当出合→金沢駅      2,240円    

【新幹線】金沢→大宮        13,840円~

 

登山バスは北陸鉄道株式会社のページより確認してください。

http://www.hokutetsu.co.jp/

金沢駅を出るバスが結構早いです。

深夜バスを利用した場合結構ギリギリに到着するので、気を付けてください。

 

今回の白山登山のスケジュール

【砂防新道で山頂写真撮影満喫コース】:1日目 】

別当出合9:30→中飯場10:05→甚之助避難小屋11:30→弥陀ヶ原13:05→

白山室堂13:30-14:00→御前峰14:45-15:50→白山室堂16:00-18:00(夕飯)→

御前峰18:40-19:30

合計登山時間 山頂まで5時間15分(標準CT4時間40分)

白山室堂に到着したら山頂へ、降りてご飯食べて昼寝したらまた山頂へ……

結果10時間くらいカメラ2台と三脚をもって山の中をうろうろしていたようです。

 

【砂防新道で山頂写真撮影満喫コース】:2日目 】

白山室堂3:40→御前峰4:25-5:30→千蛇ヶ池5:50→大汝峰7:20→白山室堂8:25→

殿ヶ池避難小屋9:50→別当出合11:40

合計登山時間 8時間00分(標準CT6時間30分)

朝日の撮影なら御前峰よりも大汝峰のほうがお勧めかも

僕の歩いた8月上旬なら大汝峰にいれば朝日と御前峰を画面に入れれます。

 

この登山で利用したお金

交通費往路   :10,240円

交通費復路   :16,080円

白山バッジ   :500円

行動食     :2,500円

温泉      :600円(白山温泉永井旅館)

山小屋宿泊費  :8100円(宿泊費6,200円+夕食1,900円)

金沢駅で酒と魚 :5,000円

合計 約43,120円~(豪遊以外は最小限に抑えました)

 

この登山で使用したカメラとレンズ

NIKON D850:sigma 14-24mm f2.8 dg hsm

NIKON D850:AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR 

 

1日目の登山記事はこちらから!

www.redsugar.red

 

 

2.御前峰で迎える白山の朝焼け

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2018年8月5日、午前4時25分、御前峰。

おはようございます、Redsugarです。

早朝の御前峰、朝の3時に起床し撮影道具だけをもって山頂にやってまいりました。

白山室堂小屋に泊まっていた皆さんも一斉に山頂に移動を開始した深夜。

ご覧のように空がゆっくりと明るくなってきていますが、大汝峰方面はご覧の景色。

 

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東の空が徐々に明るくなっていきます、地平線の向こうから太陽が上がってきている。

それを眺める大勢の登山者たち、皆さんご来光待ちです。

それぞれいい場所を求めているんでしょう、僕は山頂で撮影はちょっと邪魔かなと思ったので

少し離れた場所の岩の上にやってきました。

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昨日の夕方撮影を行っていた岩の上で、少し山頂から離れているので人が来ません。

なので落ち着いて撮影をすることができます。

日本海から強い風が吹きつけてくるかなと思ったのですが、そんなに風も強くなく。

 

肌寒い気温の中ひたすら夜明けを待ち続けています。

 

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夜明けを待っていると日の出直前で雲が流れていきました。

突然のことだったので慌ててスローシャッター設定を組み立てるのに焦りました。 


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午前〇時〇分、ご来光。

ご来光の瞬間、山頂にいた宮司の方の合図で登山者たちが日の出を祝います。

山頂でみんなで日の出を祝うイベントがあるなんていいじゃないですか白山。


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ご来光の方向にはきっと北アルプスがあるんだろうか、雲海の向こうで見えないけども。

白山へ連なる山々と、低い雲がご来光で照らされていきます。


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強い光で白山を照らすご来光。

急激に上がる気温にテンションも上がります、日光って本当に暖かい。

でもあれだな、御前峰からご来光見るとご来光方面に目立った山がないんですよね。

これがちょっと残念だなと思います、まぁ、ご来光っていうイベントが楽しいからいいんだけど。

 

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大汝峰方面にも日の光が当たり始めました、正直大汝峰からご来光を見たほうが

