【北関東】雲竜渓谷、連なる巨大氷柱と雲竜氷瀑の天然氷を食す日帰り登山
2018年2月4日、栃木県日光にある雲竜渓谷にいってきました。
雲竜渓谷は冬になると数多くの凍った滝が現れ、多くの観光客で賑わいます。
特に巨大な氷柱が何本も連なる燕岩付近はアイスクライミングをする方々や、
氷瀑を見に来た方々で賑わいます。
過去山と渓谷の表紙を飾り、それ以来冬の人気スポットとして
関東界隈の登山者の冬の風物詩となった場所です。
前回、雲竜渓谷の氷を砕いてウイスキーロックを作るという企画を思いつき、
雲竜瀑で無事完遂することができたのですが
今年も雲竜瀑の氷を使ったドリンク作成を行いたいと思います。
日光のおいしい水が凍った日光氷室氷ならぬ日光雲竜氷で作る
究極のドデカミンの旅がいま始まる!!
雲竜渓谷について
雲竜渓谷がシーズンを迎えるのは例年一月末から二月初旬、
関東エリアが最も寒くなる時期です。
寒い日が続けば氷瀑は大きくなり、見ごたえもうなぎ登りです、
そして歩きやすくもなるので、本当に一番寒い時に歩きたい。
よく雲竜渓谷に6本爪アイゼンで行けますかという問答を見かけますが、
雲竜渓谷は12本アイゼンがない方は入らない方がいいです。(危ないよ)
冬山の中腹にある谷底ということもあり、落石や落氷、
滑落の危険性もそんじょそこらの山よりはずっと高いところです。
氷瀑テラスとも呼ばれる燕岩付近をを過ぎた奥にある雲竜瀑、
一本滝が凍った巨大な氷柱の迫力は生で見てこそ。
迫力を伝えれるような写真が撮れなくて辛いところですが、
是非ともこの景色は名まで見て頂きたいなと思う景色です。
高さ100mにもなる超巨大な氷柱のお化けが目の前にズドーンと現れる景色は圧巻。
それでは冬の風物詩、雲竜渓谷氷瀑登山の始まり始まり……。
1.雲竜渓谷登山に関して
雲竜渓谷へのアクセス
公共交通機関
【電車】北千住→東武日光 1,530円
【タクシー】東武日光→登山口 1,500円〜2,000円(混雑具合によって降りる場所が変わる)
【電車】東武日光→北千住 1,530円
往復合計 4,560〜5,060円くらい
北千住から電車で行くと思いの外リーズナブルに歩けます。
帰り道は駅まで頑張って歩きましょう、観光だと思ってさ。
車で行く場合
【高速】浦和→日光IC 2,880円/3,480円(ETC/普通)
往復合計 5,760円/6,960円にプラスしてガソリン代がかかる
雲竜渓谷登山口駐車場は駐車台数が少なく、路上駐車が散見されます。
瀧尾神社に15台ほど車を止めることができます。
林道は舗装されていますが、時期的に凍結しているので、4WD以外は奥に行かない方がいいです。
雲竜渓谷のコースタイム
瀧尾神社6:50→雲竜渓谷登山口7:35→日向砂防堰堤8:00→川沿いルート入り口8:45→
日向ダム分岐9:25→洞門岩9:45→雲竜渓谷入り口10:05→雲竜瀑10:50-11:25→
洞門岩12:15→瀧尾神社13:30
合計登山時間 6時間40分 川沿いに行かなければもっと雲竜瀑でのんびりできましたね……
この登山で使ったお金
高速代金往路 2,880円
高速代金復路 2,880円
ガソリン代 3,000円
朝ごはん 620円
ドデカミン 150円
おみやげの餃子 1,080円
行動食 600円
合計 11,210円 車で行くと割高ですねー、ガス代はケチれたかも
この登山で使用したカメラ
前回の記事はこちら
- 1.雲竜渓谷登山に関して
- 2.瀧尾神社駐車場から登る雲竜
- 3.日向砂防堰堤から雲竜渓谷入り口へ
- 4.雲竜渓谷、自然の生んだ氷の楽園
- 5.雲竜瀑、落差100mの巨大氷柱を見る
- 6.下山、長い長い林道歩きへ
- 7.まとめ
2.瀧尾神社駐車場から登る雲竜
2018年2月4日5時00分、東北自動車道佐野サービスエリア。
寒いです。
2月の栃木はとても寒い、一年で最も寒いこの時期
