Red sugar

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【登山道具のススメ】初心者必見ザック比較!! ドイター・ミレー・グレゴリー主要ザックを買って比較してみた

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今回はいつもの登山記事とは少しちがうことを書いていきたいと思います。

 

それはズバリ登山道具の必須アイテム「登山用ザック」についてです!!!

登山を始めてから様々なアイテムを購入してきましたが、

本当に初心者の頃は何を買っていいのやら…

よくわからないのでネットで情報を集めて店頭へ行くことが普通の流れだと思います。

 

特にザックと靴については登山をする上での最重要アイテムになるので

調べる方も多いのではないでしょうか?

今回、なぜか登山を始めてから累計12個近くザックを使った僕が

今まで自分が使ったザックのレビューをしていく記事をお送りしたいと思います。

 

 

1.初めに

ザックを選ぶ上での基準はいろいろあると思いますが、

リットル数と山行のスタイルについて最初に書いておきます。

(ちなみに以下は登山始めたばかりで慣れてない人の感覚だと思ってください。)

 

・10〜20リットル

トレイルランニングやアタックザックで使用する人が多いサイズです。

ハイキングではあまり使うことがないサイズではないでしょうか?

基本トレイルランナーや登山に慣れている人が使うタイプなので、

初心者が最初に買うザックというものは少ないでしょう。

 

・25~35リットル

日帰りハイキング用、30リットル付近は最初の一つとして購入されることが多い。

荷物が少ない無雪期の日帰り登山に使用されることが多いのではないでしょうか。

 

山を始めた最初、1,500m以下の低山等ではすごく活躍してくれます。

都内だと、奥多摩や丹沢エリアに日帰りで行くときはこの辺が良いと思います。

日帰りであればどこでも使える軽量なザックが多く、

登山を始めて長い間使うこととなる傾向が強いかなと思います。

 

・35〜45リットル(最初の一つとしてお勧めのサイズ)

日帰りハイキング用、ちょっと重いけどオールシーズンものが入るオールラウンダー。

荷物が多い冬場の日帰り登山や、小屋泊の装備も入る。

調理器具、水筒、アイゼン、防寒具一式などを入れても少し余裕ができるクラスです。

 

雪の積もった山に日帰りで行くなら40リットル以上あると嬉しいです。

12本アイゼンやバーナー、コッヘル、防寒具を入れると30リットルよりは

40リットル以上の容量が欲しくなることでしょう。

 

夏場は40リットルはいわば小屋泊にも対応できるスタンダードサイズ。

日帰りであれば下山後の温泉用の着替えなどを入れて歩くことも余裕でできますし

小屋泊でも寝具や寝袋を入れて行動することができます。

一番最初の一つとして買うのであれば間違いがないサイズ帯ともいえるでしょう。

 

・45〜60リットル

小屋を利用した宿泊登山や、夏場の軽量テント泊で使われているのがこのレンジ

また、山岳写真装備で登山をする場合に必要となる日帰り用ザックの容量です。

 

60リットルあれば営業小屋や避難小屋へ行くときには便利なサイズです。

食事、防寒具、寝具を一式入れてちょうどよく、交換用のカメラレンズも入ります。

僕は3泊くらいなら60リットルクラスのザックで対応することが多いです。

食事は小屋で済ませることが多いのですが……。

 

・65〜75リットル

いわゆるテント泊用ザック。

縦走装備が問題なく入りきる、75リットルあれば夏のテント泊3日くらいは快適。

テント、スリーピングマット、シュラフを入れた後に着替え、防寒具、食料と

生活用品があらかた入るリットル数。

 

山岳写真装備という闇を抱えた装備の場合このサイズは夏場/冬場の日帰り用として

利用する場合があります。

大三元に角型フィルターを利用しつつ登山装備がすべて入って

少し余裕があるのはこのレベルのザックとなるからです。

 

・80〜100リットル

これを買う奴はそもそも山のプロ。

通常の登山装備であれば長期の縦走用です、1週間以上の縦走にも耐えれる容量。

冬場のテント泊装備で30キロの荷重に耐えれる頑丈なザックがあるのがこのクラス。

もちろん、山岳写真で冬場のアルプスにテントと撮影装備を運び入れる場合は

このクラスが必然的に必要になると思います……。

 

僕が思う各リットルの用途を出してみました。

ちなみに僕は最終的に35ℓ 55ℓ 75ℓ という3サイズに落ち着きました。

山岳写真登山がメインとなっているので、基本的に日帰りは55リットル。

宿泊登山となる場合は75リットルを使います。

 