御前峰と剣ヶ峰の向こうにご来光で素敵だったんじゃないかという疑惑があります。 

あ、いや、ご来光っていうイベントが楽しいからいいんだけど。


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「今から行くぜ……、待ってろ……ッ!」

とでも言わんばかりにかっこつけていますが、風の影響かフードが膨らんでてダサいです。

大体山でかっこつけても、前日寝袋で寝てて、朝は大体顔むくんでるし

ひげも沿ってないしでひどい顔をしているわけです、こんな状況でもかっこいいのは

ハリウッドスターくらいのものでしょう。

 

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ご来光を眺める人々、山頂はご来光記念写真で当分行けそうにない。

昨日今日とちゃんと山頂を踏んでおいてよかったです。

白山の山頂で思ったのは夕方は混んでないけど、朝方は混んでるんだなということ。

白山の山頂で太陽を楽しみたい場合は夕日の時間帯がお勧めです。


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日も登り続けているので、このまま大汝峰へと向かい、その後白山室堂へ行き下山かな。

朝霞なのか麓の景色は全く見えませんね。

 

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登山者たちの後を追って大汝峰に向かいます。

ちなみにびっくりしたのは、この日のほとんどの登山者は大汝峰に行かずに、

池を回ってそのまま小屋へ戻る感じでした、意外。

 

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御前峰から大汝峰へ、御前峰の稜線を降りて大汝側の暗部へと下ります。

この時注目したい景色は大汝峰方面の景色ではなく反対側。


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白山室堂と別山方面の景色です。

ご覧のような感じでめちゃくちゃ奇麗な景色が広がっています。

白山御前峰山頂でご来光を迎える場合、

景色という面においてはこの別山方面が最も美しいのではないか?

そう思えるような、美しい陰影が映し出す景色を楽しむことができます。

 

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この白山室堂方面と別山の景色は御前峰周辺であれば楽しめるので、

御前峰でご来光を楽しむ場合は別山方面を渡る雲などに注目しておくと良いかと思います。

 

3.翠ヶ池、白山山頂を彩る美しい水を堪能する

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さて、朝日が差す御前峰を後にして大汝峰を目指します。

日も上がって午前の気持ちがいい空気があたりに立ち込めます、気持ちがいい。

白砂の地面をじゃりじゃりと音を立てながら進みましょう。

 

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御前峰から油ヶ池を目指してまずは鞍部へ降りていきます。

ご来光後は結構登山渋滞しがちなポイントです。

 

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目の前にそびえ立つのは剣ヶ峰、結構崩落してそうな、もろそうな山だったので

一般登山道がないっていうのもわかる気がします。

そしてこの辺、とても火山っぽい地形です、転がってる石も火山のそれ。

 

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連なる登山者の後を追って進みます、団体客の場合大体通してもらえるのがありがたい。

大体一人で歩いていると「特急行くよー」ってよけてもらえるんですよね。

登山をしていて良く効くので、特急っていうのは共通用語なんでしょうか?

 

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午前5時45分、油ヶ池到着。

御前峰から降りて油ヶ池に来ました、降りて最初に訪れる池です。

8月の2,700m付近でも雪が残っているということに驚きます。

北陸地方といえば豪雪地帯なので当たり前ではあるのですが……。

 

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油ヶ池から見る御前峰、こうしてみると意外に山頂っぽくない見た目をしています。

一番右が山頂ですといわれても、そのまま信じてしまいそうです。

 

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油ヶ池から次は翠ヶ池へと向かいます、

今回の白山山頂の池ではこの翠ヶ池が一番美しいと思いました。

 

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油ヶ池と御前峰、朝の時間帯だとがっつりと影になってしまう油ヶ池。 

 

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こちらが翠ヶ池です、ここでつかず離れずで歩いていた白山信仰の行者の方が

祈祷を開始しました、なんて神秘的な姿だろうと思い一枚撮らせていただきましたが

山で祈るという行為を見ているこちらも清らかな気持ちになったのを覚えています。

 

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祈祷する行者の方、この行者さんとはこの後大汝峰まで大体同じくらいの速度で歩いたり。

確かにこの位置すごい気持ちがいいんですよね、太陽のほうを向いて目を瞑ると

すごい目が暖かくて気持ちがいいなと感じます。

出来ればそのまま何も考えない時間、ゆっくりと寝るような時間が欲しいんですけども。 

 