女峰山中腹の雲竜渓谷では氷瀑かバリバリ出来上がっており
日光はそれはもう人で溢れます、僕もそんな観光登山の一人として今日はやって来ました。
前回は電車で来たのに今回は車で、だって楽なんだもん。
車って楽です、朝起きるのも比較的遅くていいし途中でこうしてごはんも食べれるし
何よりもトイレによれるチャンスが多いのはありがたいところです。
今日も東北道定番の佐野で佐野ラーメンを食べて登山に向かいます。
午前6時50分、瀧尾神社前駐車場。
車で来た場合は東照宮の北側にあるこの駐車場に車を停めるのがおすすめです。
ここから先にも行けますが、道が凍結しているのでスタッドレスなしでは確実に無理。
突撃してスタックしようものなら大迷惑なので絶対にやめましょう。
また、人気のスポットゆえに奥の駐車場前は路上駐車が大変多くなっております。
僕は路駐で戸惑うのも嫌なので、駐車場に車を止めて登ることにしました。
前回もこの辺でタクシーを降りたし、歩くことに抵抗はありません。
登りはじめから地面はご覧の様子、わだち部分は凍結しています。
朝7時ということもあり日が登ってきます。
寒々とした空気が一気に暖かくなる、朝焼け差し込む杉の樹林のなかを進みます。
つるっつるです、この日も何台かの車がタイヤを空転させながら頑張って登っていました。
僕は四駆じゃないと来たくないなぁ……と思います。
今の車が20万キロ走ったらフォレスターとかエクリプスクロス買うんだ。(残り13万キロ)
雲竜渓谷へ向かう林道の入り口までは50分ほど、基本舗装路なので安心して進みます。
登山道入り口に近づくと、目の前に路駐の車が沢山現れる。
結構エクストリームな停め方しているのね。
午前7時30分、登山道入り口到着。
雲竜渓谷へのアクセスは2つ、林道沿いに歩き続けるものと、
川沿いに登山道を上るものの二つです。
基本登りは川沿いに登るのが楽しいかなと思いますが、迷いやすいので
自信がない人や初回の方はおとなしく林道を歩くことをオススメします。
川沿いにいくルートはこちら、それではプレイボールです。
まずは堰堤を越えて川の対岸に向かいます。
この橋を越えて対岸へ、この橋途中が金網になっていて
高所恐怖症の人にはクリティカルな恐怖を与えてくるので気を付けてください。
ちなみに僕は本当に怖くて下見れませんでした。
天候は快晴、山を眺めると真っ白な山頂が見える、女峰山だよな?
登ったことがないからいまいちピンと来ないけれども。
日本全国の山で山座同定ができるようになりたい、まだまだ頑張らなくては。
対岸の細い林道はおそらく堰堤の整備を行うための工事用林道だと思われる。
そこを上流にどんどん遡上していきます。
前回来たときに比べるとかなり踏みあとが多い……、道がすごく歩きやすいことになってる。
雲竜渓谷に向かうまではいくつもの堰堤を越えていきます、
こういう人工物ってなんか恐怖感を駆り立てて怖いですよね……。
午前8時00分、日向砂防堰堤到着。
日本一の砂防ダムと言われている日向砂防堰堤に到着しました、これ日本一だったんだ……。
初めてくる人だとここからどうやって上に登るのかわかんないと思う。
ここは画面右側の斜面にルートがあるので冷静に右側斜面へ向かいましょう。
3.日向砂防堰堤から雲竜渓谷入り口へ
写真で見るとそんなんでもないんだけど、実物は巨大で恐怖感を駆り立てる。
無機質なコンクリの色合いといい怖いよなぁ……。
高巻きを利用してのぼります、ここで本格的な登山道へ。
地面は凍っているのでしっかりとしたアイゼンを装備しましょう。
よく6本でも〜って書いてるブログ見るけど、基本は12本だと思う。
虎ロープがあるので道は分かりやすいけれども、地面のコンディションは悪い。
かなりぐずぐずだし、傾斜も急なんで気を抜いたら怪我すると思いました。
最後のポイントが少し怖いかもしれません。
堰堤の上に上がるとご覧の光景、みんなそりゃ先端までいきたくなるよね