慣れた人は少ないリットル数で縦走やテント泊ができますが、

初心者のうちは超軽量テントとかを使うことはおそらく無いと思うし、

パッキングも初心者のうちは上手くなく、荷物が増える傾向があると思います。

なので日帰りでも35〜40リットルを購入しておくと末長く使えますよ。

 

では前置きもほどほどに、ザックの使用感想を書いていきたいと思います。

ちなみにマムートなどのザックのレビューをした記事はこちら

www.redsugar.red

この記事ではドイターとグレゴリーがメインですが、上記の記事では

マムートのザックの使用感の話をしています。

最新型ではなくなってしまいましたが、マムートはアルパイン用途で使われる

堅牢性が特徴的なメーカー、頑丈なザックをお探しの方には是非お勧めです。

 

 

1.Deuter futura pro38  ドイター フューチュラ38リットル

 

ドイツのザックメーカー、ドイターのトレッキング用ザックです。

僕が最初に購入した本格的トレッキングバックパックです。

容量は38リットルとなり、日帰りから小屋泊までをカバーしています。

僕が購入した当初はフューチュラ38というモデルでしたが、今は36というモデルになっています。

背面システムの変更はなく、背中に設置する部分は網目になっているものになります。

 

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30〜40クラスのザックとして標準クラスの能力を持ちつつ、

荷物を腰で持つという思想が特徴的なザックです。

また、比較的お値段リーズナブルなのがドイターの良い所。

 

荷重を腰で支えるため腰回りのクッションなどが非常にしっかりと作られています。

また、最新型は腰ベルトに収納用のポケットが付きました、やったね!

ザックの中は二気室になっており、上下で荷物を分けることができます。

僕は下に調理器具、上に防寒具や水を入れて行動することが多いです。

 

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背中側は通気性を保つためのメッシュ構造になっています。

背中が蒸れないように作らているので、気温がある程度高くても確かに快適です。

逆にこの手の背面システムは冬になるとめっちゃ寒いので気を付けてください。

 

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腰回りの安定性はかなり高かったと思います。

12キロくらいの重い荷物を背負っても腰で持っているので肩が凝ることはなかったです。

 

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ザックのサイドポケットが両サイドにありますが、これはとても便利でした。

地図なり非常食なりを突っ込んでおくにはちょうどいいスペースです。

 

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レインカバーが最初から付属しています、別で買うと2000円くらいと高いので

登山始めたての頃はお金がなくて、ここはとても嬉しい部分でした。

 

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初期に背負っていたので、ブログ初期の記事である塔ノ岳などで使用しています。

背負うとこんな感じになっています。

サイドにトレッキングポールとペットボトルもしっかり入っています。

 

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これは御前山の記録です。

38リットルは防寒具と軽アイゼン、そこに食料や着替えを入れてちょうど良い位なので

冬山低山で使うならこの付近がいいかなと思います。

僕が使っていた旧型は70点なザックでした。

腰回りにすこし装備をいれたかったので渋めの評価ですが

最新型なら不満点は軒並み解消されているので、使ってみたいですね。

 

⒉Deuter futura 28  ドイター フューチュラ28

 

[ドイター] リュック フューチュラ24 ブラック

[ドイター] リュック フューチュラ24 ブラック

 

ドイターの日帰りトレッキング用の軽量ザックです。

こちらは雨蓋などが付いていないデイパックに近い形状をしたザックになります。

僕が使っていたのは28リットルタイプ、最新型よりもひとつ前の世代です。

 

春や夏で荷物がそんなに必要ないときに背負うべきザックと言えるでしょう。

水2リットル、着替え、防寒具、おにぎり、ゼリー、三脚あたりが入るとパンパンです。

もちろん一眼レフなどを入れて行動することはできません。

日帰り登山で装備が少ない人には、逆にとてもおすすめができるザックです。

 

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割と小さめのザックです、雨蓋が無いので実際は28よりも入る量が少ないかも。

二気室に分かれているので、その点は使い勝手は良いかもしれません。

 

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裏はもちろんドイター特有のメッシュ、これのおかげで暑くなることはあまりありません。

腰のベルトがかなり細く、ウエストパッドも小さいです。

これはウエストベルトは腰で背負うために付いているのではなく

ザックが横にぶれ無いようにする程度に付いてるからだそうです。

なので重量はすべて肩にのしかかります。

 

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中身を開けるとこんな感じです、小さいけども二気室に分かれているのは立派。