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現代人は常に何かをしているか考えているから、何も考えない時間が贅沢だ。

なんてことを良く思いますが、登山中って生活から切り離されて

何も普段の連絡が入ってこない一人っきりの時間だから好きです。

泊りの登山の良い所って、少しだけ何も考えないでいい時間があるってことかなと思う。

雨でもうやることないなって日とか、本当にあきらめて回復に努めようって寝れるし。

 

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なんてことを考えながらあたりをきょろきょろ見回す。

火山の山頂にいきる小さな生物の痕跡を見つけて、

それが朝露を纏って奇麗なものだから喜んでみたり。

 

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都会だと感じることのできないことが身近にあるので山はいいですね。

さて、翠ヶ池を越えたら血ノ池を越えて大汝峰です。

 

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こちらが血ノ池、紺屋ヶ池を越えてすぐにこの池の脇を通過し大汝峰に至ります。

これまで翠ヶ池とかきれいな名前だったのになぜいきなり物騒な名前になったんでしょうね。

 

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目の前に見えるピークが大汝峰、御前峰から歩くと意外に時間がかかります。

道中が結構ぐにゃぐにゃ曲がっているからという理由があるのですが……。

 

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大汝峰を上がり始めるとすぐに剣ヶ峰と御前峰の姿が見えてきます。

僕が歩いてきたのはあの二つの頂の間の谷筋ということになります。

 


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ここからの景色もなかなか良いものです、特に朝焼けの時間は御前峰と剣ヶ峰の奥に

太陽が見える感じになるんでしょうかね。逆光ポジションですけども。

こちら側はこちら側でいい景色が見れるのかもしれないなと思いました。

 

4.大汝峰、白山のもう一つの頂

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午前7時20分、大汝峰到着。

血ノ池から歩くこと1時間以上、結構時間がかかりましたが大汝峰へとやってきました。

大汝峰から見ると御前峰、剣ヶ峰の抉れた山頂がよくわかります。


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翠ヶ池はこちらから見るとかなり青く見えます、真夏の青い火山弧って結構珍しい。


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中宮道と呼ばれる道は北弥陀ヶ原と呼ばれる湿原地帯へと向かっていきます。

白山北側にも湿原があるのですが、室堂方面に比べると野趣があるなと見ていて思います。

砂防新道側に比べるとマイナーなコースなので、自然が広がっているのかな。

 

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大汝峰から御前峰方面を見ると早朝らしい天気が広がっていました。

地平線に沿ってきれいな雲のラインが描かれ、白山は天上の世界という様相。

まだ風も涼しく気持ちがいい時間帯です。

 

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太陽は着々と天高く登り、徐々に気温が上がってきているのがわかります。

白山東側に見えるのは三方前山などの山ですが、登山記録がなかなか出てこない山深いエリア。

 

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向こう側は三俣峠などの中宮道方面でしょうか、静かな景色が広がっているのがわかります。


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白山の北方は砂防新道側に比べるとかなり荒々しい浸食を受けた姿が見えます。

鋭利な尾根と深い谷筋が何本も伸びていく……。

 

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明らかに険しく山深いエリアだなというのがわかるのですが、

雲を纏った姿はなかなか見ていて楽しいのです。

 

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北アルプス川から見たときに白山が随分と長大な山なんだなと思いましたが。

実際に登ってみると何本もの尾根が白山に向かって伸びてきており、白山といっても

その山自体はかなり広いものなんだなというのがわかります。

 

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こうして立った御前峰から大汝峰は本当に白山の一部なんだなと。

別山も含めた白山一帯を楽しむのであればかなりの期間が必要となりそうです。

 

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白馬岳のようにところどころに雪渓がべったりと残った白山北方面。

七倉山の方でしょうか、画面左のピークとかまでは気持ちのいい稜線ある気を楽しめそうです。


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山々が連なる大汝峰からの景色を堪能したら、サムネイルの撮影でもしましょうか……。

あらかじめ登ってくる際にここでサムネイルを撮影するって決めていたから……。

今回は珍しく最初からサムネの撮影地点に目星をつけていた珍しい登山となります。


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確度はこの角度でしょうか、目の前の雪渓と奥にある御前峰、これだッ!!