堤防から山側を見るとこんな感じ、堰堤の上はだだっ広い川原が広がる。
さっきまで歩いていた谷筋、雲竜渓谷は谷間を延々と登ってゆく。
なので、ちょっとどころではなく寒い、晴れているからといって薄着で来ると痛い目に。
堰堤から下を見ると肝を冷やす景色が飛び込んでくる、垂直に切り立った人工壁の方が怖い。
雲竜渓谷は山側なので堰堤を降りて河原を進んでいきます、足跡がびっしり……。
前回はこの堰堤を歩いたあとに林道に復帰しましたが、
今回は河原コースを歩いてみようと思っていたのでこのまま進みます。
しかし、進もうとするコースの方向にはバッテンが……
とりあえず谷底の景色を見てみたいので進むことにしました。
ばつ印がついていたわりには足跡が沢山……。
雪が溶けて川を渡らなくてはならないポイントがいくつか出てきます、
跳躍のパラメーターが高くない人や装備が重たい人はきついかもしんないですねこれ。
歩いていると氷のカーテンが奥に見えてきました、おお、あれが見たかったのよ。
谷底コースの途中で現れる氷のカーテン、小規模な氷柱が列柱様式に横一線に並びます。
奥に進んでいくとどんどん氷柱が現れ始めます、
それと同時に雪も深くなり、トレースも心細いものになっていきました。
そして写真の地点まで到達したタイミングで悟ります。
「あ、この先多分無理だな……」
氷の鎧をまとったような大地を縫うようにして進むと川をわたる地点が沢山出てきます
下調べの段階ではもう少し凍っているときいていたけど、溶けてしまったのかな?
結構頑張ってジャンプしないといけない地点が増えてきました、
装備が重い僕にとって川に落ちることはカメラの破損につながり
経済的な死が待ち構えているのでなんとしても避けなくてはなりません。
といいつつもスーパーマリオ並のジャンプを駆使して何とか進んでみました。
荒々しい氷柱が辺りを埋め尽くすこの景色は見ごたえはあるけど、
戻れるか心配でならない、果たして俺は生きて雲竜瀑を見れるのか!?
そしてここ、また川を渡って左の斜面を登っていくのですが、
斜面の状態が悪かったので僕はギブアップしました。
へたれで大変申し訳ないという気持ちで一杯ですが、滑落するよりはましです。
上を見ると氷柱が……、ひっきりなしに小さい氷が落ちてきたりするので怖いところです。
午前9時25分、通常ルート復帰。
さて、急いで堰堤前まで戻り通常ルートに合流しました。
時間を結構ロスしてしまったのでここから先は巻きぎみで歩きます。
僕が谷底で四苦八苦しているうちに皆さん先に進んでしまったらしい。
林道沿いは地面が平ということもあり滅茶苦茶歩きやすい、
これまでの苦労はいったいなんだったんだ。
午前9時45分、洞門岩到着。
沢コースとの合流地点である洞門岩にようやく到着しました。
まだもう少し渓谷沿いの景色が続きます、巨大な氷のカーテンはもうすぐです。
巨大な谷底を歩いている感じが強くなり、
冒険をしているんだなという雰囲気がこの辺から強くなってくる。
見るもののスケールが洞門岩から先はどれも大きいのが特徴です。
雲竜渓谷の本体はまだ上にあるので登る、まだまだ登る。
正直この辺まで来るともう登りはいいよーっていう気分です。
それでも手を緩めない雲竜渓谷、ぐぬぬ。
午前10時5分、雲竜渓谷入り口。
登りきるといくつかのテントが張られた広場に出ました、
雲竜渓谷本体の入り口にようやっと到着です。
この階段を降りたらその先はもう氷の楽園、わくわくが止まりませんね!
しかしここまで来てもいまだ浸水の危険性は至るところに潜んでいます、
川に落ちないことだけ注意して先に進みましょう。
4.雲竜渓谷、自然の生んだ氷の楽園
階段を降りて少し進むと氷のカーテンが見えてきます、
ようやく雲竜渓谷本体にたどり着いた……。
今日は一回引き返したりした分すごい長いこと歩いた気がするぜ。
渓谷に入ってまず最初に現れるのは壁一面を覆う巨大な氷の壁。
氷壁と呼んでいいのではないかしら?