 

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こちらもレインカバー内蔵型になります。

 

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雲竜渓谷ではアイゼンやペットボトル3本を入れて歩きました。

しかし着替えはパンツと靴下のみ、

防寒具は最初から着て行くという軽装備でしたがザックは満杯でした。

冬に背負うもんじゃないなこれ。

 

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筑波山あたりで使うとちょうど良いサイズだと思います、高尾山、奥多摩、丹沢なら

これくらいのザックでちょうど良いと言えるのではないでしょうか。

ただし、雨蓋が無いので小物の収納が非常にしにくいという難点があります。

僕的には60点なザックでした。

荷物が多いタイプの登山者にはこの要領はお勧めできません。

 

⒊Deuter ACT Lite45 ドイター エアコンタクトライト45

 

ドイターの縦走用軽量ザックです。 

エアコンタクトには2種類あり、通常版とライトとつく軽量版です。

どちらも縦走を想定できる容量と堅牢性が兼ね備わった本格的ザックです。

 

僕が利用していたのは旧型のACTライト45、冬場の日帰り登山用で使用していました。

冬季でアイゼンを使用して、かつ調理器具が必要な場合には程よい容量でした。

夏の避難小屋泊を考えた場合、30リットル台よりはこれくらいあったほうが良いです。

シュラフ、マット、寝具を入れてほかの装備を入れると50リットル付近は欲しくなります。

 

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形状は下が大きく上が細くなるという形状です、こちらもドイターの二気室。

中心部はメッシュになっていて、ここにレインウェアや非常食を突っ込んでおけます。

 

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裏面はこのようにかなりしっかり作られています、背面長が調整可能です。

なので大体の人の体にはフィットするように作られていると思います。

メッシュ構造ではないので夏に使用すると結構暑い。

でも、冬場に使っていると背中が結構あったかいなと感じることが多く助かりました。

 

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軽量ザックですが、腰回りの作りは相変わらずかなりしっかりしています。

腰のホールド感が非常に強いので締め付けすぎると腰骨付近が痛いかも。

上手くフィットすれば荷物めちゃくちゃ軽く感じます。

 

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背面長変更が可能です、肩のパッドもかなり厚く作られています。

ドイター全般に言えるけどかなりガッチリした作りです。

 

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こちらは左側にのみウエストポケットが付いています。

ウエストポケットは偏向レンズや非常食、ティッシュを入れるのに便利なので両方に欲しい。

 

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こちらのザックは四阿山などで使用しています。

12本アイゼン、防寒具、調理器具、小型三脚、水筒、水などを入れて行動していました。

冬場の日帰りは最低限この要領が無いと防寒具一式が入らないと思います。

 

 

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岩木山です、こちらも着替えなど入ってる状態ですが、ザック内はかなり空いており

雨蓋が下に下がってしまっています。

 

容量がかなり多く、小屋泊まりでも余裕で使用できるサイズであることは間違いない。

最大容量が50リットルなので、活躍する場面は結構多そうです。

 

僕的には75点なザックでした、要領は十分なのですがちょっとダサかった。

ちなみに40リットルと書いてあっても各社サイズが違うので注意です。

 

⒋Millet : SAAS FEE 40+5   サースフェー 40+5

 

[ミレー] リュック サース フェー 40+5(SAAS FEE) Black-Noir-M
 

フランスの老舗総合登山メーカー、ミレーのスタンダードモデルです。

登山始めたなら最初にサースフェー40かリッジ40にしておけば間違いない。

というくらい初心者に必要な機能や容量がばっちりと入ったザックです。

 

容量はACTライトより少なめの40+5リットル、本当に40ぴったりという感じです。

ヨーロッパのメーカーの特徴はザックが縦に長くスリムに作られてること、らしい。

用途としてはACTライトと同じく荷物の増える冬季の日帰り登山に使用しています。

実際は遠征先での日帰り登山をする際に程よく、

2泊程度の旅行にも非常に重宝するサイズです。

 

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まず見た目がやばい、かっこいい、おしゃれ。

灰色の安っぽい素材がどこにも使われてない、この時点でヤバい、かっこいい。

 

……すいません、興奮しました。

機能としては二気室、左右にメッシュポケットが付いています。

ピッケルを縛り付けるループや、上下にマットをつけれるアタッチメントも付いてます。

さすが最もスタンダードで多機能なザック、完成されてる。

 

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背面はこのような感じです、ACTライトと同じく背面メッシュではありません。