 

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シグマの超広角レンズを利用して何回か試してみて撮影した一枚。

大汝峰の広い山頂の中でしたが、登山者がほとんどいなかったためスムーズに撮影できました。

人が多い場合は羞恥心などが働いてなかなかうまくいかないので

山頂にほぼ人がいないと嬉しいなと思います。


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大汝峰から下山の前に大汝神社を訪れました。

強風吹き荒れる地点なんだろうなというのがわかる石垣と、

その中にこじんまりと社殿が配置されていました。

白山御前峰と同じような立派な宿舎で、白山信仰の手厚さを感じます。

 

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さて、大汝峰から下山を開始することとします。

荷物をすべて白山室堂に置いてきているので、それを回収してからの下山となります。

※この時点では多分下山バスには間に合うよねというアバウトな気持ちで登山しています。

 

5.白山室堂から灼熱の下山へ

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大汝峰からの下山ですが、大汝峰からは直接白山室堂へと下山することが可能です。

ちょうど写真の地点がお池めぐり付近の分岐となりますが、ここから室堂へ向かいます。

ところがこの道、意外に長い。 

下山時は日本海に面した街でしょうかね、石川の海岸線がきれいに見えました。

 

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お池めぐり付近には百姓池などの名前の小さな池があります。

小さいからって百姓なんて言わないでくれよ。

 

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お池めぐりからは雪渓を通過することになりますが、もちろんトゥルットゥルに滑ります。

うまく雪が腐っているところを見つけて滑らないようにして下山しましょう。

 

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白山の森林限界って結構広いのですが、この森林限界をもっと楽しんでみたいですね。


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早朝は雲を纏っていた別山も、晴れた空の下に姿を現しました 。

白山室堂の小屋と別山は絵になります。


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午前8時25分、白山室堂到着。

白山山頂を一回りしてきました、早朝の登山開始から数えると……すでに5時間近く経過。

ご来光登山の恐ろしいところは行動時間が感覚よりもかなり長くなるため

気が付いたときには疲労がたまっていたり、おなかがすいていることでしょう。

 

さて、白山室堂の小屋に置かせてもらっていた荷物を回収して

パッキングをし直したら下山と参りましょう。

 

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15分ほどで下山準備を整えたのですが、着々と上がりゆく太陽の光に

じりじりと身体が焼かれていくのがわかります、暑い、今日暑いよ……。

弥陀ヶ原方面の太陽を遮るものが何もない景色に危機感を覚える。

 

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帰りの弥陀ヶ原は最高に気持ちがよかった、白山から降りたくないなという気持ちがわいてくる。

後ろ髪をひかれるような思いです、だってせっかく夜行バスで石川まで来たのに。

美しい山に「もう帰っちゃうの?まだあたしのきれいなところ、撮れてないよ?」と

そんな感じに……、いや、山はしゃべらねぇわ、帰る。

 

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午前9時10分、弥陀ヶ原。

気持ちの良かった弥陀ヶ原ですが、木道だから気持ちがよかったといえるでしょう。

なぜならこの後木道が終わり観光新道に入った瞬間、灼熱の太陽の光により

どんどん体中の水分が奪われていく地獄を経験するからです。

 

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「下山は同じ道使いたくないなぁー、観光新道にしよ」

こんな安易な気持ちで観光新道を選択したのですが、下山してから思いました。

やめておけばよかった、と。

 

写真のように常に別山の景色が見えて、絶景を楽しむなら観光新道!観光新道!

というのはわかります、ただこの日は気温が高すぎました。

 

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眼下に見える砂防新道の避難小屋、砂防新道を選んでいればさ、水があったんだよ……。

そう、観光新道には給水ポイントがありません。

 

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山頂で汲んだ少ない水は見る見るうちに生ぬるくなり、まずい水に。

それをちびちび口に含みながら白山を下山していきます、別に下山できるからいいんですけど。

砂防新道でおいしいお水をジャバジャバ飲めるのを知っていると無性に辛く感じました。

 

でも景色はいい、景色は最高です。

 

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下山途中砂防新道では見かけなかったタカネマツムシソウを発見しました。

こちら花はもう終わりなのか、独特の膨らんだ形状に変化しています。

 

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こちらはまだ元気なタカネマツムシソウ、この花を見るともう夏は後半だなぁと感じます。

 