天然の彫像ですね、滴る水が凍って出来た氷柱が何段にも連なります。
氷って大きいと青くなるんだぜっていうのをここで体験することが出来ます。
ちょっと溶けているような気もするけど、前回と変わらぬイケメンな氷壁。
山にこないと見れない景色ですね、雲竜渓谷はもう十分メジャーで
アクセスも楽なので冬の定番と化した気がする。
氷に近づいてみる、本当に水が一瞬で凍ったような姿です、
氷のなかには気泡がいくつも含まれ神秘的な見た目になっていました。
下から見る迫力が好き。
所々川をわたるシーンが……、前回はここまで川を渡らなかった気がするんだけどな。
やはり毎年少しずつ暖かくなっている影響を受けているんでしょうか?
上を見上げるとご覧のような氷柱がづらり、
落下物に当たったら一撃なので細心の注意が必要です。
こんなのは小さいもので、至るところに巨大な氷柱がぶら下がっています。
水の滴るところに氷柱あり……、壁からにょきにょきと生えた巨大氷柱が壁づたいに続く。
午前10時25分、雲竜渓谷友不知到着。
雲竜渓谷の名所のひとつ、氷柱のテラスに到着しました。
入り口から見ただけでわかる超巨大氷柱の存在感。
今年はなんと三本も氷柱ができており、例年に比べ氷柱の発育がよいとの事でした。
入り口の壁にはクライマーの方が、すいすい登っていってビックリした。
お決まりの角度から見る氷柱テラス、今年は氷柱の数が多くて見応え十分
あたりはアイスクライマーの方々でとても賑わっていました。
氷柱にはロープがかかり、登る準備はバッチリといった状況。
僕はちょっと後ろから撮影をさせていただきます。
やはりここはあれですね、広角があると捗ります、
20ミリかそれ以下のレンズがほしくなると思う。
さて、氷柱の裏手に向かいます。
目の前の道をたどって素早く壁の下にとりつきましょう、上から何か落ちてきそうで怖い。
オーバーハングした壁にペタッとくっついて落下物から身を隠します。
この時期はそんな頻繁にものが落ちては来ないけど、全力で注意しましょう。
氷柱の裏手はこれまた神秘的です。
昔山と渓谷で表紙を飾ったときはこんな角度だったかな、
見上げる氷柱の先には雲竜瀑が見える。
氷柱の迫力はなかなか、青氷が集まったすさまじい見た目。
一本いただいて、かき氷を作りたくなってきた。
こちらもすごい、滴った水滴が凍って地面から登って行く逆氷柱ができていました。
除きこんでみるとご覧のような感じです、超きれい。
地面付近はこんな感じになっています、氷のお化けですねこれは。
氷から覗く雲竜瀑方面がかっこよすぎますね。
落ちてきたらひとたまりもない……。
氷の造形はとても特徴的で、入り口にテントを張って
数日にわたり何度も入ってきて写真を撮影したい。
氷瀑の裏側を思う存分堪能したので戻ります。
今年は寒かったということで巨大な氷柱が三本形成されていました。
前回見たときは二本だったので、ちょっと得した気分です。
ここぞとばかりにクライマーの方々が三本目に支点を構築して楽しんでいらっしゃいました。
いいクライミングスポットなんでしょうね。
ちなみに裏側を外から見るとこんな感じ、さっきまで画面右端の方々のところにいました。
水滴がとにかく滴るのでカメラがひどく濡れる。
ニコンの1.4レンズが防滴なのかはわからないけども一切不調はなかった。
あとさすがD850だ、びしょびしょになっても問題ないぜ。
この辺の氷柱は日当たりがいいため、すべて下に落ちてしまったようです。
こんな感じに地面にはぶっ刺さった氷柱が。
画面左側の巨大な氷柱はあとでとんでもないことになるのですが……。
この辺の氷をけりだしてかき氷にしても美味しそうだな。
といったことを考えながら先に進みます。
目標は画面右に見えている雲竜瀑です、氷のカーテンの側を通って奥に進みます。
さて、雲竜瀑に登るためには高巻きが必要です、
ご覧のように斜面を詰めて大回りで雲竜瀑に向かいます。
ここが結構急で危ないので、アイゼンは必須かなと思います、もちろん12本。
こんな感じの足場を歩きます、皆木の枝とかを頼りに登って行く。
人が沢山歩いたあとなので雪がシャバシャバで滑りやすい、
アイゼンないと怖いと思うが。
登りきったら雲竜瀑へトラバースしていきます、ここが一番気を抜いたらやばくて
落ちたら下にある滝坪に一直線です、
そのまま雪の下の川を流れていくと考えると絶対に落ちれません。
5.雲竜瀑、落差100mの巨大氷柱を見る
午前10時45分、雲竜瀑到着。
目の前に巨大な雪のタワーが現れました、これが雲竜瀑です。
それと同時に雲竜瀑の麓で休んでいる大量の人も、今日はすごい人の数ですね……。
写真だと小さく見えてしまうのですが、
近くを上るクライマーの方とサイズを比較してみると巨大さがわかるはず。
高さ100mにもなる超巨大な氷瀑が目の前に現れるわけです、東京タワーの1/3ですよ。
ズオオオオッ!と聳え立つ巨大なアイスタワー、複雑な造形を持った自然の氷塔です。
ちょっとずつ近寄る、怖いんだなこれが。
水はどこに流れているんだろう?内側か?