気持ち程度にメッシュ構造にはなっていますが、他のものに比べるとその機能は弱い。

腰回りはドイターよりはしっかりしてないけど十分、つかドイターはそこだけすごい

 

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ミレーの特徴はこちらのパーツです、登りなどでこちらに親指を通すと

ザックを前に引っ張ることができて腰や肩の負担を軽減することができます。

登山中に手持ち無沙汰になることが多いですが、解決法としてはかなりいい感じ。

 

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雨蓋にはポケットが二つ付いてます、使い分けができるのはかなり便利です。

財布とかを入れるポケットと地図を入れるポケットを分けることができてかなり良し。

試しにシェリーメイとダッフィーを入れていますが、怖くなってしまった。

 

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サイドポケットも装備していますが、こちらはそんなに容量が多くはありません。

ほぼ使うことがないポケットとなってしまっているのが残念です。

 

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左側のサイドポケットはレインカバーが入っています、同系色だけどオレンジ…。

こちらのレインカバー結構容量があるのと、取り外しができません。

一度出すとしまうのが結構めんどくさいです。

 

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サイドのシルエットは縦長になります、長方形の箱を運んでるような感じになります。

ヨーロッパの山はクライミングが必要な山が多いため、

ザックも自然とそれに適合した形になっていったとかニッピンの店員が言ってた。

コンプレッションベルトがかなりしっかりしてるので、容量の増減しっかりできます。

 

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ウエストポケットは左右に装備されています、本当に便利です。

 

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ウエストベルトはスタンダードな形状です、普通にしっかりしてるレベル。

ドイターは超しっかりしているけど比べるとかわいそう。

ちなみにザックですが、背負い方が各社違うのでドイターの背負い方で他社を背負うと

ちょっとフィッティングがうまくいかなかったりします。

 

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背面のメッシュですが、このような感じで夏場は少し暑いかもしれませんね。

 

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中身ももちろん黒い、形状的に縦に細長いザックなのでパッキングは自然としっかりします。

 

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多くの冬山はこのザックを利用して登っています。

雪山に対応するために購入しました、背中にメッシュがないので暖かいこともあり

冬山では主戦力として活躍してくれていました。

 

2019年現在では冬場はマムート製のトリオンプロがメインとなってしまいましたが……

このサースフェーも山岳写真装備を入れなければすごく使い勝手が良いです。

 

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上州武尊でも使用しています、縦に長いシルエットです。

ピッケルの装着やワカンのつけやすさなど、

雪山装備をつけやすいところはかなりGOOD!

ポケットの数や親指かけなど豊富な機能を持っていることは評価したい。

僕的には90点のザックです。 

 

ザックの定番といっても良いくらい、最初の一つとして完成されたザックなので

迷ったらサースフェー、もしくはリッジが良いのではと考えています。

 

⒌Gregory Z 40  グレゴリー Z40 

 

[グレゴリー] GREGORY ZULU40 ズール40 オゾンブラック M/L 1115907416

[グレゴリー] GREGORY ZULU40 ズール40 オゾンブラック M/L 1115907416

 

ザック界のロールスロイスと呼ばれる背負い心地NO.1メーカーグレゴリーです。

あまりの背負い心地の良さからグレゴリー教に入信しました、と言えるくらいすごい。

容量は40リットル、感覚ですがサースフェーよりもこっちのほうがたくさん入るような…。

腰回りの作りがペラいなとか思っていたんですが、腰で背負うとか言うレベルじゃなくて

【ザックは着るものだ】ということを教えてくれる気持ちのいい背負い心地のザックです。

ちなみに今は最新型のZULU40にモデルチェンジされています。

 

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非の打ち所がないZ40ですが、一点だけ不満なのは自立しないところか。

形状的に立ちません、後ろにごろんっと転がってしまう形状をしています。

ザックの後ろにはレインウェアなどを入れると捗るフロントポケットが付いてます。

これがめちゃくちゃ便利です。

 

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背中はドイターと同じくメッシュ構造、こちらの方がしっかりしている印象。

ベルトの素材が灰色ではなく白っぽい素材で個性的です、留め具類は全て白。

 

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メッシュパーツは本体から結構離れているので通気性はかなりある感じです。

 

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雨蓋のポケットは大型が一つ、容量的には十分です。

 

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中身を開けると裏地が白かったりする、すべすべ素材なので荷物入れやすいです。

軽量化されたザックなので生地がミレーのサースフェーなどに比べると薄いです。

 

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このザックは1気室なのですが、ケツ側から開ける機能があるので