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裸になったタカネマツムシソウ、これはこれでなんだ……ハチの巣みたいで面白い。


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観光新道は砂防新道に比べると花がたくさん咲いている登山道でした。

 

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別山、できれば向こうも登って、そのまま下山後に荒島岳へ行くというプランがよかった。

ですが今回は夜行バスで白山のみの登山で帰ります、荒島岳はまた今度。

 

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午前9時50分、殿ヶ池避難小屋到着。

観光新道の唯一の避難小屋になりますが、水場はありません。

トイレはあるんだけどね。

そして殿ヶ池はこの日干上がって草が生い茂っていました、画面左下の池っぽいのがそれです。

暑すぎだろ今年……、という異常な晴れ続きは

この後お盆の登山で危機的な水不足の危機へとつながるのです。

 

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中腹には結構車道が走ってる白山、意外に開拓されてるんですね。

 

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午前10時45分、別当坂分岐。

殿ヶ池避難小屋から心を無にして歩き続けて1時間ほど、別当坂分岐に到着しました。

ここまでの期間かなり暑く、持っていた水もかなり少なくなってしまいましたが。

別当坂を下ればゴール地点別当出合に到着となります、下山して水が飲みたい。

 

6.白山からの下山、温泉と魚を楽しむ旅の終わり

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午前11時40分、別当出合へ下山完了。

やり切りました……、白山登山の完了です。

はるばる東京からやってこれたぜ……、北アルプスよりさらに西というエリアは

かなり遠いなと思っていたのですが、無事に登り切れて感無量です。

 

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バスに乗り込み市ノ瀬にあるビジターセンターまで向かいます、目的は風呂です。

ここで注意したいのはビジターセンターから金沢駅までのバスの本数です。

 

白山の別当出合方面から金沢駅に向かうバスは一日に3本程度。

11時、12時、15時といった感じになっています、つまり下山時刻が遅れると

金沢駅に帰るバスを逃してしまう場合があります。

 

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バス時刻を確認し、12時のバスは諦めることにしました。

不可能です、お風呂楽しみたいしゆっくりしてれば3時間なんてすぐでしょう。

 

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市ノ瀬にはこちらの白山温泉永井旅館さんが日帰り入浴をやっています。

ビジターセンターの目の前にあるのでまず見逃すことはないでしょう。

日帰り入浴料金は600円と非常に良心的です。

 

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さて、まずお風呂に入る前に水分を補給しておきたいところです。

ここ二日間ほどぬるくなった粉ポカリ水しか飲んでいないので身体が……。

さっそく下山の炭酸、今回は緑のあいつ「マウンテンデュー」です!

 

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マウンテンデューを一気に飲み干して体にグリーンエナジーを補給したらお風呂です。

僕と同じような公共交通機関利用の登山者の方々のザックが積み上げられた通路。

お風呂は二階を渡った先にあります。

 

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「ふ、風呂……」

 

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感動的圧倒的気分爽快!

ヒノキ造りの圧倒的名湯、身体の疲れ吹き飛ぶ。

感動しました、あまりの風呂の良さに感動してしまいました。

なんていうか、僕元々旅行とかあんまりしないし遠くに行くの好きじゃないんですね。

でも勇気を出して深夜バスに乗ってこうして石川県加賀百万石まで来て、白山登って。

なんていうかそういう遠くまで来たなっていうところに感動して涙が出ました。

 

今年は大峰山の遠征からなんていうか感動して泣いてばかりです。

もっと学生時代に旅しときゃ良かったんだ、部屋で絵ばっかり描いてないでサ。

 

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風呂上りはサッポロ黒ラベルと、白山室堂でもらった山小屋のお弁当。

そう、この日朝ごはんにカロリーメイトを2本ほどかじってからは特におなかが

空くことがなかったので何も食べずに下山してきてしまいました。

 

風呂上りに小腹が空いたのでお弁当をいただきつつビールを美味しくいただきました。

 

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白山温泉永井旅館さん、素晴らしいお宿でした。

なんといってもその景観、歴史を感じさせるぜ……。

歴史とかそういうのが薄い北海道から来たので、西日本の建築は本当に新鮮に映る。

 

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市ノ瀬からバスに乗りまた数時間揺られ、金沢駅へとかるのです。