雲竜瀑を過ぎて展望台まで上ります、するとこんな感じに雲竜瀑がこんにちわ。
巨大な氷柱お化けですねこれは。
毎年造形が違うので、毎年楽しめると隣のパーティーが言っていました、そらそうだ。
この雲竜瀑の迫力は結構満足感があります、冬におすすめの光景ではある。
雲竜瀑だよダッフィー、前も来たこと……ないのか。
このダッフィー人形の初デビュー戦がどこなのか、もう覚えていません。
雲竜瀑があまりにもかっこいいので暫く撮影を続ける。
この川は稲荷川というらしいのですが、女峰山の中腹から流れ出て鬼怒川に合流するらしい。
栃木の川は全て鬼怒川に通じていることにしておこう。(那珂川は……)
歩いてきた登山道方面ではクライマーの人が練習をしています
画面左側の日当たりのよい方は氷が溶けて、
バキバキいいながら氷柱が落ちているので登れないんでしょうね。
雲竜瀑の奥、女峰山側の景色はこんな感じ、すごい切り立った渓谷が続きます。
よく考えたらこんなに高度差のある谷間そうそうねぇぞって思う。
雲竜瀑を見上げる僕と雲竜瀑を比べてみる、巨大さがおわかりいただけただろうか?
さて、雲竜瀑も見れたので今日の目的である美味しい炭酸ドリンク造りでもしてみます。
美味しいっても生水が凍った氷で炭酸ジュースを飲むだけなんだけども……。
とりあえず付近に落ちている綺麗な氷柱を入手します。
アイゼンで踏んづけたりピッケルで砕きましょう、そして中の綺麗な氷を取り出してコップに入れます。
これで準備は完了です、あなたはとても美味しいドリンクを飲む権利を手に入れました。
「今日はドデカミンでいいや」
と駅で購入したドデカミンをいれてビックリ。
「な、なんだよこの黄金聖水は……?! 健康法みたいな見た目になったぞ……」
すっごい色鮮やかで綺麗な黄色いドリンクが出てきて焦りました……。
見た目はあれだけど、中身はドデカミンです。
雲竜瀑に乾杯、自然の恵み(氷)をありがとう。
味はいつもの1.5倍増しで美味しいドデカミンでした、
冷えすぎて頭がキーーーンとしてしまうくらい冴え渡っていた。
午前11時25分、下山開始。
さて、やりたいことは全部やったので下山を開始します。
雲竜瀑も見納めです、二回見れてよかった。
次回は何年後になるだろうか、そのときもまた巨大な氷の柱を見せてほしいものです。
帰り道はこんな感じで高巻きに戻ります。
午後に入り雪も大分緩んできている……。
ここでブログを見てくれている方と一緒になると言う幸運があり、
色々話ながら友不知まで降りることとなりました。
そして降りているときに事件は起こりました。
視線の先、友不知の氷柱カーテン付近で地面に突き刺さっていたあの氷柱
偶然寄りかかった登山者が氷柱の崩落に巻き込まれて氷柱の下敷きになってしまったのです。
下から悲鳴が聞こえ、上から見ていた僕らも全身が底冷えするくらいの恐怖の景色。
正直「あ、死んだ……」って思うくらいの光景でした。
幸いにも登山者の方は隣にいたクライマーの方々により救出され、
怪我もなく無事だったようでした。
やべぇ瞬間を見てしまったと思っていたんだけども、何事もなくてよかったです。
画像の辺りは崩落も激しく、落ちている氷柱が転がったりするので
本当に気を付けないと危ないですね。
というか地面に刺さった氷柱は不安定なので近寄ってはいけません。
氷柱のカーテンは素晴らしいけども、危険が一杯な雲竜渓谷です。
午前11時35分、氷瀑テラスから下山。
正午付近にはいると氷瀑テラスには太陽の光が入らなくなります、
谷間なので光が入る時間というのが限られているんですね、そのため急速に寒くなります。