ザックの下側に調理器具を入れていたとしても問題なく取り出すことができます。

お昼時などはこの機能が活躍します。

 

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レインカバーはザックと同色です、これが地味に嬉しいところです。

 

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横から見るとこのような形をしています、雨蓋がお辞儀しないので

荷物が少なくてもいい感じの見た目のままです。

 

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フロントポケットの容量はレインウェを入れるとちょうどいいくらいです。

僕はいつもジャケット、パンツ、ゲイターを入れています。

 

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ウエストポケットもしっかりと二つ装備しています。

 

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腰回りですが、このような感じでしっかり作るというよりも体とのフィット感を優先

結構ペラペラしてますが、おかげで体に異物が当たっている感覚が少ないです。

 

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大雪山旭岳や恵那山などで使用しました、サースフェーのように縦長のシルエットではなく

デイパックのような感じで後ろに伸びてくシルエットです。

 

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何と言っても背負い心地が最高、そしてレインカバーの収納場所や

程よいポケットの多さといい非の打ち所がありません、100点!!

2019年現在は後継のZuluシリーズに移行しており、Zシリーズは終了してしまいました。

 

 

背負ってみた感じの違いは ZuluはZに比べて湾曲が少なく物が入れやすい。

基本機能は同じなので、より進化したZuluが僕も欲しいです…。

 

⒍Gregory Z 35  グレゴリー Z35 

[グレゴリー] GREGORY ZULU35 ズール35 オゾンブラック S/M 1115897416

[グレゴリー] GREGORY ZULU35 ズール35 オゾンブラック S/M 1115897416

 

グレゴリーでほぼZ40と変わりのないと思われがちなZ35です。

現在はZulu35と呼ばれるものがZ35と同じ扱いになっています。

Z40との違いはフロントポケットがないことと全体的に一回り小さいことです。

ドイターフューチュラ28の変わりに購入しました。

 

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フロントポケットは付いていませんが、一応レインウェアが入るポケットが付いてます。

シルエットはZ40と同じです。

 

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裏側もZ40と同じですね、全く同じです。

 

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中身も基本的には同じ作りです、荷物も入れやすい。

 

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ドイターフューチュラ28とこれを比べた時の決定的な違いはこの雨蓋にあるでしょう。

雨蓋ってめちゃくちゃ便利です、ここに財布だの交換レンズだのダッフィーだの…。

少なくとも僕は雨蓋のないザックはもう使いません。

 

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こちらのザックも1気室、Z40と同じく下部へのアクセス用のファスナーが付いてます。

 

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レインウェアはこんな感じでこのポケットに入れておく感じになるでしょう。

 

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ウエストポケットもZ40と同じ、ここにレンズフィルター入れれてとても便利です。

 

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レインカバーはもちろんザックと同色です。

レインカバーの入っている場所がいいですね、正直ここかザック下部の二択だと思います。

 

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記事の中だと様々な山で使用されています。

今では山行時間が8時間以内の日帰りであれば大体これを選びます。

 

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日和田山などの低山歩きでも大活躍です。

宿泊荷物やバーナーを持ち歩かない山行はほとんどこれで済ませることができます。

程よい容量、軽量なボディ、着ているかのようなフィット感、全てが最強。

今のところ日帰りだと一番使用頻度の高いザックです。 

 

⒎Gregory  BALTORO75 グレゴリー バルトロ75

 

グレゴリーのテント泊ザック、迷ったらとりあえずこれというくらい良い。

テント泊用で購入しました、縦走用ザックでこれ以外を選択肢に入れることってあるのか

というくらい完成度の高いザックだと思います、不満全くありません。

容量は75リットル、フルで入れると20キロ近い重さまで荷物入ります…。

そんなに大量の荷物背負って歩きたくないけど。→筋肉つけりゃいいだろ(2019年俺)

腰部分の安定性や背負い心地の良さも凄まじいですが、

フロントポケットは付いてるしアタックザックが内蔵されてたりと嬉しい機能が沢山。

 

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Z40をそのまま大きくしたような見た目ですが、こちらはちゃんと立ちます。

フロントポケットは結構な容量があり、めちゃくちゃ使い勝手がいいです。

 

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斜めから見るとこんな感じです、シルエットも縦に長いタイプより僕は全然好き。

 

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背面システムですが、やばいです、すごい背負いやすいです。

めちゃくちゃしっかりしてます、さらにメッシュも付いてます。

 

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ドイターが涙目になるくらい腰回りしっかりしてます、25キロ近い荷物を背負っても

