【山と写真】山岳写真上達のために読んだお勧め本を紹介させてほしい
こんにちは、山岳写真がうまくなりたいので
日々本を読んだり通勤スナップに余念がないRedsguarです。
山岳写真、それすなわち【基本的には登山】なのですが。
写真撮影の技術というのも、もちろんその中には含まれてくるのかなと思います。
まず安全に登山をすることを前提としたうえで、写真撮影に気を回す。
そのためには、普段の私生活から写真に関して勉強をしたりすることが必要かなと。
今回はそういった考えから、読んでとても参考になった本のご紹介をしたいと思います。
■写真撮影の心得の定番、ナショナルジオグラフィックシリーズ
写真の上達法の本はいくつかあると思うのですが、
日本では撮影技術系のレパートリーや状況における対処法的なものが多いと感じています。
山岳写真でもパターンに応じて作例を紹介している本が多いのですが。
個人的には基礎力に効く、写真の心構え、原理原則的な法則の勉強をして
しっかり土台を作ることが大事なのかなということで、
ナショジオシリーズをお勧めしたいです。
プロの撮り方【露出を極める】
- 作者: ブライアン・ピーターソン,ナショナルジオグラフィック,武田正紀,関利枝子
- 出版社/メーカー: 日経ナショナルジオグラフィック社
- 発売日: 2013/02/21
- メディア: 単行本
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ナショジオのプロの撮り方シリーズでどれを最初にと聞かれることが多いのですが。
読みやすい文体で基本的な露出の話をしてくれるブライアンさんの本がお勧めです。
ブライアンさんの本は露出を極める→構図を極めると続くのですが、
絵作りという部分の基礎を読みやすさ重視で語ってくれるのが良い所だと感じています。
僕が理解できている範囲でこの本の内容を解説すると、
写真における構図を決めるためには、その状況や表現したいことに最適な露出である
「創造的な露出」を選択することが重要で、そのための心構えや話をしてくれます。
例えば、よく風景はF22で絞って撮ろうという話があると思いますが
あれがなぜF22なのか、絞る必要がなぜあるのかといった理由の一つがかかれていたり
逆に表現したいことによって絞りをどう扱えばいいのかといったことが書かれています。
f値というものや、シャッタースピードといったものが「絵作り」にどう影響するか
絵を作るために最適なf値やシャッタースピードとは何かを考えるようになるための
気付きを得ることができる本だと思います。
印象的だったのが、カメラの設定上露出計が差す正解の露出は数種類ありますが
その中でやりたいことや被写体に対して最も創造的な露出を選択しようというものです
僕は今まで登山道中で暗い時、明るくするためにf値を上げたり下げたりしていたのですが
僕の場合絵作りに関係のあるf値を何も考えずに上げ下げしてはいけないなと
思い直したりするきっかけをいただいたりしました。
プロの撮り方【構図を極める】
露出を極めるの続編となる本です。
この構図を極めるは、露出の次の段階である構図の話をしています。
構成力を上げるためのマクロレンズを使った練習方法やフィボナッチの法則を元にした
画面構成の仕方など、思想的な部分と技術的な部分が描かれていきます。
また、広角レンズにおける効果を利用した構図の作り方なども言及されており
山岳写真や風景写真、はたまたポートレイトまで幅広く構図に関しての勉強ができる本です。
ブライアンさんの語り口がかなり優しいので、露出を極めると同じく比較的読みやすいはず。
画面内の遠近感の出し方の糸口などはこの本から得れるかもしれませんね。
個人的にはマクロレンズを使った練習法から始まり、各種遠近法の解説
フィボナッチ数を基本とした画面の層の構成や色彩の扱い方といった部分の基本
そういった記述が、それらをより深く考え写真上達の糸口を与えてくれると感じました。
深く学ぶというよりは学習のきっかけを発見する本だと受け止めております。
プロの撮り方【構図の法則】
構図を極めるの次の段階でお勧めしたいのが構図の法則。
ですが、この3冊目で文体がとても難しくなります、なので1冊目にはお勧めしません。
筆者はブライアンさんではなくリチャードさんにバトンタッチ、
文体が一気に学術的というかちょっと難しい感じになっていきます。
内容としては構図を極めるで語られた各種技法や法則をより深く解説するものです。
バウハウス等で研究された人間の視覚認知の法則が写真術にどう関係があるか
といったことから話は始まり、各視覚効果や構図の配置における画像認知への
影響や法則性を解説してゆくといった本になります。
中でもビジュアルウェイトなどの解説は興味深く、山で写真を撮影しても
その力を感じることが非常に多いです。
難しい本ですので、何度も読み返すことが要求される本となるでしょう。
僕も2回読み直し、今呼んでいる本が終わればまた読み直す予定です。
読み直すために新たな発見があるので、構図を極めると合わせて
写真における構図の組み方で悩んでいる人には効果があるはずです。
個人的な読順なのですが
1.露出を極める→2.構図を極める→3.構図の法則
が良いと考えています。
■登山とはすなわち日々の心構えである
筋トレが最強のソリューションである
筋トレが最強のソリューションである マッチョ社長が教える究極の悩み解決法
- 作者: Testosterone(テストステロン)
- 出版社/メーカー: U-CAN
- 発売日: 2016/01/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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筋トレをしなくてはなりません、登山においてカメラという余分な荷物を持つ行為。
それにあがなうためには筋トレをしなくては、なりません。
ミラーレス一眼だとしてもそれは余分な荷物になります。
それにより荷物の重量は上がり、身体への負荷は上がっていきます。
この本は面白おかしい内容ではあるのですが、筋トレに関しての自己啓発としては
結構ポジティブにさせてくれる内容が多く、
へこんだ時にとりあえず読むと元気にさせてくれます。
登山はおしりの筋肉や体幹の筋力がとにかく要求される過酷なスポーツ。
日々筋トレすることを習慣としておけば、必ずや筋肉は写真撮影でも味方をしてくれます。
登山でカメラを持っていきたい、その場合はどんな写真の本よりも
まずは筋トレの本を買うことをお勧めいたします。
■宣伝
ちなみにnoteも書いているのですが、遠近感に関しての考え方や
層の重ね方に関しては書いた内容がフォトグラファーズアイシリーズでも語られており
ある程度考え方としては正しいのかなと……。
風景写真を撮影する際など、画面を3つに分割して考える方法などに関して
もし興味があれば、下記のnoteをご覧になっていただけますと幸いです。
というわけで簡単に、僕がここ1年以内に読んだ写真の本についての紹介でした。
ちなみに、基本僕が最近撮影する写真は本で得た知識を利用して撮られています。
少しでも「いいな」と感じてくれる写真を僕が撮っていたら。
それは魔法を使うわけでもなく、日々の勉強が影響しているのかもしれません。