雲竜渓谷を見るなら午前中の限られた時間がベストタイミングなのです。
日陰となってしまった谷筋を出口に向かって進む。
人が増えて地面が踏みならされ、行きに比べると川をわたるシーンが増えていました。
氷のカーテンも見納めです、またいつかあいましょう。
来年も是非綺麗な青氷をたわわに実らせてほしいものです、
最近気温が高めだけど負けないでほしい。
6.下山、長い長い林道歩きへ
下山は川沿いではなく車道を選びました、
なにも考えずに歩き続けられて楽だからです。
その分とんでもなく長いのでつまんないんですけど……。
階段を上ったら雲竜渓谷は終わり!
無慈悲な林道がスタートします、
この林道歩きも慣れておかないと辛い山が結構あるので、頑張って歩きます。
十二分に圧雪されているので歩きやすい、
アイゼンいらないかなと思って途中からアイゼン無しで歩きました。
延々と林道を歩く。
途中つまらなさが限界を迎え奥さんに電話しようとするも圏外で繋がらず、苦虫顔で下山。
午後12時35分、稲荷川展望台。
川沿いの堰堤を見ることができる展望台です、疲れたのでちょっと立ち寄ってみます。
展望台からの景色はご覧の模様、雲が多いけれどもしっかり晴れていますね。
いい日に歩けてとても幸せでした。
杉樹林が現れるところまで下ってくればゴールはあともう少し。
午後1時30分、瀧尾神社駐車場到着。
ようやく帰ってきました……、林道がとにかく長かった雲竜渓谷。
歩くときは覚悟が必要ですね。
最後は神社にお参り、無事に下山できてありがとうございました。
この後、風呂に入ろうかなと思いましたが
寒かったため全く汗をかいていなかった事と、奥さんがお家で待っていることから
まっすぐお家に帰ることにしました、道中餃子を購入し、埼玉への帰路につくのでした。
宇都宮餃子でパーティーを楽しんだのはいうまでもない。
栃木はとりあえず餃子を買っておけば間違いないでしょう。
7.まとめ
雲竜渓谷、巨大氷瀑を眺めに行く。
氷瀑は一年でもっとも寒い時期にしか見ることが出来ません。
自然の作り出した圧倒的な造形物、
ディテールもすさまじいがその巨大さが何よりも素晴らしいのが雲竜瀑です。
山では無いのでピークは無いんだけども
雲竜瀑が明確なゴールになっていることもここを歩く気持ちよさに繋がっていると思います。
雲竜瀑の手前にある氷瀑テラスも素晴らしい景色が広がる場所です。
落下物には細心の注意と自衛が必要ですが、
凍った氷柱の裏から見る景色は非日常な感じに溢れていてとても楽しいことでしょう。
冬に氷を見に行く、ということであれば雲竜渓谷はとてもおすすめです。
しかし、初心者にはかなり危険な場所なので、訪れる時は経験者と一緒に来る。
そして、事前に雪山に慣れておくなどの準備が必要になるでしょう。
氷瀑テラスである友不知に広がる景色は冬の風物詩、
1月末から2月頭にかけてが一番きれいに見れると思います。
冬山装備のある方は是非とも一度訪れて見るのは良いのではないでしょうか。
栃木はいいところが沢山あります、雲竜渓谷は何回来てもいいところだと思いました。
またいつか、訪れたいと思います。
人生最高の山は続く。
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カメラを持ち運ぶのにストラップショットを利用しています、これがあるととても便利です。
ミラーレスや一眼レフを持ち歩く人にはかなりオススメです。
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