フィット感が保たれるのはグレゴリーのすごいところ。

 

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結構大きなウエストポケットが付いています、スニッカーズとか入れることが多いです。

 

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サイドポケット完備です、両方についてますがこれもまた便利。

地図を入れておいたりヘッデンを入れておいたりといろいろ使えます。

 

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雨蓋のポケットは二つ付いています、こちら上下じゃなくて左右なのがすごくいい。

レンズを入れるところとそれ以外を分けたのですが、とても便利でした。

同行者にレンズを取ってもらうことが多かったのですが、取り出しやすかったようです。

 

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レインカバーは元から付いていた物は紺色だったので、赤を購入して入れておきました。

これだけは不満かな、最初から同じ色入れておいてくれればいいのに。

 

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雨蓋は結構でかいのでレインウェア、ウインドブレーカー、手袋など

行動中に使いたい物をとりあえず全部突っ込んでおいても余裕があります。

 

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バルトロは2気室と1気室を中の仕切りで変えることができます、

下部へのアクセスはサースフェーやフューチュラと同じです。

 

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常念燕縦走を行うために購入しましたが、このザックのおかげでかなり快適でした。

この後聖岳でも使用していますが、テント泊にはこれくらいのサイズがあると安心です。

 

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横から見るとこんな感じです、75リットルともなればかなり大きいですが

見た目からくる重量感を感じさせない背負い心地があります。

背負い心地に関しては最高ですし、機能面では欲しいポケットは付いている。

アタックザックも付いている完成されきったザックかなと思います。

 

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聖岳やトムラウシ、冬の雲取山といった登山たちでも大活躍しました。

文句無しの120点満点ザックです。

 

まとめ

7つのザックを紹介しましたがここで個人的な使い心地のまとめをします。

1.グレゴリーZ35(Zulu35)  120点

 日帰りが多くなる春先や紅葉で大活躍、レインギア、一眼レンズ2本、水2リットル

 軽量三脚、着替え一式、ご飯、地図、ダッフィーその他。

 これら全てを突っ込んで適度な空きが生まれる僕のベストザック。

 軽量ハイキングにはもってこいの最強ザックの一つじゃないだろうか…。

 

2.グレゴリー Z40(Zulu40)  100点

 背負い心地がとにかくいい、迷ったらこれ、オールシーズン使いこなせます。

 ちなみにLは相当でかかったり、欲しい人は店頭で絶対にフィッティングしましょう。

3.グレゴリーバルトロ75 100点

 テント縦走で使うならコレ、75あれば冬も使えるらしい。

 背負ってテント場に着く頃にはザックに感謝を覚えるレベルのザック。

4.ミレー サースフェー40+5 90点

 スタンダードバックパック、見た目は一番かっこいいと思う。

 Zに比べると少し重い作りですが、それは生地とかがしっかりしているから。

 2気室でポケットの多いザックが欲しいならコレ。

 モンベルのザックが欲しいなと思っている方ならこれを買うときっと成仏できる。

    個人的には冬に使うととても幸せになれたザック。

5.ドイター フューチュラ28 60点

 なんだかんだで日帰り登山で一番使ったザック、雨蓋がなく

 小物を入れるのに非常に毎回難儀したのを思い返します、それ以外は特に文句ない!

 でもやっぱり雨蓋があるかないかはでかかった。

6.ドイター エアコンタクトライト45 75点

 サースフェーが来るまで冬の間頑張ってくれたザック、作りの割には軽量です。

 軽めのサースフェーが欲しいという方は選択肢に上がるのではないでしょうか。

 ちなみにドイターは全体的に安い。

7.ドイター フューチュラpro38 70点

 腰回りの背負い心地はとにかくしっかりしていて安定感があります。

 サイドポケットが付いているのはいいところだと思います、レインカバーの位置も良い。

 こいつに赤があれば俺は使い続けていたかもしれない。

 

ということで、日帰り登山に使うならZ35(Zulu35)、サースフェー40を僕はオススメします。

初めての一個ということであれば40リットル、冬でも使うことが可能です。

テント泊は個人的にはバルトロがオススメです、

ICI石井やさかいやで毎週ザックを背負ったり降ろしたりしていましたが

バルトロを買って本当に良かったと思います。

 

登山においてザックは重要なアイテムだと思います、

割とちゃんとザックを背負った人のレビューは少ないので

みなさんのザックの購入材料になれば幸いです。

 

ザック比較の最新記事を書きました、こちらもご覧ください

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