帰りのバスはこの直後安定の寝落ちでした。

 

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午後5時50分、金沢駅

金沢市の中心地である駅にやってきました、西日に照らされる街角。

さて、今日中に東京にっていうか大宮に帰らないといけないです。

新幹線はまだあと何本かある、ここでやるべきは……。


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「観光客向けの値段の店といわれようが別に良い、俺は寿司を食べる!」

石川といえば新潟とか富山とひっくるめて魚が美味しいといわれる県です。

海産物王国北海道出身の私からしたら意識せざるを得ない、特に北海道よりも

普通の魚はこっちのほうがおいしいイメージがある。

(北海道はウニ、イカ、カニ、サーモンと意外に普通の魚のイメージがない)

 

というわけで駅の構内のお店に吸い込まれるように移動。

 

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「すいません生ビールください」

いいんです、新幹線で帰るから。車運転しないから今日。

 

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「寿司セット高……、でも……やるしかねぇ……ッ!!」

ここまで来たのです、一番高い寿司セットの一つ下のセットを頼んでアナゴを追加。

みそ汁もつけて可能な限りの贅沢をしました。

ここで一番高いのを頼んでも良かった……、でも、それは出来ません。

 

何故なら僕にはこの後中央アルプス縦走、岩手山と行く山が残っていたからです。

交通費を考えるとここではじけきれないッ!!


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帰りの新幹線代金もバカになんねーよなぁーと思いながら自由席特急券を購入。

この夏の登山資金を20万円ほど蓄えていたからといって無駄遣いは出来ません。

無駄遣いしたらすぐにお金なんて無くなっちゃうからさ。

 

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新幹線に乗り、缶ビールとおつまみを食べる、なんていうかもうおじさんだなーと

そんなことを思いながら東京への帰路につくのでした。

北陸新幹線は恐ろしく早く、気が付けば長野、気が付けば群馬、気が付けば大宮と。

行の深夜バスとは何だったのかという速度で帰って言って情緒にかけるなと

そんな感想を抱いた旅の終わりでした。

 

7.まとめ

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真夏の夜行バス白山登山の旅 

北陸、関西から多くの登山客が訪れる白山、その人気や名声は確かだなと感じる山でした。

山頂の展望と懐の広い山域、鳥海山的な地元の美しい山っていう雰囲気があります。

海も近い火山として、僕の中では同じようなジャンルに位置する山かな……。

 

アルプスに比べると独立した山としての経路が強く、山々を見るというよりは

山から見下ろす景色が美しい山だと思いました。

 

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信仰の山ということもあり、ご来光での宮司さんとのやり取りや。

山伏のような方々の登山を見かけることもあり、登山から歴史を感じさせるような

要素が強かったのが特徴的かなと思います。

アルプスに比べるとそういう歴史のある奥ゆかしさとか、しきたりや伝統といったものを

感じさせてくれるような場所なのかなと思います。

山の景観の美しさというよりも、そういう歴史的な部分がとても好きになった山でした。

 

そして、下山後の金沢の街もとても良い所でした、歴史のある町っていいですね。

次に訪れるのであれば、是非別山を歩いてみたいところです。

 

人生最高の山は続く。

 

 

白山の地図はこちら

白山と御嶽山って書籍だとなぜか中央アルプスに組み込まれてるんですよね……。

南北アルプスにまとめきれない山の受け皿が中央アルプス感あります。

 

この登山で役に立ったアイテム

夏山登山において靴下が一枚というのは非常に不快な思いをしますし。

何よりも靴が速攻で臭くなったりするので、ぜひとも二枚履きをお勧めします。

個人的にはインジンジのライナークルーがおすすめです。

 

今回の登山ではVEO2を利用しました。

最近はミラーレス一眼でもレンズがやたら重いので、ちょっと心配かもですが

フォーサーズやAPS企画であればこちらの三脚はちょうどいいかなと。

何よりもカーボン三脚にしてはとても安くていいのです。

 

夏山の生命線は水です、夏の天候で奇跡的に晴天続きだったこの年。

水がなさ過ぎて死ぬかと思いました、ペットボトルとかじゃなくて、

プラティパスみたいな装備は絶対に持っていきましょう。

北斗の拳の最初のケンシロウみたいに行き倒れても知りませんよ。